テラーノベル
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俺は作家だ。
書かずにはいられない。
原稿を書いた。
体験を、正確に、詳細に。
書き終えた瞬間、
部屋が、初めて”動いた”。
壁に、何かが滲む。
床が、軋む。
空白だった時間が、一気に押し寄せる。
恐怖が、物語として成立した。
ーーその瞬間、静かになった。
翌日、俺は普通に引っ越した。
怪我も後遺症もない。
編集者は喜んだ。
「傑作だ」と言った。
ただ一つ、おかしな点がある。
あの部屋の住所を、
誰も思い出せない。
記事も、地図も、
事故物件サイトからも消えている。
代わりに、ネットの片隅に、
こんな噂が流れ始めた。
|最近、
|「読んだあと、説明できないホラー小説」が
|増えてないか?
……それは、もう、
使われてしまったからだ。
今、あなたの中に残っている
この読後の違和感も。
まだ、
未使用なだけ。
あとがき
読んでくださりありがとうございました
どうでしたか?
初めてで少し短いかもですが
では、また次回
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