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「だから・・・本気にさせてよ」
あなたを見つめるこの眼差しでオレの気持ちが伝わってほしい。
「オレも透子を本気にさせてあげる」
どうしようもなくオレを好きになってほしい。
オレしか見えないくらいオレを求めてほしい。
今こんなにもあなたが近くにいて。
手の届く場所にいて。
オレを見つめるあなたの眼差しに吸い込まれるように、そしてあなたを捕らえるかのように、気づくと想いが止められなくて。
彼女に唇を重ねた。
するとそのまま受けて入れくれる彼女。
これって期待していいってこと?
オレを好きになってくれるってこと?
もっとあなたがほしい。
この唇も。あなたのその気持ちも。
すべてオレのモノにしたい。
ずっとこのままあなたに触れていたい。
オレのあなたへの熱い想いはもう溢れすぎて止まらないから。
ずっとずっとこんな風にあなたとこの唇も気持ちも重ねていきたい。
そして、そっと唇を放して目の前の彼女を見つめる。
「オレを好きになってよ」
そろそろオレのこの溢れる想いどうにかしてよ。
早くオレだけのモノになってよ。
こんなにも愛しくあなたを見つめているのに、これでもまだあなたはこの真剣な気持ち信じてくれないの?
そしてまたもどかしくなって、そしてもっとあなたに触れたくて、今度はまた自分の胸元に抱き寄せる。
あなたを目の前にするとオレはこんなにもドキドキして、こんなにも余裕がなくなる。
あなたにこんなにも必死になってしまう。
あなたが好きでたまらないから。
好きでどうしようもないから。
「ねぇ・・・。うんって言って・・・」
こんなに余裕ない情けない部分がオレにあるなんて思ってもいなかったけど。
でもあなたがオレのモノになるのなら、カッコ悪くたって、情けなくたって、そんなのどうでもいい。
だから、頷いて。
ここでオレに約束して、安心させてよ。
「じゃあ、本気にさせてよ・・・」
すると、彼女はそう言ってオレの背中にそっと腕を回して抱き締め返してくれる。
それって・・・。
期待していいってことだよね?
オレのことそう思ってくれるってことだよね?
「もちろん。どうしようもなくなるくらい本気にさせるから覚悟しといて」
オレのこの腕の中に、ずっと想い焦がれてた愛しい人がいて。
そしてその愛しい人が、ようやくオレを受け入れてくれた。
まだ彼女の気持ちがどこまでオレに向けられているのかはわからないけど。
でも今ここにいることは事実で。
これからは遠慮なく彼女にこの気持ちを伝えられる。
いつか彼女にもオレと同じくらいどうしようもなくなるくらい好きになってもらえるように。
オレを好きになってよかったと、幸せだと絶対いつか思わせてみせるから。
だから、覚悟して。
これからのオレの全力の愛を。
ちゃんと受け止めて。
全力でこの気持ち伝えていくから。
「じゃあ、オレそろそろ帰るわ」
そしてまだ離れたくない気持ちを抑えて、抱き締めていた彼女から離れ立ち上がる。
「え? あ・・うん・・」
「このままここにいると、気持ちもそれ以上ももっと欲しくなりそうだから」
あれ以上あのままでいると、オレの気持ちが止まらなくなりそうで。
あなたの気持ちも、あなたのカラダも、すべてを今すぐオレのモノにしたくなりそうだったから。
さすがにまだオレほど気持ちがないあなたにこれ以上は望めない。
あなたがようやく前向きになってオレに向き合おうとしてくれてるんだから。
オレもあなたにゆっくりとこの気持ちを伝えていく。
「じゃあ、今日はごちそうさま。また明日10時に会議室で」
だから今日はとりあえず笑顔であなたとの時間を終わらせることにするよ。
あなたとの時間がホントはまだ名残惜しいけど、そのまま部屋を後にした。
きっとあなたはこのオレの想いがどれほど大きいのか、まだまだ知らないだろうけど。
まだまだあなたはオレのこの想いほど、オレを好きにはなってくれてはいないだろうけど。
それでもいい。
あなたが今オレのそばにいてくれれば。
だけど。
いつか必ず。
あなたからオレがほしくなるくらい、求めてくるくらい、好きにさせてみせる。
ありがとう。
オレと始める勇気出してくれて。
絶対後悔はさせないから。