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村長「ふぅ…ネモフィラ!数年後には村に帰ってくると言ったのにどういうことだ⁉︎行き先も伝えずに!さすがの私も激怒だぞ⁉︎
というのが先先代…私のお婆様の遺言です。」
ネモフィラ「うぅ…」
ネモフィラは情けない声を出した。
村長「ネモフィラ様…精霊王である貴方が、今までどこに行ってらっしゃったのですか?」
ネモフィラ以外の全員「精霊王⁉︎」
ネモフィラと村長以外の全員が驚いた。
村長「…?知らされていなかったのですか?」
全員が首を縦に振る
村長がネモフィラをじーっと睨み
村長「はぁ…ネモフィラ様は信じ難い事ですが、森の精霊王なのです。昔私のお婆様と契約をされて、この村を守ってもらっていたのですよ。」
へーそんなんだと皆が感心していると
村長「…で、ネモフィラ様。今までいったいどちらに行かれていたのです?」
ネモフィラ「ちょっと…雇われて…ちょっと仕事をしていたのよ。」
村長は呆れ気味で、
村長「雇われた…?はぁ…それで?言われた仕事をしていたから決壊が壊れそうになっている事にも気づかずに、決壊が壊れた頃に危機感を感じ、帰ってきたと言うことですか?」
ネモフィラ「っそうよ。」
村長「はぁ…確かに?貴方が私達の村に結界をかけなくても、貴方には痛くも痒くもないでしょう。ただ一つのちっぽけな村が襲われて無くなるだけでしょう。」
村長は淡々と語っている。
スターチス「ちょっと村長さん。流石にそんな事ネモフィラも思っていな」
スターチスはネモフィラを庇おうとした。が、
村長「でも!ネモフィラ様はお婆様と契約をしたのでしょう?この村を守るという契約を」
ネモフィラ「……」
ネモフィラ「脅されたのよ。雇われることを拒絶すれば自分が死ぬって。確かに…拒絶する事だってできたわ。でもその雇い主が元契約者だったのよ…」
村長「情が働いた…と?」
ネモフィラ「そうよ。その子とは10年以上一緒に過ごした仲だったの。自分の家族同然の人を死なせるわけにはいかないじゃない!」
フレーク「…?でもその人は死んだとネモフィラが言っていたことないか?」
ネモフィラは曇った顔で
ネモフィラ「そうよ…死んだわ。」
村長「…?何故?」
ネモフィラ「殺されたの。幻影人に。」
スターチス「えぇ⁉︎」
と皆が困惑していると
村長「…まぁ事情はなんとなくわかりました。どうやらくる途中で村に結界も張っていただいていますし。許しましょう。ですが、今後はこのようなことがないようにしてくださいね。」
ネモフィラ「えぇ。わかっているわ。」
とネモフィラが言った後に村長はニコッと笑い。
村長「すみませんお話が長くなってしまって。それでは皆さん。せっかくこの村にお越しくださったことです。この村を見て回っては?」
メリア「良いんですか?」
とメリアは目をキラキラさせている。
村長「はい!」
と村長は満面の笑みでそう言った。
あんなことを言っていたが根は悪くはないのだろう。そう俺は思った。
それから、俺たちは村長に言われた通り村を見て回る事にした。