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さぶと霊明と皇帝
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注意書き
この作品は主(金平糖)の妄想純度100%でお送りします。
本人様方には無関係のため、この話を外部に持ち出すことはおやめ下さい。
BLやnmmnに耐性のない方は閲覧をおやめ下さい
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『皇帝』「その他」
ちょっと皇帝がメンブレする
PTSDの話
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「「皇帝さん/皇帝殿、私達警察を辞めます」」
警察の中でも特に大好きな2人が目の前で揃って退職届を持ってる
これはきっと悪い夢だ
そう思いたいはずなのに、
目の前のふたりはもう警察服を着てなくて、
真剣な顔をしていて、
警察署の向こう側には不審な赤い車が複数台待機していて。
嫌だ。
この2人が居ない警察?
警察の闇堕ちなんて何人も経験してきたはずなのに。
我はきっとこの2人を撃てない。
警察のどこがダメだった?
我を嫌いになったのか?
もうこの先のことは決まっているのか?
もう、仲良くできないのか?
嫌だ、
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ばっと体を起こせばそこは自宅で、
さっきまでのは夢で、
自分は涙を流していて。
『夢か……』
夢だと分かっても拍動が聞こえるほど激しく動く心臓を落ち着かせるために、スマホを開いてstateを見る
「安保さぶ郎」「安倍霊明」
2名の名前はしっかりと警察に記載されていて、やっと落ち着いた胸を撫で下ろして気を紛らわせるように警察署に向かう
『ロスサントスの太陽出勤』
出勤してすぐ本署前に2人の姿が見える
さぶ郎「あ〜皇帝さんだぁ」
霊明「おはようございます」
いつもと変わらない2人が駆け寄ってきた
いつもと違うのは2人が私服だということ
夢で退職届を貰ったのもこの服、この場所、この時間だった
夢だったと分かっているはずなのに、落ち着いていたはずの拍動はまた早さを増し、思わず2人の服の裾を掴む
『嫌だ、』
2人が言葉を発する前に、皇帝が言葉を紡ぐ
『行かないでくれ、置いていかないで、もう…1人は嫌だ……』
夢と過去のトラウマが皇帝の思考を蝕んでいく
目から大粒の涙が溢れて、2人の声がどんどん遠くなって、地面が回って、足元が覚束無くなって、皇帝は体を預けるようにように霊明の方に倒れ込んだ
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
さぶ郎「皇帝さん……?ねぇ、どうしたの、」
霊明「分かりません、けど、とりあえず静かなところに連れていきましょう」
さぶ郎「分かった……」
心配で泣き出しそうなさぶ郎を連れ、霊明は皇帝を抱えてスペック部屋に向かう
この間も皇帝は2人の服を離さず握りしめていた
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スペック部屋に着いた霊明は皇帝をこたつに寝かせて自分は皇帝に膝枕をする
さぶ郎は皇帝の横に座り、1度診察してもらおうとよつは先生に連絡した
寝ているのか気を失っているのか分からないけど、浅い呼吸を繰り返す皇帝は未だ涙を流している
よつは「お待たせしました、皇帝さんはどこかしら」
駆けつけてくれたよつは先生の診断では体に異常は見られなかったらしい
よつは「話を聞く限りではストレスやトラウマが原因の可能性が高いわね」
2人のことを見て急変したこと、皇帝の発言、目元にうっすらと出来たくまからよつは先生は推測する
さぶ郎「皇帝さんって自分の国追い出されたんだっけ…」
霊明「そうですね。でもそれと私達に関係が……?」
よつは「分からないけれど、貴方達2人になら話してくれると思うから聞いてみるといいわね」
さぶ郎「わかりました」
霊明「ありがとうございます」
よつは先生が帰ってまた3人だけの空間になる
さぶ郎「ねー霊明?」
霊明「どうしました?」
さぶ郎「元から退勤して皇帝さん誘って遊びに行く予定だったし、このまま3人でお昼寝しようよ」
霊明「まぁそうですね。この様子だとまだ目を覚まさなさそうですし」
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いつの間にか気を失ってしまっていたみたいだ
目を覚ませば自分の腕の中にさぶ郎、自分が霊明の腕の中にいる謎の状況
『暑……』
さぶ郎「ん……おはよぉございます……」
霊明「ふわ〜…あ、起きましたか?」
『あぁ』
さぶ郎「皇帝さん大丈夫、?」
心配そうにふりかえって見つめてくるさぶ郎の頭を不器用に撫でながら皇帝は答える
『2人がずっと警察でいてくれるなら、我は大丈夫だ』