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私は産まれた頃から人里の霧雨家のお嬢様だった。
でも、私はそんなお嬢様として優遇される日々が嫌いだった。
人里歩いていたら、みんなソワソワして私のことを見つめる。
「お嬢様は裕福な生活をしてるんだろうなぁ」
「お嬢様だけいい服きてズルい」
「どうせ俺達のことは愚民とか思ってるんだろ」
そんな愚民なんて思ってないし、私だってみんなと違ういい服なんて着たくない。
私もみんなと同じ生活をしてみたい。
その時、私は独立する事を決めた。
私は荷物を持って人里を出た。
私は魔法の森に行った。
その後しばらくそこに軽く家を建ててから、私はそこで過ごした。
ある日、久しぶりに別の場所に行ってみようと、東の方向に行った。
東側には山々が連なっている。私は箒で飛びながら散策した。
すると、1つの長い階段を見つけた。
せっかくならと私はその階段を登った。
登りきった後、私は当然疲れ果てていた。
でも、見つけたんだ。博麗神社を。
1人の巫女が箒をはいて掃除していた。
「こんな所に神社が…?」
私は初めめてみる神社に驚いた。
初めて見る鳥居、初めて見る賽銭箱、初めて見る本殿。
気づいたら私は神社内を歩き回って色んなものを見ていた。
そしたら気配がして、横を向くと、
「わっ、誰なんだ…?」
紅白の服をきた巫女、霊夢がいた。
「さっきから色々覗いてたからほっといてたんだけれど…あまりにも見まくっているから、気になったの。」
霊夢は初めましての私に境内の物を教えてくれた。
賽銭箱、鳥居、本殿、願掛け…
私は気づいたら毎日博麗神社に行っていた。
そして共に異変解決をした。
霊夢は私にとってのライバルになった。相方になった。
私は霊夢が大好きだった。でも、今…
また博麗神社に来た時、霊夢は布団で顔を青ざめていた。
「どうしたんだ、霊…」
私は絶望と悲しみに頭が混乱した。
霊夢の指が徐々に砂になっている。
顔を青ざめるのもそれが理由だ。
私は絶望した。
霊夢が…このままだと消える?
その後紫が来て、
大量の霊力を使えば霊夢の砂化が治る…そんなことを言っていた。でも、私の頭にそんな言葉は入り切らない。
霊夢が消えてしまう…霊夢に会えなくなってしまう…
初対面の私にあんなに優しくしてくれたのに
初対面の私に沢山境内の物を紹介してくれたのに
人生で1番、仲のいい、友達だと思ったのに
消えないで…消えないで
私は帰ろうとする紫に小声で問いかけた。
「霊夢はどうしたら…1分でも早く治るんだ…?」
紫は声を出さずに首を振った…
早く治る方法は…ないのか?
最悪だ…こんなことになるなんて