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もしかしてもしかして自分のですか……!? すぅー、好きです。 もう好きです。自分が書いてたらこんなにtbも可愛く書けなかっただろうな…ほんとうにネタ提供して良かったです。 後編も楽しみにしております!!
飲食店巡りを終えて本署に戻って来ると珍しい人物と顔を合わせた。
「よぉエギくん久しぶりだな!元気か?」
「お久しぶりっす、めちゃ元気すよ。つぼさんも相変わらずすね。」
「まぁそうだな…ん?エギくん首の所怪我してないか?」
「え?どこすか?」
「ほらそこだ、赤くなってる。」
「え?こんなとこ怪我した覚え無いけどな…」
首にチラリと見えた赤い跡にハテナを浮かべていると成瀬が通りがかった。
「あっそれねー、俺が付けたキスマ。」
「…は?え?キスマ?」
「気付いてんのかと思ってた。更衣室で鏡見てくれば?」
「マジかよお前っ……オイりきじいぃ!!!」
ドタドタと焦りながら走って行ったと思ったら署内中に響き渡ってるんじゃないかと思う程の大声が聞こえた。
「うるさw」
「カニくん、キスナってなんだ?」
「ん?あぁキスマね、キスマークすよ。つぼ浦さん知らないんすか?」
「ああ分からん。」
「キスマークっていうのは…恋人に付ける自分の、自分だけのものだっていう印っていうか…実践します?俺らも更衣室行くすか。」
「良いのか?悪いな。」
更衣室に行くと狼恋が何とかして隠そうと鏡の前で奮闘していた。
「あっおい力二!なんだよこれは!?」
「エギもう1個。つぼ浦さんが見たいって。」
「は!?見たいってなにを?…え、ちょ、やめ…」
ペンギンの被り物をずらして狼恋の襟元を掴み少し引っぱると首筋にかぶりついた。ちゅぅ…と吸う音が聞こえるとつぼ浦の顔が1番真っ赤になっていた。
「…ちょ、りきじぃ…」
「…ほら付いた、これがキスマークすよ。つぼ浦さんもらだおにやったら絶対喜ぶ。」
「俺らより赤くなるのやめてもらっていっすか?恥ずいのこっち。」
「お、おお…ありがとうな、すまん…そうか、アオセンに…///」
「…てかあれ?つぼさんとらだお先輩って…?」
「やめとけエギ、それ以上言うとつぼ浦さんが倒れる。」
「いやそれはお前がこんな事するからだろ!人前でやめろよ。」
「俺だって普通はやらねーよ。でもつぼ浦さんが純粋な目でキスマってなに?って聞いてくるから。」
「あーそうか…それはすまんかった…」
「見せたんだからやりますよね?らだおの反応楽しみにしてるすよ。」
「…わ、わかった…ぜ…うん…ありがとな…」
お礼を言って一旦冷静になろうととりあえずパトカーに乗ったが、色々と衝撃的な事が起こって頭の整理が追いつかない。
「つぼ浦帰ろー…おーい、つぼ浦?」
「…えっ?あっあーアオセン、帰るすか。」
「どうした?ボーッとして。疲れた?」
「いやそんな事ないすよ。早く帰ろうぜ。」
自分の為に見せてくれたし楽しみにしてるなんて言われてしまうと妙な責任感が生まれてしまう。しかし起きてる時にやるのは恥ずかしいので寝てる間にやってみようと企んだ。
「今日はどうする?」
「あぁー…もう寝るす。」
「やっぱり疲れてる?ちゃんと休みなよ?」
「大丈夫すよ、アオセンはいつも俺に甘いんだから。」
「甘くて悪いかw俺もうちょい起きて事務仕事するわ、先寝てて。」
「えっ…」
「ごめんちょっと頼まれてるのあってさ。寂しい?おいで。」
抱き合い額にキスをしておやすみ、と微笑んだ。つぼ浦は疲れてぐっすり寝てくれるなら好都合か…と考えてアオセンが寝るまで起きてなきゃと意気込みながら寝室に入った。
ハッと目を覚まし、しまったと時計を見てまだ明け方だと分かると胸を撫でおろした。スゥスゥ寝息を立てている青井を見て深呼吸してから襟元に手をかける。
「この辺なら服着たら見えないよな…」
鎖骨辺りに唇を付け吸ってみる。しかし空気が抜けてしまって上手くできない。
「…んーここだとやりにくいか…」
場所を変えて何回かやってみるが中々納得いかず、うっすらと赤い跡が増えていく。
「もっと強く吸うのか?」
今度こそ、と口を開けて首元に顔を埋める。ぢゅうぢゅうと力強く、息が苦しくなる程吸った。
「…ぷはぁ、はぁ…できた?…」
くっきり付いたキスマークに満足しながらそこを撫でていると、青井が声をかけてきてビクッと身体が跳ねた。
「つぼ浦?どうした、寝れない?目覚めちゃった?」
「えっあっ違うす、なんでもない…おやすみ。」
「そう?おやすみ。」
バレては無さそうだとホッとしたがバクバク鳴る心臓を必死に落ち着かせる。優しく撫でられる手が心地良くていつの間にか眠っていた。