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ご褒美争奪戦
演奏後、校舎裏。
「奏音すごかった!!」
真っ先に飛びついてきたのは太陽だった。
「ソロ鳥肌立った!」
「ほ、ほんと?」
「ほんと。超かっこよかった」
珍しく真面目な声に、奏音は照れてしまう。
すると桜梨がそっとタオルをかけた。
「汗冷える」
「ありがとう桜梨!」
「……ん」
少しだけ耳が赤い。
さらに奏歌はジュースを渡しながら微笑む。
「今日の奏音ちゃん、キラキラしてた」
「わぁ……ありがとう!」
塁は静かに頭を撫でた。
「努力した結果」
「えへへ……」
佳亮は視線を逸らしたまま言う。
「……普通に見惚れた」
「えっ」
「忘れろ」
顔が真っ赤だった。
そして最後に、那月。
「奏音」
「ん?」
「約束通り、うまくなった」
その言葉だけで、胸がいっぱいになる。
「那月が教えてくれたからだよ」
すると那月は一瞬固まって、それから困ったように笑った。
「……それ反則」
「え?」
「そんな顔で笑うの、俺だけにして」
空気が止まる。
「は?」
太陽の声が低い。
「独占欲強」
塁が呟く。
「那月、抜け駆け禁止」
桜梨まで冷たい目。
那月はため息をついた。
「別に抜け駆けしてない」
「してるだろ!!」
また始まる言い合い。
その真ん中で、奏音だけが真っ赤になって固まっていた。
――そしてまだ気づいていない。
六人の「好き」が、どんどん大きくなっていることに。
コメント
1件
えぇ〜!!第17話、めっちゃ良かったよぉ😭💕 演奏後の校舎裏でみんなから褒められる奏音ちゃん、尊すぎて胸がギュッてなった…!特に那月の「そんな顔で笑うの、俺だけにして」ってセリフ、反則レベルにエモい!!その後一気に空気変わって太陽たちが嫉妬モード入るとこ、まさにご褒美争奪戦って感じでニヤニヤ止まらなかった〜笑 まだ自覚してない六人の気持ち、めっちゃ気になる!続き待ってるよ🌸✨