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1 - 甘口の愛情(🟩🟦)

♥

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2025年04月21日

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甘口の愛情



🟩🟦

情報元:非公式wiki、不確かな記憶

気遣いの塊🟩と甘党🟦





ドリーはとっても料理上手だ。

頼めば和食だって作ってくれる。


「冷凍のひき肉あったから今日は麻婆豆腐作るね。」

「わ!やったぁ!ドリーの麻婆大好き!」

「というわけで豆腐を買ってきてくれるかな。」

「ラジャ!」


【美味しいもの=幸せ】は相場が決まっているので、食事が決まれば気分は上がる。

車のキー片手にルンルンで家を出る。

涼しい夜風がまた心地いい。


「デザートも買っちゃおっかな…。」


麻婆豆腐とドリーが家で待ってる。

弾んだ気持ちを隠すこともせず、木綿豆腐をカゴに入れた。



ーーーーー



「ご馳走様でした!」

「美味しかった?」

「最高。やっぱドリーなんよ。」


調子に乗って作りすぎた、と苦笑するドリーに反して、俺はペロリと平らげた。


「んふ、らだおくん、口に付いてる。」

「んえ。」


ドリーの指が頬を撫でる。

そのまま自然に口に運ぶんだからたまったもんじゃない。


「ちょっと!拭いてくれるだけでいいのに!」

「美味しそうだったからさ、つい。」

「んぐ……。」

いつも一枚上手なんだこいつ。

ちょっと悔しく思いながらティッシュで口を拭いた。

満腹になれば眠くなる。

幸福な気持ちのまま一緒にお風呂に入って、歯磨きしてキスしてエッチしてその日は寝た。



ーーーーー



「あーー腹減ったぁ……。」

「らだおお昼まだ?食べいかん?」

「あ、行くー。」


店舗強盗の対応を終え、時刻は13:20。同じく事件明けの成瀬が声をかけてきた。

ここで食べなきゃ食べ損ねそう。

そうなると今日出勤していない恋人にも怒られる。彼は今日副業の飲食をやると言っていた。


「あそーだ。せっかくだし明味房行くか。」

「あーいいね。」

「俺今日中華の気分。」

「何食べよーかなあ…。」


思いつくままに言ってみれば成瀬も了承してくれた。


「車だして~。」

「はあ~?まあいいけどよ。」

「やったあ成瀬大好きー。」

「ドリさんに言うぞ。」

「うそうそw」

「うそも違うだろ!」

「www」


成瀬のコメットに乗り込み明味房へ。

流石の運転技術に加え、距離も遠くないのですぐに着く。

店前に停め、香辛料の香りのする店内へ進む。


「いらっしゃいませえ!あ、らだおだぁ!」

「こんちわー。」

「俺もいるよー。」

「カニさんもこんにちはあ!」

「店内飲食できます?」

「できますよお!」


丘猫まるが軽快に出迎える。

ドリーは厨房のようだ。


「何にします?」

「んー……じゃあ俺天津飯と中華スープ。らだおは?」

「待ってぇ今選んでる……じゃあ麻婆豆腐と、たまごスープで!」

「おっけー!ちょっと待っててねぇ。」


厨房の方へ声をかけるのが聞こえる。

料理が出るまでの間、話題は仕事からプライベートへ移る。


「で、どーなんドリさんとは。」

「どうって言われても…変わらず、良くやってますけど。」

「ふーーーん?いいねぇノロケ聞かせろよ。」

「なんでよ、ヤだよ。」


ペンギン越しでもニヤニヤしてるのが伝わる。

コイツ面白がってんな。


「まあ、この前ドリーに作ってもらった、麻婆豆腐が美味しかった…とか…。」

「かーーっ!甘いねえ!良いじゃん幸せじゃん!」

「お前なぁ…。」


そんな話をしていたら料理が到着した。

辛い匂いが食欲をそそる。

成瀬がマスクを外すのを見て、俺もヘルメットを外した。


「「いただきます!」」


きらきらと光を反射する餡を掬い、口へと運ぶ。


「うんま「辛あっ!!!」」「え?」

「ゲホッ、けほ、うう~辛い~!」

「らだおっ、一旦水飲め。」


家で食べるのより辛い。

舌がヒリヒリする。喉が痛い。

びっくりして思わず大声で叫んでしまったのを許してほしい。


「大丈夫ですか!ってらだおくん!?」

「うう~ドリさあ~ん…。」


厨房から顔を出したドリーが駆け寄ってくる。


「来るなら言ってよー甘口にしたのに…。」

「んえ、同じ味付けじゃないの?」

「家ではらだおくんのために甘めの味にしてるよ。刺激の強いの苦手でしょう。」


コップに水を入れて持ってきてくれた。

そうか、わざわざ味付け変えてたのか。


「…………いや、ノロケぇ!!?めちゃくちゃノロケやんご馳走様!?」

「ちょっと力二……。」

「らだおさん俺お邪魔っぽいんで帰りますね。帰りはドリさんとドーゾ、そんじゃ!」

「え、あ、ちょっと成瀬!」

「あ、じゃあまるも今日あがりまーすお疲れ様でーす。」

「まる!?」


あっという間に店内が静かになる。


「…帰ろっか。」

「…うん…。」


苦笑いして顔を見合わせる。

なんとなく、日頃の感謝の意を込めて軽くキスしてやれば、嬉しそうに笑って頭を撫でてくる。


「家でも辛め作ってみようか?」

「今のままがいい。…愛情感じる。」

「……ふふ、そうだね。愛してるよ。」

「知ってる。俺も。」












砂場さんお待たせしました!リクありがとうございます!

こんなんで合ってるのか…甘いかこれ?

当社比そこそこ甘めで書きました…限界です

またお待ちしております!


リクエストあればよろしくお願いします

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