こんちくわ〜
いやぁ1945年代の漫画凄いね!原爆ネタとかナチの国旗とか全然お構いなしさ。
これは史実を元にした二次創作です。
それでは本編へ〜
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破 第二十二話『御伽の国の契り』
フランス「さっきも見た、、、、革命が東方の地で
動いている。」
ジジッ
『ヘイシ達は前線でタタかう、同志タチを:ハゲマスでもヲ繰り広ゲ、、、ジジッ
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ジジッ、、、叫びました。
臨時政府萬歳。ソヴィエト萬歳。』
ジジッ、、、。
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『Britain declares war on Germany』
そんな英語がデカデカと貼られていた。
フランスは動揺しながらもその事実をあっさりと受け止める事ができた。そもそも中立国である、ベルギーを侵攻した時点でほぼ確定していた。
フランスはアイルランドの横に立ち、掲示板に貼り出された新聞を読み進めていった。
『北部フランス。フランス国内の600台タクシーを利用し、ドイツ軍をマルヌ川まで追い詰める。』
フランス「、、、ん?」
『帝政ドイツ。シュリーフェンプラン、大 失 敗 。』
フランス「、、、、、、へ?」
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一方その頃。
ライヒ「だから言ったじゃ無いですか‼︎上司‼︎中立国であるベルギーを進行すれば、絶対にあの紅茶野郎が参戦してくるって!」
オーハン「ライヒさん〜た〜す〜け〜て〜。東洋の雑魚にひっぱたがれた軟弱者が〜。」
ライヒ「今はちょっとキツイ‼︎イタ王にでも助けてもらえ!」
オーハン「私はあのカエサリアとの仲が悪いことお存じてしょう⁉︎」
ライヒ「知るか!」
夫婦喧嘩していた。
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フランス「、、、アイツら、、、、、、。」
自分なき祖国でもフランス兵は戦っている事実に無意識的に感情が高ぶり、 喜びに加え安堵した。
けれども、戦争が終わったわけじゃあない。
ようやく攻勢が変わっただけ。
言うなれば
ここからが真なる勝負だ。
それがわかっている彼らは身を引き締めた。
オーストラリア「、、、そうだね。休日でも浮かれてはいけないですね。、、、自分、復習のため部屋に戻ります。」
インド「、、、うん。僕もそうしよっかな。」
さっきまで浮き足立ってた二人も、掲示板をみて冷静になる事ができた。
今日はイギリス国内では珍しい晴天。けれど、勉強する事を誓った二人は校舎の方へと振り返り、颯爽と帰っていった。
カナダ「OK。僕は久しぶりに私服を着てから勉強しようかな、、、。二人はどうする?一緒に勉強会する?」
優しく問いかけるカナダにフランスは首を縦に振ろうとしたが、、、横に振った。
フランス「俺はちょっと図書館で調べ事があるからいい。」
アイルランド「私も。いいや。」
カナダ「そっか。じゃあまた昼飯でね〜。」
小さく手を横に振ってカナダと別れた。
フランスがアイルランドの方を覗き込む。謎に真面目な眼差しで記事を見つめていた。
フランス(?、、、なんで。)
するとアイルランドが一瞬、瞬きしてからこちらを向いた。
アイルランドが人差し指を見ていた記事の方へ指さす。
そこに掲載されていのは、
『夫を戦地へ見送ってやれ。』
イギリス式のプロパガンダだった。正確にはそう記されていない。
女性が子供を抱え、軍服と銃を見に纏う夫を見送る、絵だけのポスター。絵だけで伝えたい意味を滲み出させている。
女史であるアイルランドは、、、何を思うだろうか?
