「アハハッハハハッ!ハハハハッ!!お姉様も…、咲夜も私のことなんかどうでもよかったのね!」
私が見たのは、我が妹が人里で暴れ回り、次々とものや人々を破壊し、殺していく様子。
「どうして…こんなことに…。」私は呟く。
「ねえ、お姉様ッ!!どうせ私のことなんかどうでもいいんでしょう?」
「どうでもよくなんてないッ…」
ああ、昨日までは、私の愛しい妹だったのに。何故、誰が……
「お嬢様。ここは私に任せて。どうぞ、お逃げください。」
「いいや、駄目よ。というか、逃げるのは、お前だ。 咲夜。」
「ッでもそれじゃあお嬢さ__」
「黙りなさい。逃げるのはお前。主の命令に逆らうだと?」
「ッ…」
咲夜は博麗神社の方へ行った。
「ねえ、フラン。どうしてそう思ったのかしら?」
「…………。」
フランは人里を跡形もなく破壊していく。
「誰に、そんなことを唆されたのかを訊いているのよ。」
「うるさいわ!うるさい!黙れ!黙れ黙黙黙れ!!」
フランはレーヴァテインを片手に持って振り回す。
「………聞き分けのない子ね。私に似ずに。」
「いいわ。実力行使してあげる。」
【神槍 スピア・ザ・グングニル】
「ぐぅ…ッ!負けない。負けない。あんたなんかに負けるものか。私を騙してるんでしょう!!」
「………。フラン。」
「何…?!私はあんたを倒すのよ!!!!私なんか、誰も好いていない。いつも引きこもる私をみんなバカにしている!!」
「………終わり。【スカーレットナイトメア】」
レミリアはフランに攻撃したかの様に見えたが…
「……フラン。ごめんなさいね。」
「ッ…はぁ…?」
「おい。ちょっと。殺さないの?」
「殺すわけないじゃないのよ。」
「貴方は…私の可愛い妹、フランドール・スカーレットだもの。」
「紅い霧の計画を言ってなかったのだって…貴方にサプライズをしたかっただけよ。」
「勘違いを、させてしまってごめんなさい。」
「…そんな…じゃあ…あの黒ずくめが言ってたことは嘘だったってこと…?」
「…。」
レミリアの動きが一瞬止まった。
「…黒ずくめ?」
「ええ。全身黒いやつよ。」
「……。彼奴に復讐する前に、博麗の巫女に謝っておきなさい。ついでに退治されに。」
「お姉様、どこへ行くの?」
「決まってるじゃない。我が妹を唆した犯人を見つけに行くのよ。」
つづく