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目黒side
大「ありがと…」
ズルズルっと降りて鍵を取り出す。
「じゃ、俺はここで。また音楽番組とかで…」
大「うち来なよ。ここまで運んできてくれたし」
返すまもなくほいほい、と言って手を引いて家に入れてくる。
「え、いやいいっすよ。大森さんだってやることあるんじゃ…」
大「…………イヤ?」
大森さんは俺より小さいので(めちゃ失礼)、自然と上目遣いになる。
大森さんに上目遣いされるとなんか…
なんか…
「や、そんなことないっすけどぉ…」
大「ん、そこ座ってて」
ソファーに促され、大森さんが来るのを待つ。
白を基調とした、モダンな造りになっている。
所々にギターやアルバムが飾ってあって、これまでどんなに努力してここまで上り詰めたのか伝わってくる気がする。
はい、と水を差しだしてきて、隣に座る。
大「目黒君さ、今までお付き合いしてた人とかいる?」
水吹き出すかと思った。
ここで恋バナする!?ふつーなんかもっとこう…別の話しない!?
「いないっすよ。あんまそーゆーの興味なくて」
マジか、と軽く目を見開く。
「でもなんか…好きかもしれない、人はいて…?」
大「だれ?」
言えるか。
「…………………男の人…」
「アタックしてんの?」
興味ありげにぐっと近づいてくる。
大森さん。
たぶん俺は、あなたが好きです。
歌ってる時に輝く目も、曲作りに対しては決して芯を曲げないところも、
全部、好きです。
憧れもある。素敵な人だから。
けど同時に好意もある。
自分のものにしたい独占欲とか、
ああしたいこうしたい好奇心も。
「アタックして…ないです。近づけそうで近づけないような人だから」
大「えらく詩的な言い方ですね」
残ってる水をぐっと飲み干し、ふーっと長く息を吐いて肩にもたれてきた。
「!?」
大「………」
本人は特に何も思ってないのか、(俺の)服の裾をピラピラして遊んでいる。
相当酔ってんなこれ…
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