TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

ピピピピ、ピピピピ

今日もいつもと同じ味気ないアラームの音で起きる。

早く起きて学校に行く準備しなきゃなぁ…。

そう思うとなぜか起きたくなくなる。

とりあえずアラームだけは止めよう。

そう思い、もぞもぞと気だるげな体を動かす。

「んぅ…..うるさい….」

時計を見れば7時は過ぎているということは分かったが、起きたての目覚めていない頭ではあまり理解できなかった。

いつもの癖で二度寝をしてしまいそうになる。休日ならまだしも、今日は学校だ。

でも、眠気には勝てなかった。

そのまま、私の意識は眠りに落ちていった。




「….さい。起きなさい」

「ん….?」

「んじゃない。もう8時よ!」

「えっ…….わ、分かった。起こしてくれてありがとう…」

「ええ、お母さんは下にいるから、準備できたら教えてね」

「はーい….」


いつ二度寝したんだろう。分からない。

でも、きっとすごく眠かったんだろう。

….あ、そういえば、昨日夜遅くまであの人とLINEしてたんだ。

こればかりは自分が悪いと分かっているのでなにも言い訳は出来ない。

そう思い、昨日どれだけ話したのかを見てみることにした。

結構話してるなぁ。2時間ぐらい話してるよ。でも、彼とのトーク履歴を見てるとなんだか嬉しくなるっていうか、ドキドキするっていうか。

ていうか、朝は時間がないし、8時30分には出なきゃいけないからとりあえず、着替えよう。

….でも、何故か携帯に手が伸びてしまう。ダメだ。この調子じゃずっと着替えられない。

早く、学校に行かなきゃなのに。




朝食を終えて、鏡の前で髪の毛をいじる。

これはいつも私がしていること。癖、といってもいいかもしれない。

いじると言っても髪の毛をとかしてピンをつけるだけだ。

このピンは、彼がプレゼントしてくれたピン。

小さくて、お花の形をしている。

さぁ、行くぞ。

鏡の中の自分の顔を見た。そこには、いつもより少し浮かれている表情の私がいた。

ダメだ、こんな浮かれてる顔してたら彼に好意を寄せていることがバレてしまうかもしれない。

そうなったらどうしよう。

そう思うだけで一気に胸がきゅうと苦しくなった。

そんな可能性の低いことで悩んでいたら、もう8時50分だった。

ヤバい。早く行かなきゃ。またいつもみたいに遅刻してしまう。

今日はきちんと余裕をもって行こうって思ってたのに…

これからは絶対に早く寝るぞ…!

この作品はいかがでしたか?

109

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