この小説は一切ご本人様に関係ありません。
新人組
⚠️難聴⚠️
わんく
僕は、生まれつき耳が聞こえんかった。
母親の腹の中から顔を出してすぐに医者から告げられた言葉は、
医者「この子は…難聴です。」
そんな言葉やった。でも、僕の両親はそんな言葉を耳にしながらもめげずに、僕の事を気持ち悪がらず必死に育ててくれた。僕はそんな両親に感謝でいっぱいやった。幼い時から手話や補聴器のおかげで幼稚園や保育園は少し苦労しながらも、友達…と言える知り合いは出来きひんかったけど、皆僕の事を気遣ってくれた。でも…小学校に上がってからは…全く友達が出来きひんかった。
mob「え…耳…、聞こえないの…?」
mob「話しも出来ないならこっち来んなよ…。」
c「ぅ…、あ……」
人間は耳に音という物を聞いてから口で真似てそれを言葉と認識するらしい…、でも耳も聞こえなければ何も喋る事が出来なかった。学校では上手く友達が出来ず、僕を獣の様に見てくる視線が次第に怖くなり…そこから友達というものを作らず、一人で勉強や物事に励んでいった。そのまま…小中高とずっと一人で居るんやろうな…、って思っとった。
でも、中学3年辺りから僕は自分を変えて行った。
僕は積極的に筆談用の鉛筆や紙で自分の思いを紙に書いて伝えてみたし、手話やジェスチャーでも相手に対して僕は積極的に会話を試みようとした。でも、どれも全て失敗に終わった…筆談をしていれば、
mob「か…書くの遅いね…、」
って言われて…、手話でも試してみた、けど…
mob「ご、ごめん…分かんない…。」
…ジェスチャーなんて皆僕の事を変な目で見詰めて終わった。僕は本当に孤独で過ごすんやって思った…でも、そんな僕に優しく手を差し伸べてくれた人が居った。その人は少し目に掛かる位の茶髪で、その綺麗な髪質に合わせた様な紫色で輝いて見える瞳の色をした同性の人やった。いつも少しやる気が無さそうで、先生に隠れて煙草を吸っていてそれでいつものように先生に怒られている人やった。一度煙草を誘われたけど、僕は断った。何より未成年やし…、
???「—、—–や。」
c「ん…、?」
僕はさっきから言ってる通り、難聴で補聴器ありでもこれ位しか聞き取れんかった。そんな僕の為に必死に彼は手話を勉強して僕と会話してくれるし、何より優しい。僕の事を変な目で見ずに、優しく…暖かく見守ってくれる彼の瞳が僕は大好きやった!勿論、友情的な意味でな。
–でも、ある時の会話一つで僕と彼の関係が一変する。
???「…チ–、—いな。」
c「…っえ、?」
僕はそんな彼の声に難聴な耳を傾けていれば、そっ…と片手を僕の頬に添える。彼の声は少し猫なで声の様に聞こえれば…怒っている様な声にも聞こえる。僕…、何かしたんかな…叩かれるんかな。そう僕は少し怯えていれば、彼は少しおどろおどろに手話を僕に見せる。
『可愛いな、チーノって言ったんやで。』
c「…へっ…、!?//」
僕は彼の手話を見ればそう間抜けな声を出してしまった。こんな事を言われたのは初めてやった。しかも…初めて出来た友達に、可愛いやなんて、これは僕をからかってるだけなんやろうか。でも、彼の頬は赤く今にも沸騰しそうやった。どうやら冗談ではないらしい、でも友情的な意味やろう。やったら…
『僕は君が大好きや、君の事は忘れようにも忘れられへん人やから。』
そう僕が彼に向けて手話をすれば、それを見た彼は頬を赤くしてすぐに僕から逃げるようにして去ってしまった…。あれ、僕変な事言うてもうたかなぁ、?なんて…その時は呑気に考えとった。
別の日
???「-ーノ、お-よ。」
c「…!」
そう朝から肩を叩かれて僕は彼だと思って後ろを振り向く。それと同時に僕は彼に、口付けを…キスをされた。僕は突然の事で何が起こったか分からなかった。朝から、教室前で、突然の…短いキス。僕は理解が出来なかった、僕はすぐに彼の唇が離れれば彼の顔の様子を伺う。その時の彼の様子はとても満足そうだった。まるで…この時を待ちわびていたかの様に。
–僕は生まれつき耳が聞こえません。
–生まれて初めて出来た友達はとても優しくて、僕は大好きだった、勿論友情的な意味で。
–でも…、友達というのが僕には分かりません。だって僕はこれまで、難聴のせいで友達が出来ませんでした。
–それで…、中3で生まれて初めて出来た友達に、キスをされた。そして僕は彼に沢山噛み付かれて、僕はその彼の行動に少し興奮してしまうんです。
“トモダチ”とは、そういう物なのでしょうか?
僕には、分かりません。
終わり。
一応没の物をそのまま上げたので若干投げやり感あります…すいません…。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
116件
あの、本当におこがましいんですけど、題名?の横に最初○○組って書いてたのに最近は書かなくなったので書いてほしいなーって 長文失礼します
かわいいっ!!! いつか...その想いに...気づいて欲しいな...カハッ( ´ཫ` )(遺言)
ゔ ッ … (死)