テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#独り言
QuartoMew
943
mo4民のちい
4,238
333
「さようなら、さようなら。」待ってよ。
「貴方はまだ、終わらないから。」
なんでよ。私を置いていかないで。
「生きてね。」
どうでもいいから。私のことなんて。
「…さようなら。さようなら…っ!」
心電図がどこか聴き覚えのある音を立てて、音を鳴らさなくなる。
なんで音が鳴らないんだろう。
まだこの子は涙を流してるよ。
生きてるよ。私を待っててくれてるよ。
なんで音が鳴らないの。
なんで。
なんで?
分からないよ。
私の命なんて、あの子が守るモノでもないのに。
なんで最期の言葉があれだったのだろう。
おかしいよね。
おかしい。
あの子はおかしい。
…ねぇ、貴方はまだ何処かで生きてたり、する?
よく言う「黄泉」とかで生きてるの?
ねぇ。
教えてよ。
ねぇ。
聞いてるの?
ねぇ。
…何となく聞こえたような気がした。
「あの子は死んだ。」
…もしかしたら自分の声だったかもしれない。
いや、私じゃなくて私の声で嘘を言う悪魔だよ。きっと。たぶん。
コメント
1件
うわ……読んでて胸がぎゅっとなりました。「心電図の音が止まったのに、まだ涙を流してる」って描写が、もう、受け入れたくない気持ちと現実の乖離を如実に出してて。最期の「生きてね」って言葉を「どうでもいい」って否定しながら、それでも「黄泉とかに生きてたりする?」って縋る問いかけが、ちゃんと届けって願いそのもので…。あなたの声で嘘を言う悪魔って表現も、なおさら生々しくて。すごく重くて、でも美しい回でした。