フランス「、、、、アイルランド。」
思わず、アイルランドの方へ振り向く。
アイルランド「、、、、、、戦争は、、、女n、、、いや何でもない。」
そこまで言いかけてアイルランドは止めた。しかめた顔つきで。
フランス「アイルランド?」
無邪気ないつもの顔とは違う、アイルランドが持つ感情それはまるで____
まるで____
フランス「アイルランド。もしかして、イギリスの事が嫌いなのか?」
フランスと同じ、憎しみに囚われた瞳。
恐る恐るフランスは問いた。アイルランドは動揺もせず、そらしもせず、只々口角を歪ませ、静かに頷いた。
見た事ない異常な光を身に纏うアイルランドにフランスは動揺した。
すると静寂と共に流れる風にアイルランドが口から言葉をのせた。
アイルランド「フランス。君は何の為に戦うの?」
微笑ましい笑顔、オレンジとミドルグリーンで、できた瞳で、フランスの方へ振り向いて問う。それはまるでフランス人形の様に可愛らしい振り撒いだった。
『自分は何の為に戦うのか』
思えば、初日に日帝から言われた言葉。
戦場に立つ為の絶対条件。
前線に立ち、戦う。
その起点。
それを確立しなければ手を染めるべきではない。
フランス「俺は___、、、」
頭にあの地獄の光景がアイルランドと重なり乱反射して浮かび上がる。
最後に見たベルギーの顔。
愛する街の人達が残虐に殺された。
大好きだった土地が黒で塗りつぶされた。
思い出の品も、
故郷の香りも、
透き通る街の風景も、
帝政ドイツ、帝国イギリス、に
滅茶苦茶にされた。
山の雪崩のように溢れる理由からアイルランドと同じ共通点が見つかった。
フランス「俺は、、、あのドイツ兵とイギリスに復讐する為に戦う。」
フランスとアイルランドには同じ共通点がある。イギリスを憎む憎悪とゆう感情。
アイルランド「、、、あぁ私も同じだ。」
微笑んだ共感してくれた。いつもと変わらない声のトーンの中に異常な憎悪と殺意をフランスは肌で感じる事ができた。
フランスは躊躇なく聞いた。
フランス「アイルランドは?」
それを聞く事ができる確信を持てた。
けれども風向きが変わると同時に少し、
空気の味が変わった。どこかで味わったような懐かしい味。
アイルランドは顔色を変えずに川辺で語ろうと誘った。フランスは言うがままについてった。
ロンドンを通る、テムズ川。
段々と、登る日が短くなってきた空。その片隅にアイルランドとフランスは腰を落とした。
日を投影して白くまずしく光る川辺をそっとアイルランドは薄い茶色のまつ毛を通して見つめていた。フランスはそんな横顔眺めながら、芝生が生える隣に座った。
スゥと落ち着いた空気を吸う音が聞こえた。
アイルランド「フランス。昔、、、アイルランド島で起こった飢饉をご存知?」
フランス「え、、、あぁ。うん。」
身構えていたが、淡白とした質問に幼稚な返事を返してしまった。
アイルランド飢饉。
「中世後期にそれは起こったんだ。」まるで御伽話でも始まるかの様なリズムでアイルランドは独語のように語り出した。
フランスはそれに静かに耳を傾けた。
「幾年に渡る、時の末に起きた恋物語。
豊かな緑お茂る。その大地こそ我等が故郷。アイルランド島であった。
しかしながら、無慈悲な時の巡りによりそれは突如として到来した。
冷夏と呼ばれる季節。
まだ幼さ残る小さな小さなあの子の手を握り絞めた。
寄り添って二人並ぶは、夫婦のようだと街の人々は語る。
行く先分からず風が哭く大地で信頼の証。
ゆびきりげんまんひとつ。
誓ったは、『永遠に傍にいる事。』
幼稚な約束であった。
幾年積み重ねて、豊かな大地に再び訪れるつめたい風が哭いた。
それは、それは、幼稚だったあの頃ように暖かい風ではなかった。
愛する土地はどこか、苦手な手で描いたような絵のようにほころびた。
あの子が大好きだった食物も、他国に誇れる食物も、汚らしい絵のようにほころびた。
けれども麦を肉も捧げてきた。
全ては人民の為だからと、だが悪魔は済ました顔とモノクルを光らせ、
見てみぬフリをした。
眼前で飢えて亡くなる者がいたのにだ。
今日に仲良くなっても、明日には消える灯火。
愛する人々は運命には抗えず、昨日、今日と明日も、腹を鳴らし消えていった。
残った哀れな人々は、
家も、
土地も、
故郷でさえも、
捨てて、
捨てて、
遥か遠くの大陸に希望を乗せて
行ってしまった。
行かずとも大好きだった筈の人々は闇の仮面をつけ夢の如く大金で、美味しかった筈の食物を売り捌くではありませんか!
