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暗い夜空の下、赤い服に身を包んだサンタクロースは、村の中心で不気味に立ち尽くしていた。フィンたちは全員武器を構え、緊張感が場を支配する。

「お前の言う“プレゼント”とは何だ?」フィンが鋭く問いかける。

サンタクロースはゆっくりと手を挙げ、闇の中に漂う奇妙な光を指差した。

「私の“プレゼント”は、選別だよ。この村、いや、世界に生きる者たちを、価値ある者とそうでない者に分けるんだ。」

その言葉に、ドレイクが激昂する。

「ふざけるな! そんなのはただの支配だ!」

サンタクロースは冷たい笑みを浮かべる。

「支配? いや、私は贈り物をしているだけだよ。価値ある者には永遠の命を与え、価値のない者は…ただ消えるだけさ。」

フィンの眉間に深いしわが寄る。

「お前は神にでもなったつもりか? そんなこと、誰も望んじゃいない!」

サンタクロースの目が鋭く光り、冷たい声が続いた。

「望むかどうかなんて関係ない。私の判断がすべてだ。さあ、お前たちも私の選別を受けるがいい。」

その瞬間、サンタクロースが持っていた大きな袋が動き出し、中から無数の闇の影が飛び出してきた。それらは村の家々を襲い、住人たちを恐怖で凍りつかせる。

「何だ、あれは!」アリシアが驚きの声を上げる。

影は人型のようでありながら、不気味なオーラをまとっていた。ローザリンドが即座に弓を放つが、影はまるで霧のように散り、再び集結して形を取り戻す。

「普通の攻撃じゃ効かない!」ローザリンドが叫ぶ。

フィンは冷静に剣を構え、仲間たちに指示を出す。

「全員、守りを固めろ! あの影は魔法じゃない、サンタクロースが操っている!」

ドレイクが叫びながら前に出る。

「だったら、あいつを倒すしかないだろ!」

フィンたちはサンタクロースに向かって突進するが、周囲に防御の魔法陣が展開されている。攻撃が弾かれ、フィンは悔しそうに顔を歪める。

「こいつ…ただの老人じゃないな。」

サンタクロースは楽しそうに笑い声を上げる。

「そうだとも。私はただの老人ではない。“希望”と“絶望”を司る存在だ。そして、この村は選別の実験場に過ぎない。」

その言葉に、アリシアが険しい表情を見せる。

「そんなことのために、村人たちを犠牲にしてきたのね…許さない。」

フィンは一瞬の隙を見て、魔法陣の外側を攻撃し、隙間を作ろうとする。

「みんな、サンタクロースを囲め! 一気に叩くぞ!」

仲間たちが必死に攻撃を続ける中、サンタクロースの防御が徐々に崩れ始める。そして、その瞬間、袋から大きな青い光が放たれる。それは村全体を覆い尽くすような強烈なエネルギーだった。

「何だ、この光は!」ドレイクが目を覆いながら叫ぶ。

サンタクロースは静かに言う。

「これが私の“プレゼント”だ。この光の中で価値があると判断された者だけが、生き残る。」

フィンはその光の中で剣を掲げ、叫ぶ。

「そんな勝手な理屈、俺たちが許すわけないだろう!」

その言葉に呼応するように、仲間たちが一斉に力を合わせ、最後の攻撃を繰り出す。

フィンの剣が光を切り裂き、サンタクロースの袋を貫く。袋の中から無数の影が飛び散り、消えていく。サンタクロースは驚きの表情を浮かべ、ついに地面に膝をついた。

「まさか…私が選別される側になるとは…。」

フィンは静かに剣を収め、サンタクロースを見下ろした。

「お前の選別なんていらない。みんな価値を持っている。それを決めるのは、他の誰でもない、自分自身だ。」

サンタクロースは微笑を浮かべながら消えていく。

「そうか…それがお前たちの答えか…。」

村に平和が戻り、夜空には美しい星が輝き始めた。フィンたちは肩を並べて、赤い村を後にした。

次回予告

「次回:雪解けの訪れ」

フィンの声が響く。

「平和を守った後には、次の冒険が待っている…。」

To Be Continued…

出家しないお嬢様!

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