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案内されたのは、おしゃれだが高級過ぎないイタリアンのレストランだった。


個室に案内されて武司と二人でコース料理を食べる。武司がおずおずと麻里に訊く。


「で、その、どうだった? 僕の家族」


「退屈しないで済みそうなご両親ね。あんな面白いお姑さんが二人も同時に出来るなら、楽しい結婚生活になりそう」


「そう。そう言ってくれると安心だ」


「それで、今度はあのご両親をあたしの実家にお呼びしたいんだけど。うちの両親も大体の事は知ってるし」


「ああ、そうだね。こっちからご挨拶に行くのが筋だった。分かった、二人のママに予定訊いておくよ」


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