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どうして流れ星が落ちたのか。

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どうして流れ星が落ちたのか。

24 - 第24話ドラゴン

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2022年10月27日

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の名前は、アリス=マクレーン。この世界で最強の魔法使いだ。

魔法を極めた私が今、最も欲しいものは、愛しのダーリンとの幸せな結婚だった。

「……どうしてこうなった?」

私は、目の前で繰り広げられている光景を見ながら呟いた。

ここは、王都にある王立学校の学生寮の一室。その部屋の窓から見える景色には、王都中の人々が溢れていた。

王城から続く大通りは人で埋め尽くされ、大通りに面したお店はどこも満員御礼状態。

それだけではない。

街の至るところで花火が上がり、空ではドラゴンによるパレードが行われていた。

『これより! 勇者様の帰還を祝う凱旋パレードを行います!』

街の中心部にある広場では大勢の人が集っていた。その視線は全て、今し方魔王を倒した勇者に向けられている。

「あぁ……やっと終わったんだね」

歓声の中、勇者は呟くように言った。

「お疲れさま、これでもう自由だ」

「うん、そうだね。ありがとう、僕なんかの為にここまで付き合ってくれて」

そう言うと勇者は傍らに立つ幼馴染の少女を見つめた。少女はその言葉に小さく首を振る。

「そんな事無いよ。私だって楽しかったから」

「そっか……それなら良かったけど」

「ねぇ、これからどうする?」

「え? どうって言われても」

突然の問い掛けに勇者は混乱していた。魔王討伐の旅の途中、道端で占い師に出会ったのだ。彼女は占いの結果を伝えようと口を開いたのだが……。

「えっと、まずは名前を聞かせてくれるかな?」

「名前? あたしの名前は――」

そこで言葉を止めた少女は顎に手を当てた。

「あれ、おかしいなぁ。どうして名前が思い出せないんだろう。困ったね」

「そんな事はないさ」

勇者はそう言うと、剣を抜き放ちました。

「魔王!お前を倒しに来た!」

その言葉を聞き、魔物たちはざわめきます。

「おい……あれ……」

「ああ、間違いねぇ……あいつだぜ……」

「伝説の勇者様だ!!」

「おお、なんとありがたいことだ!!これで我々も救われるぞ!!」

「あのお方の邪魔をする者は許さん!!」

魔王は言います。

「ほう?貴殿一人で我を倒すと言うのか?」

「そうだとも!俺は今まさに人生の絶頂にいるんだ!」

「…………」

「おい、なんで黙るんだよ!?」

「別に。ただ少し意外だっただけだ」

「そうか?」

「ああ」

「そんなもんかねぇ~」

「そんなものだろ」

「そうかもなぁ~」

「そうなんだ」

「そうかもしれんねぇ~」

どうして流れ星が落ちたのか。

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