テラーノベル
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朝一番に目に入ったのは、ベッドの端で体育座りをしている男だった。(しかも裸)
「…はようございます。どうされました?」
「ひぃっ!」
くるまりながら震え始める。
こちらが起きたことに気づいたようだ。
「服、まだ着てなかったんですか」
のそのそと布団から出てみれば、彼の方からゴンッと鈍い音が聞こえた。
頭を押さえながら悶えている。
朝から一体なんなんだ。
とりあえず、裸で寒そうだったので布団を放り投げて洗面所へと向かった。
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顔を洗って、着替えも済まし、リビングへと戻る。
するとフローリングの上で彼が素っ裸のまま土下座をしていた。
「…何してるんですか」
「すみませんでした」
それはそれはとても小さくて、ギリ聞こえるか聞こえないかレベルの声だった。
「それは何に対しての謝罪ですか?」
思わず呆れた眼差しを向けてしまう。
「昨日、介護…させてしまったことデス」
「いいですよ…。と言うか服を早く着てください」
そろそろっと顔を上げる彼の目は少し潤んでいた。
「…先生って何食ったらそんなんになるの?」
やっと動き出すかと思えば意味不明な問をされてしまい、思わずクソデカため息をついてしまった。
それにビクリと体を震わす彼。
「…そんなん、とは?」
「……(ボソッ」
「なんですか?聞こえません」
「ち、チ〇チ〇…」
しょうもなさすぎて起きてから2度目のため息をつく。
「何故今局部の話になるんですか!?」
「…いや、だって昨日大きくて、、ビックリしちゃって…」
指をイジイジとしながら、言葉を濁す彼。
少しイラッときてしまう。
「なんですか?はっきりと言ってください」
「…こうふんしちゃった」
「はぁっ!?」
「聞いて!だってさ!あんな普通の時がデッカイのにセックスする時はもっとデッカくなるってことでしょう!?そんなんが俺の尻の中に入ってるの!?ヤバくない!?」
「何硬直させてるんですか…」
彼の精器は少し元気を取り戻している。
彼の局部に足を滑り込ませる。
「あ”っ、ぁ”、グリグリ、きもちぃ”っ」
「踏まれて感じるな、このド変態が」
足を離して、そのまま彼の頬にくっつけた。
「早く着替えてきなさい」
「はひっ」
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「早かったですね」
「…えへ、、。先生、これは…?」
彼の目には、テーブルに並べた料理が映っている。
「賞味期限近かったので勝手に使わせてもらいました。すみません」
「え!?これが俺の冷蔵庫にあった物から作れちゃうんですか!?」
「大した物ではありませんが」
「やばいです先生!顔がいいだけじゃなく料理の腕までいいなんて…、、結婚しましょう」
「勘弁してください」
握られた手を引っこ抜けば、彼がショックを受けた様な表情を浮かべる。
「なんでですか!?」
「逆に聞きますが、君はち〇こを踏まれて興奮しているような人間と結婚したいと思いますか?思わないでしょう」
「それが先生なら思います」
「俺はち〇こを踏まれて興奮しません」
嘘だぁ〜と喚く彼を無視して、小さなテーブルの横に腰を落とす。
「冷めてしまいますよ」
「はぁい…」
「いただきます!うわうまぁっ!」
「それは良かったです」
幸せそうに味噌汁をすする彼を見て、思わず笑顔がこぼれてしまった。
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「いやぁ”ーーーっ!大学行きたくないよぉ”ーーっ!」
腰にまとわりついて、ギャン泣きする彼。とても迷惑極まりない。
「先生と離れたくないぃ”ーーーっ、セックスして先生の手作りご飯食べてまたセックスするの”ーーっ!」
「…うるさい。貴方ってそんなキャラでしたっけ?」
「…なにそれ」
「もっと落ち着いていて、真面目で、照れ屋なイメージがあったのですが、、」
「今の俺が可愛くないって言うの!?」
「はい」
「ひどい”っ!!!もう先生なんか知らない!今夜も抱かせてあげないからね!!嫌い!死ね!!」
なんて言いつつも、腰をガッチリホールドしたままだ。
このままでは仕事を探しに行けない。
「本当に遅刻してしまいますよ」
「やぁ”だよぉ”っ」
「俺の事嫌いなんでしょう?」
「うそ!うそうそ!大好き、世界、いやこの世でいちっっっばん大好き!だからやだぁ”ーー」
小さく、ため息をついてしまう。
「今夜、何食べたいですか」
「作ってくれるの!?」
「はい。」
「…ん、、じゃあ、オムライス…先生のオムライス食べたい」
「わかりました。オムライスですね」
「…卵ふわふわのがいい」
「はい。卵ふわふわのオムライス、作っておきます」
「ん、、。」
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「…行ってきまーす」
「行ってらっしゃい」
ドアノブを手に、ちらりと彼がこちらを見る。
「先生」
「何ですか」
「俺のこと好き?」
慎重に、けれど、それを隠すように声を出しているのを感じた。
一息ついて、横の壁にもたれる。
「俺に抱かれている君は好きですよ」
「 」
彼からの返事が意外なモノで、少し驚いてしまった。
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