テラーノベル
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新作です!!
個人的に結構お気に入り✨
勇「はぁ……。どいつもこいつも、俺の顔しか見てねぇな……」
佐野勇斗(18)は、誰もが恐れる学校一のガチのヤンキー。鋭い目つき、着崩した制服、そして圧倒的なイケメンオーラ。そのせいで本人の意思とは裏腹に死ぬほどモテている。
だが、彼には絶対に知られてはならない致命的な秘密があった。
女子「佐野くん! これ、手作りのクッキーです……!」
勇「……ひぃっっ!? 近寄んなあぁぁぁ!!」
勇斗はクッキーを掴んだまま、マッハの速度で逃げ出した。
そう、彼は極度の女の子恐怖症。中学生の頃、モテすぎるがゆえに狂気的な女子グループに拉致され、部屋に閉じ込められて一日中「可愛い〜!」と触りまくられた超ヘビー級のトラウマがあった。それ以来、女子の黄色い声を聞くだけで全身に鳥肌が立つ。
勇「……最悪だ。アイツら撒くのに必死で、傘忘れたわ」
気がつけば外は、バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨。ずぶ濡れになりながら、裏路地を走っていたその時。
「……みゃあ」
勇「あ? ……うわ、なんだこれ」
ゴミ捨て場の片隅の段ボール箱。そこにいたのは、一匹の子猫だった。
激しい雨に打たれ、ブルブルと震えている。だが、泥に汚れてなお、どこか気品があって美しい。何より、見上げてくる丸い瞳が犯罪級に可愛かった。
勇「……チッ、お前、そんな目で見んなよ。俺はヤンキーだぞ? 泣く子も黙る佐野勇斗……」
子猫「みゃ〜ん(うるうる)」
勇「……っっっ!!(胸キュン)」
胸を撃ち抜かれた勇斗は、一秒で降伏した。
女子は無理だが、動物は別腹である。学ランを脱ぐと、超高級なガラス細工でも扱うように子猫を優しく包み込み、胸に抱いて家へと全速力でダッシュした。
家に着くなり、勇斗の「過保護な飼い主モード」が爆発する。
勇「よし、あったかいお湯だぞ〜。怖くないからな〜、よしよし、いい子だ〜」
洗面台にぬるま湯を張り、赤ちゃんを洗うように優しく泥を落としていく。すると、中から雪のように真っ白で美しい毛並みが現れた。
勇「うわ、お前めちゃくちゃ綺麗じゃん! ほら、ドライヤーは音が怖いから、お兄ちゃんのハイパー高級タオルで拭こうな〜!」
ツンデレの「ツン」はどこへやら、完全に赤ちゃん言葉である。
さらに冷蔵庫からツナ缶を取り出し、即席の高級猫まんまを作って差し出した。
勇「美味いか? たくさん食えよ。……はぁ、癒やされる。学校の女子なんかより、お前の方が何億倍も可愛いわ。一生こうしてような」
ご飯の後は、割り箸に紐をつけた自作の猫じゃらしで大はしゃぎ。子猫が短い手足を一生懸命伸ばしてじゃれてくるたび、勇斗の顔は完全にフニャフニャに緩んでいた。
勇「おいおい、そんなに見つめるなよ。惚れるだろ。……よし、今日からお前の名前は『じん』だ!」
すっかりじんにメロメロになった勇斗は、夜ベッドに入る時も、じんを自分の胸の上にちょこんと乗せて眠りについた。
勇、じん「おやすみ……」
小さな心臓のトクトクという鼓動を感じながら、幸せを噛みしめて眠る勇斗。
――チック、タック、チック、タック。
部屋の時計が、静かに時を刻む。
𝕔𝕠𝕔𝕠
5,293
自分夢の中
3,908
#他界隈さんと繋がりたい
あ い
44
そして、夜中の0:00。
勇「……ん、うわっ!? ぶふぉっっ!?!?!?」
突然、胸の上に信じられないほどの重みと熱量がのしかかり、勇斗は息が詰まって飛び起きた。
さっきまでいたはずの、手のひらサイズの子猫の姿はどこにもない。
代わりに、勇斗のベッドの上で仰向けになり、勇斗の掛け布団を豪快に奪って寝ているのは――。
?「……ふぁ〜あ。……ん? ここ、どこ? 天国?」
くりくりとした大きな目をこすりながら、眠そうに辺りを見回す、見知らぬだけど子猫と変わらない可愛くて美しい男だった
勇「だ、誰だてめぇ!!! じんは!? 俺のじんはどこ行った!!?」
深夜の大絶叫。するとその男の子は、自分の両手を見て「あっちゃ〜」と頭を抱え、それから勇斗をじっと見つめて、ちょっと小生意気にニヤリと笑った。
仁「あ……。えっと、驚かないで聞いてね? 僕が、じん、だけど……?」
勇「はあああああ!?!?!?(裏返った声)」
fin
コメント
2件
やばやば 新作最高すぎます🤦🏻♀️♡♡🤦🏻♀️ 続き待ってます🙏🏻💞ᩚ
ふふ、めちゃくちゃ面白かったです!勇斗の「女子は無理だけど動物は別腹」っていうギャップ萌えがたまらないですね。子猫のじんにデレデレになってる姿が想像できて癒されました。そしてまさかの夜中に美少年に変身!「僕がじんだけど?」ってニヤリされると、もう続きが気になって仕方ないです。作者さんのこういう「日常→突然ファンタジー」への転換、すごく上手だと思います。じんと勇斗のこれからの関係が楽しみすぎます🤍