テラーノベル
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水曜日。
朝。
玲は教室に入る。
「おはよう、玲くん」
「おはよう、星羅」
星羅が笑う。
昨日の夜。
玲が送った言葉。
――『俺も』
あれから星羅は。
ずっと幸せだった。
「……」
玲を見るだけで。
顔が緩んでしまう。
「どうした?」
「え?」
「朝からずっと笑ってる」
「だって……」
星羅は頬を赤くする。
「昨日のこと思い出してた」
「……」
玲も少し照れる。
「そうか」
「うん♪」
昼休み。
二人は屋上へ。
いつもの場所。
「玲くん」
「ん?」
「昨日のメッセージ」
「……」
「『俺も』って言ったよね?」
「ああ」
「……あれ」
星羅は少し震える声で。
「どういう意味?」
玲は黙る。
そして。
「そのままの意味」
「……」
「星羅のこと」
一度言葉を止める。
「好きだ」
「……!」
星羅の目が大きくなる。
「……」
声が出ない。
「星羅?」
「……本当に?」
「ああ」
「嘘じゃない?」
「嘘じゃない」
「……」
星羅の目から涙が落ちる。
「……よかった」
「……」
「本当に……よかった……」
星羅は何度も涙を拭う。
「私……」
声が震える。
「ずっと……この言葉を待ってた」
玲は何も言わず。
星羅の手を握る。
「……玲くん」
「ん?」
「もう一回言って」
「何を?」
「好きって」
「……」
「お願い」
玲は少し照れながら。
「……好きだ」
「……!」
星羅は泣きながら笑う。
「もう一回」
「星羅」
「お願い」
「……好き」
「……もう一回」
「何回言わせるんだ」
「だって……」
星羅は玲の手を強く握る。
「夢みたいなんだもん」
玲は苦笑する。
「現実だ」
「……うん」
星羅は涙を拭う。
「じゃあ、私も」
「?」
「玲くん」
まっすぐ見つめる。
「大好き」
その言葉には。
今まで以上の重さがあった。
「世界で一番好き」
「……」
「誰よりも好き」
そして。
「これから先も、ずっと好き」
玲は少し照れながら。
「ああ」
それだけ答えた。
星羅は笑う。
――幸せ。
今まで生きてきた中で。
一番幸せ。
放課後。
二人は一緒に帰る。
手を繋いで。
昨日までとは違う。
今は。
お互いに「好き」だと知っている。
「玲くん」
「ん?」
「これからどうする?」
「どうするって?」
「私たち」
星羅は顔を赤くする。
「……付き合ってるの?」
玲は少し考える。
「……どうなんだろう」
「えー!」
「だって、まだ告白してないだろ」
「……!」
星羅が立ち止まる。
「じゃあ……」
「?」
「今からでもいい?」
玲を見る。
「玲くん」
胸の前で手を握る。
「私と付き合ってください」
玲は星羅を見る。
そして。
「ああ」
短く答える。
「こちらこそ」
「……!」
星羅の顔が真っ赤になる。
「……本当に?」
「ああ」
「今日から?」
「今日から」
「……!」
星羅は玲に抱きつく。
「やった……!」
「星羅」
「嬉しい……!」
玲の胸元に顔を埋める。
「ずっと欲しかった……」
その声は震えていた。
帰宅後。
星羅は自室でベッドに倒れ込む。
「……」
枕を抱きしめる。
「付き合えた……」
顔が熱い。
「玲くんと……」
スマホを見る。
玲とのトーク画面。
プロフィール名を。
少しだけ変更する。
『玲くん♡』
「……ふふ」
そして。
玲から送られてきたメッセージ。
『今日はありがとう』
星羅は返信する。
『こちらこそ』
少し考えて。
『大好き』
送信。
そして。
もう一つ。
『これからずっと一緒だよ♡』
送信。
星羅はスマホを抱きしめる。
「……」
笑顔。
でも。
その瞳の奥には。
今まで以上に強い光が宿っていた。
「玲くん」
「私の彼氏になったんだね」
嬉しい。
幸せ。
だからこそ。
「もう……」
誰にも渡したくない。
「絶対に」
その言葉を。
今度は隠さなかった。
「私の玲くんだよ♡」
コメント
1件
よかったね、玲くんと星羅……! 屋上での「好きだ」のやりとり、もう胸がいっぱいになりました。星羅が「夢みたい」って言うの、すごくわかる。ずっと待ってた一言が届く瞬間のあの温度感が、すごく丁寧に描かれていて、読んでいてこっちまで泣きそうになりました。最後の「絶対に渡したくない」のところで、星羅の強さもちらっと見えて、これからの二人の関係がますます楽しみです。お互いの想いが通じ合った、宝物のようなエピソードでした🌷
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ゆい
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