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「……あの、じゃあ、そこに座っていただいてもいいですか?」
「ん? ここにか?」
「はい。いつものような形で」
そう言われたので、蛇珀はやや固い砂利の上に胡座をかく。
するとそわそわしながら近づいたいろりが、そっと蛇珀の前に腰を下ろした。
蛇珀の前……というのは、胡座をかいた際に足と足の間にできる窪みを示している。つまり、いろりは蛇珀の股の上に背中を向けて座ったのだ。
「い、一度この座り方をしてみたかったんです。家ではなかなか、恥ずかしさが先に出てしまってできなくて……なので今、思いきって、してみました」
遠慮がちに座るいろりを、蛇珀は後ろから掻き抱いた。
「力を抜け。身体を預けろ」
耳元で囁かれ、いろりは全身が痺れたように動けなくなる。
少年のような爽やかさと大人の男性のような甘美さが交錯する蛇珀の声は、いろりにはあまりにも刺激が強かった。
しかし、いろりより動揺していたのは蛇珀の方だったかもしれない。
碧野葉菜
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都築七美
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てく
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