テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
◯◯は名前入れても🙆
ブルーロックのマネージャー設定
「触れられない距離で、選ばれている」
ブルーロックのマネージャーは、
基本的に“背景”だ。
選手の汗を拭くタオルを用意して、
データをまとめて、
怪我人が出れば走る。
ピッチの中心に立つことは、ない。
……はずなのに。
凛「おい」
名前を呼ばれる前、声だけで分かる。
振り返ると、糸師凛が立っていた。
凛「水」
◯◯「はい」
ボトルを差し出すと、凛は無言で受け取る。
その指が、ほんの一瞬だけあなたの手に触れた。
凛「……ありがとう」
聞き間違いかと思うほど小さい声。
(今、言った……?)
凛はすぐ視線を外して、ピッチへ戻っていく。
胸の奥が、じんわり熱くなった。
練習中、凛はいつも冷静だ。
怒鳴ることも、感情を見せることもほとんどない。
でも。
◯◯「さっきのフォーメーション、修正入れた方がいい」
あなたが控えめに言うと、
凛はすぐ足を止めた。
凛「どこだ」
他の選手たちが一斉にこちらを見る。
マネージャーの意見を、
彼がここまで即座に拾うことは珍しい。
タブレットを見せながら説明すると、
凛は黙って聞いて、数秒考え込む。
凛「……正しい」
◯◯「え」
凛「次、それでいく」
それだけ言って、再びピッチへ。
ざわつく周囲をよそに、
あなたはただ呆然と立ち尽くした。
(凛……ちゃんと、見てたんだ)
練習後。
誰もいなくなったベンチで、片付けをしていると——
凛「無理してないか」
後ろから、低い声。
◯◯「凛?」
凛「最近、戻るの遅い」
責めるわけでもない。
ただ、事実を確認するみたいに。
◯◯「マネージャーだから、これくらい普通だよ」
そう笑うと、凛は眉をひそめた。
凛「普通とかどうでもいい」
一歩、距離が縮まる。
凛「倒れられると困る」
◯◯「それ、凛が困るだけでしょ?」
冗談のつもりだった。
でも、凛は否定しなかった。
凛「……ああ」
静かな肯定。
凛「お前がいないと、集中できない」
胸が、きゅっと締めつけられる。
凛「マネージャーは、俺の一部みたいなもんだろ」
それは独占欲なのか、信頼なのか。
どちらにしても、重い。
凛は少し迷うように手を伸ばして、
あなたの頭にそっと触れた。
撫でる、というより
確かめるみたいに。
凛「だから」
凛「俺のそばにいろ」
視線が合う。
その瞳には、ゴール以外のものが確かに映っていた。
◯◯「……はい、凛」
そう答えると、
彼は満足そうに、ほんの少しだけ口元を緩めた。
誰にも見せない、その表情を。
選ばれた距離で、あなたは知ってしってしまった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!