それでも、あの子は幾年重ねても一厘も変わらぬ、枯ぬ、笑顔で言いった。
『彼等が彼女等がまた笑顔でここに帰って来れるように、二人でまた豊かにしよう。』
夜明けには起きれる者がいるか、いないかの不安な夜だった筈。
地獄のように繰り返す寂しい幾夜の果てに二人は契りを交わす。
ならば笑おうと、未来を語る。
その幸せな背中の姿に少女は始めて色に惚けた。
幾年が過ぎ去って、悪魔の館へ行ったきり。はたと帰らぬあの子は少女に探された。
裸足で、決死して豊かではないグッシャグッシャの地面を蹴り上げた。
不安が体に染み重くなる、天は少女の手から離れてゆく。探し回る末に見つけた。
紅い月に照らされた、変わり果てたその姿。
哀れな少女に晒す、もはや何もモノ言わぬ骸の前で、少女は泣き崩れたのだ。
御伽の国の悲恋物語。
夜盗か?それともはては妖怪の仕業か、、、⁉︎
二度と動かぬ、温もりを感じない美しい体に寄り添った。
そっとあの頃ように頬を撫でた時に、はじめて嘘つきな少女は
もはや約束など破られたのだと知った。
咆哮、
慟哭、
号哭、
大地揺らす。
冷たくなった骸の前で、
醜く泣き叫んだ。糾弾の声もいつしか虚しく愛していた筈の故郷に響くのみ。
叫んで、疲れ果てた私の顔にモノクルを光らせる悪魔は囁いた。
『お前は死にたいか、戦いたいか。』
少女は感情が入り混じる最中まとめるも早く『オマエだけは許サナイ。』
お金も!
自由も!
土地も!
文化も!
言語さえも、、、‼︎
アイツに、アイツに、全てを奪われたのだから、消されるモノすらない。
だがツクル事はできる。
オマエの死屍だとな、
嘘つきの仮面を被った少女はそう心の中で悪魔の心臓を握りつぶした。
そして少女は、人の子を辞め、国を語る資格など喪くして、
いつか、いつか、たとへ千年かかろうとも、
またあの恋した故郷を取り戻す為に少女は戦う事を選び、血生臭い前線へと立つ。」
フゥとと最初に比べて少し荒ついた息を吐く音が聞こえた。
フランスは話が終わると、無意識に止めていた息を吐いた。
御伽話しのようではあるが、どこか血生臭い匂いがし、 言葉が出ようにも出なかった。
謎に荒れた呼吸を整えて気がついた。
フランス(アイルランドも同じ質問をされた。『死にたいか、戦いたいか』)
アイルランドは目を伏せながら異常な光をもう一度輝かせた。
アイルランド「実はインドもほぼ同じ境遇なんだよ。反乱を起こしたけれどすぐに鎮圧されてしまった。」
フランスは驚いた。いつも成長期最中の無邪気な笑顔をする少年が、反乱を起こす程憎悪を持っていたなんて予想がつかなかった。
アイルランド「復讐の力って凄いよね。生きる糧を作ってくれる。」
フランスは声に出す事はできなかったが共感するように頷いた。自分もあの時の心境はそうであったから。
アイルランド「だけどね。」
自ら自分の考えを否定した。フランスは何で?と言わんばかりに眉を歪ませた。
アイルランド「憎悪でヒトを蹂躙するのは殺生を好む奴とおんなじだ。私はあのプロパガンダのように見送るだけの女性と同じ道を歩まないし、殺生を好む彼奴のようにはならない。
私はあくまで恋する故郷の為、戦う。」
「君は何の為に戦う?」
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破 第二十二話『御伽の国の契り』 完
??「野良犬?ッハハ、、、
上等だ。
飼われる気なんて微塵も無い。」
コメント
3件
コイ物語を生んだ故郷に恋してるから戦うアイルランド かっこいい!
「言葉は武器」みたいの好きです。