注意 ☃️主人公、捏造有
新宿の、ビル群からは少し離れた、普通の街を歩きながら話をする。
〈ねぇ、君って何でフード付けてるの?〉
『ん…バレたら駄目だから…かなぁ』
バレたら駄目?何を言っているんだ。見た目は普通の男の子なのに。何かバレてはいけないのだろうか。
『…俺、バレたら捕まるんだよね。』
〈へ…?〉
『理由はある。けど、この話はちょっと重いから、家で話すよ。ほら、ここだから。』
さっきまで晴れていた空は、曇ってくすんでいた。
階段を登ると、扉がある。このアパートは築30年くらいだろうか。
慣れた手つきで鍵をさす。そして、ドアを開ける。
中は、片付いていた。
『まぁ理由は単刀直入にいうと自身が迷子と言いますか、1人で暮らしているからと言いますか…』
『この家は元は両親と3人で生活していた。でも、親1人は…亡くなって、もう1人は捕まった。』
〈親戚とかは?〉
親戚に頼るべきであろう。
『…縁切られた。』
縁を切られた?なぜ?
『親が虐待とかしているような人だったから。親戚みんな怖がっちゃって。』
『だから、1人。』
虐待?縁を切られた?両親はいない?情報が多すぎる。
『別に…怖くないのに…』
美しい翠色の瞳から星のように綺麗な涙が溢れる。
思わず、おんりーを抱きしめていた。
『わっ⁉︎』
〈…怖かったよね…わかるよ、俺もよく殴られたり蹴られたり、無視されたりしてた。〉
〈だから、大阪から東京に逃げてきたんだ。〉
すごく遠い存在だと思っていたのに、一気に身近に思えた。
沈黙が流れ、外の雨音と電車の音が聞こえてきた。
離さないと言わんばかりに強く抱きしめる。
『ねぇ…おんりーって、呼んでよ。自分も、おらふくんっていうから』
〈…うん、いいよ。〉
軽く頷く。
おんりーはカーテンを開け、窓に手を添えて外を見つめながら呟く。
『今日は夜、晴れるかな。』
別に神になんてなりたくなかった。普通の生活が送りたかっただけだった。なのに。
殴られ、蹴られ、その他数多くの暴力を振るわれ、学校にも行けず。
母親は病気で死に、父親は虐待によって様々な罪となり、捕まった。1人っきりになり、部屋の隅で座り込む。身体は、痣だらけだった。
すると、チャイムがなる。そのまま歩いてドアスコープを覗きにいくと、警察官らしき人物が複数人いる。
[誰かいるなら開けなさい‼︎]
ドンドンとドアが鳴る。怖くて怖くて、部屋の隅のクローゼットの中に隠れる。
急な眠気で、眠りについてしまった。
夢の中だろうか、草地で、白い靄がかかっている。
草地を進んでいくと、霞んでいた空気が一気に晴れ、夜の綺麗な星が見える。
その星空に、心を惹かれた。
「…君は、この星空、気に入った?」
黄色い3:7くらいで分かれた短い金髪の髪の毛、所々に入る赤メッシュ、半裸のマッチョというかなり場違いな格好の人が来る。
「僕はドズル。おんりー君だよね?」
『ぁ…はい…』
消え入りそうな声が出る。
「君は…環境がめちゃくちゃになってしまったよね。」
その言葉に、全身が固まる。動けない。息が切れ、過呼吸になる。ドズルさんは駆け寄ってきて、背中をさすってくれた。嗚咽と涙と荒々しい呼吸が止まらない。ドズルさんは、落ち着くまで抱きしめて背中をさすってくれた。
落ち着いたところで、ドズルさんが話す。
「君ともっと話したいんだ。気に入ってくれたこの場所で。だから、いつでもおいで。」
その時から、神になったらしい。仕事はとっても簡単。星空を司る事、迷っている人を正しい道へ動かす事。これが大切。
あの日から、よく警察が来るが、全て逃げてきた。だから、見つかる事はできない。
楽しいい()
コメント
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やばいぃぃぃ
最高ぅぅぅ
神ぃぃぃぃぃ