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村長の家を後にした俺たちは、ネモフィラに案内され宿に向かった。
ネモフィラ「ごめんなさい。さっきは恥ずかしいところ見せてしまって。」
メリア「ううん!気にしてないよ。」
フレーク「俺も。」
スターチス「私も気にしていませんよ。」
と皆んなが言った後、ちょっと嬉しそうな顔をしてネモフィラが
ネモフィラ「そう…」
と言った。
数分後…
ネモフィラ「宿に着いたわよ〜」
とネモフィラに言われ、俺たちが中に入ってみると、比較的綺麗な宿屋だった。
宿屋の人「何人お泊りになられますか?」
ネモフィラ「えっと…4人よ。」
宿屋の人「あー。すみません。今3部屋しか空いていないのですが…」
フレーク「…誰かが相部屋になるしかないな。」
メリア「じゃあ兄さんと私でいいんじゃない?」
ネモフィラ「そうね。兄妹だものね。でも、お兄さんの事嫌になったら私の所に来てもいいのよ?」
と意地悪そうな顔で言った。
フレーク「いや、メリアは俺の事嫌になんかならな(((
メリア「うん!兄さんの事嫌になったら。行くね!」
と満面の笑みで言った。
フレーク「え」
スターチス「ふっ」
とスターチスは手で口を覆いながらクスクスと笑っている。
フレーク「おい!笑うなよ!!」
数時間後…
フレークとネモフィラは疲れたからと、宿屋に残った。
スターチスは行ってみたい店を宿屋に来る途中で見つけたからと言って、その店に出かけた。
各々が自由時間を楽しんでいる。
その頃メリアは…
とあるお店にフラッと入り、カウンター席でスイーツを食べていた。
店内にはマスターと1人の客がいた。
メリアがスイーツを美味しそうに食べているとその1人の客がメリアの近くにやってきて、
客「隣…すわってもいいかな?」
と聞いてきた。
メリアはなんだろう?と思いながらも
メリア「良いですよ」
と快く了承した。
そしてその客は隣の席に座り、
客「お嬢さんいい食べっぷりだねぇ」
と言ってきた。
メリア「そうですか?ありがとうございます!」
と言った。
客「お嬢さん。ちょっと俺の愚痴聞いてくんね?」
と言い、まさかの愚痴大会が始まった。
数時間後…
客「んでなぁ?まじで、なぁんでクリスマスの日に平手打ちされて挙句の果てに別れ話されなきゃ行けなかったんだよぉ?」
メリア「うっわ、そんな最悪な別れ方なんかあるんですね、 」
客「まぁじでぇ…」
さらに数時間後…
メリア「兄さんが!いけないんです!何をするにしても、止めてくるんです!例えば友達作ったらその友達はよくないからやめといた方がいい。とかその仕事についたら多分やってけないぞ。とか!私の人生だっつーの!私の人生は私が主人公なんだよ。いちいち指図してくんなよ!!」
客「うわ。わかるわそれまじでイライラするよな。。」
さらに数十分後…
客「まじでありがとな。俺の愚痴に付き合ってくれて。 」
メリア「いぇ、良いんですよ。私の愚痴もきいてくれましたし、ストレス発散することできましたし。」
客「あ、そろそろ時間的にやばいんじゃない?君…お兄さんに怒られるんじゃないの?」
とメリアは言われ、時計を確認すると
メリア「え、やば。もうこんな時間じゃん…やばい、兄さんに怒られる…!」
客「んじゃ早く帰んなきゃだね。」
と客が立ち上がった時に
メリア「あ!そういえば、お名前は?」
客「あ、いっぱい話したのに名前すら名乗ってなかったな。俺の名前はアニス。21歳。君は?」
メリア「私はメリア。16歳です。」
アニス「………」
ボソッとアニスが呟く
メリア「ん?なんて言いました?」
アニス「あ、いや、なんでもないよ。…じゃ、また会えたら良いな。メリア。」
メリア「…?はい!」
と言い、メリアは急ぎ足で宿屋に戻った。