TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

そうして、典華がこの家に来て、二十五年もの歳月が経った。


そんなある日、典華が男の幽霊を家に連れてきた。そう、男だ。


おかげで亜津沙や杏那は大慌て、俺は腰が抜けた。盟典は俺から話を聞いてあんぐりと口を開けている。


この時、何ともおかしな絵面が完成した。


「恋人とかそう言うんじゃねぇから!ただの友達だって言ってるだろ!」


そう典華が叫んでも、亜津沙と杏那はキャーキャーと騒ぎたて、盟典の思考回路は今は正常では無いらしくポカーンとしたままだ。それは勿論、俺も例外では無く、盟典と共に思考を放棄していた。


「大体俺のタイプはこんな、ちょっと馬鹿な感じの奴じゃねぇから!」


『ばっ、馬鹿?え?』


典華は男の幽霊を指さしてそう叫ぶ。男の幽霊は馬鹿と言われて少々ショックなようだ。


この一言で俺と盟典は、ハッと現実に戻されたような感覚がした。亜津沙と杏那もこれで落ち着くと思ったんだが、現実はそうも上手くはいかなかった。


『じゃあどんな人がタイプ?!』


目をキラキラと輝かせた亜津沙と杏那が典華に詰め寄り、奥の部屋へと連れ込んで行った。


『珈琲でも飲むか?』


『はい』


男の幽霊が少し可哀想に思えて、肩にそっと手を置き、俺は一言、そう言った。男の幽霊は少し細々とした声で二つ返事をした。


男の幽霊、晶斗も、何だかんだでこの家に住み着いた。


晶斗は、生前の記憶がしっかりと有るらしく、生前はマジシャンをしていたそうだ。だから、『俺の未練はもっと沢山の人を笑わせたいって事だと思う』と言っている。

彼岸の家族に託された彼方の約束

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

2

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