《 この物語は、「毒入りの世界で。」の続編となっております
先にそちらをお読みください 》
サムネは自作です
” ラムネ瓶が透けるまで ”
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夕方。寒くなってきて、日は落ちやすくなってきた。
ガララッ
「あ、どうも〜…」
ゆったりと顔を見せる人。
…男の子だろうか…背は低い、眼鏡をかけていてさほどなコートを着ていた。
「んはーい…どうしましたー。」
「飴くーださい〜」
楽しげに話す男の子。それと裏腹に目に何も光は見えなかったけどね
「はーい…」
「…ありがとうございま〜す」
なんだろ、あの顔…少し哀れに見える…
「…あ、君…」
「…はい?」
「……ラムネいる?」
「…いりません」
「そっかー…」
「…ごめんなさい、僕用事があるので」
「…そう、また来てね」
「どう…でしょうね」
「……」
「…毒に浸ってくれるならいいですけど。」
「…んえ?」
変なことを言って出て行った。
…何だあの子、研究者か何か?
「…今日はもう店閉めよ」
ガララララララララ
「……あ、またいた…」
「”蜘蛛糸くん”」
「はぁ…そう呼ぶのそろそろ辞めてもらっても?」
「…洋崎さん」
壁にもたれかかってラムネを飲みながら言った。
「名字じゃなくて名前でいいって言ってるでしょ、僕には洋崎 清涼っていう名前があるんだから。」
「……じゃあ、僕のことも綾って呼んでくださいよ」
清涼「う…あ、はい……」
綾「…ていうかもう店閉めるんです?」
清涼「…見なかった?ラムネみたいな髪色した男の子。」
綾「……あー…あの子ですか…」
糸目を歪ませて言う。
綾「……僕、あの子とは紡ぎ合えない気がする」
清涼「…ふっ、僕ともさほどに紡いでないくせに。w」
綾「…洋崎さんは菓子持ってるから丁度いいだけ」
清涼「え、悲し…()」
…空っぽなラムネ瓶を覗く。
……さっき、あの子が言ってた毒ってなんだろ…
綾「…あ、そう言えば…」
思いついたように呟く。
綾「”耳に宝石かけてる人”知りません?」
清涼「み、耳に宝石…?」
綾「片方は緑で、片方は黄色でしたかね…」
清涼「い、いやいや知らないって…。」
綾「………じゃあ、こう言えば分かりますか」
綾「…”片目を隠した赤髪の男子”」
清涼「…」
綾「…あれ。女子だったっけ…。」
清涼「……え?どゆこと?w」
綾「う〜ん…」
綾「…オブシディアン・スフェ…ですよ、はい…」
言いたくないように呟く。
オブシディアン…確か宝石の名前だったはず…
清涼「…僕から言えることはないね…」
綾「……そうですか、まぁ…そうですよね。」
綾「あの人のこと知って、”何も得なんてないから”。」
清涼「………ふーん……綾くんはなんで知りたいの?」
綾「……僕にも分かりませんよ。」
清涼「…」
綾「…僕はただ、あの人の生き方が嫌いなだけ…」
清涼「………またあの子が来たら聞いてみよっと…」
綾「…そしたら不審者ですけどね。」
清涼「えぇ!?僕はただの駄菓子屋…。」
綾「どこがただの、ですか…」
清涼「あはは…」
綾「……じゃ、はい…また明日」
清涼「中学生は早くお家へ帰るんだよ〜」
綾「…不登校ですけどね。」
そう少なからずも多いお金を渡され、どこかへ向かって行った。
__透けたラムネ瓶を置いて。
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頑張った…よ(??)
紹介分載せます
名前▷洋崎 清涼(ようざき せいりょう)
性別▷男
年齢▷24
仕事とか▷駄菓子屋やってる(?)
↑こんな☆
名前▷木綿 綾(もめん あや)
性別▷男
年齢▷14
仕事ならやんやら▷不登校で最近は清涼さんのやってる駄菓子屋の周りに良くいる
糸目ェェェェ((どうした?
はい、新章(?)です!!!!
…気長に続きを待て!!(((
コメント
3件
最初の飴の子スフェさんか軍君だ!! 私の勘が言っている!(そう、つまり当たらない) 次回作だああああああ!!!うわああああ!!(?) 楽しみにしてます神様()
100ストーリー目がこれってなんかいいな(?)