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「おはよう」



目を開けるとそこら中に呪符が貼られた部屋にいた。



そして…目の前にはこちらをジッと目隠し越しで見つめる1人の男性。



『―――誰?』



「五条悟。呪術高専で一年を担任している」



『―――兄さん?兄さんはどこ!!』



少女が五条に詰め寄ろうとしたが腕が縛られていたことに気づき驚く。



五条「他人の心配してる場合じゃないよ?東雲結愛。



君の―――いや、君たちの秘匿死刑が決定した」






気分は最悪だった。



鉛のように体は重く、手足すら動かすのも億劫で。



息は乱れ、口端から零れ落ちたのは殴られた衝撃で滴り落ちた血が床に溢れていた



「倒れている暇があるなら、早く掃除をしろ!グズでのろまなガキどもが!!」



小さい頃から、私と兄は奴隷のように扱われていた。



朝から夜まで家事や掃除をして、ご飯は良いときは一日に一回



悪いときは、何も食べさせてもらえなかった



両親が死んでから伯父の家に住まわせてもらったのだが、私達を気に入っていないのか暴力や暴言の嵐を毎日浴びていた



辛かった



耐えられなくて自殺を図ったが毎回失敗してしまう



でも、神様は私達を見捨ててはいなかった



クサヤやチーズ・生ゴミのような腐敗したような臭いが周りに漂っていて臭かった



あちこちに死体が転がっていて、地面に血が溢れていた。



もう兄や自分を傷つけるような奴らはもういない!!



そのことがとても嬉しくて、兄と笑い転げてしまったのを今でも鮮明に覚えている



でも、どうしてあの時―――






私達は捕まってしまったのだろう




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