テラーノベル
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大学2年・2月28日。
軽音部の打ち上げ。
「魚崎先輩はバンド組まないんですか?」
1年の後輩が聞く。
「そうだよ仁ちゃん。ドラムやんないの?
クリストファー・マグワイアみたいになれるよ。」
まりかが目を輝かせて言う。
仁義「くりす……?」
まりか「くるりの元ドラム。」
仁義「くる……?」
まりか 「え」「くるり知らないの!?」
仁義 「ごめん。」「音楽よう分からんくて。」
まりか 「えー!」
周りの軽音部員も「マジ?」って反応。
部員「いや音楽分からんでもドラムは叩けるって!」
「手伝いばっかしてないで入れよ!」
1年の後輩「え、先輩て部員じゃないんですか?」
まりか「そう。」「部員じゃないのに一番部室にいる。」「打ち上げも毎回来るし。」笑いながら言う。
「手伝うの好きやけん。」仁義も笑いながら言う。
同級生「仁ちゃん歌え歌えー!」
まりか「何入れる?」
仁義「えぇ……。」
リモコンを見る。
仁義「まず何入れたらええんこれ」
「『世界に一つだけの花』でええ?」
周囲「いやアジカン!」「バンプ!」「銀杏!」
仁義「ごめん、歌えんと思う。」
まりか「じゃあキリンジ入れたら?」
仁義「それは無理。」笑って断る。
まりか「なんで?」
仁義「……なんとなく。」
帰り道。
携帯の日付を見る。
2月29日。
「(あ。)」「(もう20歳か。)」
「(…そっか。)」
「⋯⋯。」
「(もうちょっと直弥くんと居たいな。)」
そのままメールを打つ。
『今度遊ぼうね』
送信。
空を見上げると、北極星が輝いている。
「(…最近直弥くん、返事ないな。)」
「(大学忙しいんやろか。)」
少し、寂しそうな笑顔。
フジファブリック『Sugar!!』。
「いつだってこんがらがってる
今だってこんがらがってる
僕の頭の中
それは恐らく君と初めて会った時から」
ていうのが
すごく仁義→直弥っぽいなあって。
あと夜空イメージ。
コメント
1件
えぬたさん、第22話「Sugar!!」読了しました〜!🌸 軽音部の打ち上げの賑やかな空気感、めっちゃ伝わってきたよ!仁義先輩、音楽詳しくないのにドラム叩けるってギャップ萌えすぎるし、部員じゃないのにいつも部室にいるの、なんか仁義らしくて微笑ましかった〜🥺 2月29日、20歳の誕生日に直弥くんに送った『今度遊ぼうね』のメール…シンプルなのに仁義の想いが詰まってて切ないよ😭返事なくて寂しそうな笑顔見せるところ、仁義の不器用な優しさ感じる… 最後の『Sugar!!』の歌詞と夜空イメージ、まさに仁義→直弥って感じでエモすぎました!!次話も楽しみにしてるよ〜⋆♡