テラーノベル
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「なんだ、この匂い…」
「ガーデンお前に捜査を頼もう。」
「は?」
「私もうネイバーについて調査中なんですけど、」
「それは知っている」
「新しい問題が発生した。」
「最近、何故かボーダー隊員が何名か行方不明になっている。」
「何?」
「犯人はまだ見つからず、今も尚、行方不明者が増えている」
「そこでガーデン、お前が犯人を見つけ出せ。 」
「なるほど…、なんで私なんですか?」
「ボーダー隊員に紛れるのももう慣れてきただろ、だからだ」
「そろそろばれそうなんですが、?」
「つべこべ言わずさっさと見つけ出せ、」
「はぁ、じゃあ行方不明者の資料貰ってもいいですか?」
「あぁ、好きにしろ」
「あざまーす」
「今日も今日とて大変だな、」
「ッ?!」
「大丈夫か?!」
「…脈は、ある、良かった」
「ッ、なんだこの匂いは、またあの時と同じ、?」
「リュカさん?」
「どうした?」
「ぁ、葛葉くん…」
「ここに来たらこの2人が倒れてて、葛葉くんは?」
「俺この後試合の実況やんなきゃいけないんだよ」
「そう、」
「まだ時間あるし2人運ぼうか?」
「いや、いいよ、もう友達に電話したし」
「ふーん、」
「で、あんた誰だ?」
「…」
「葛葉じゃないだろ?」
「葛葉はなぁ私の事リュカさんなんて呼ばないんだよ」
「これからお前が話すこと次第で殺す」
「…、ぁはッ笑」
「じゃーなリュヴァ・ガーデン」
「消えた、?」
「いや、それよりもなぜその名を、」
「今は電話か、」
「もしもし甲斐田くん?、今ちょっと大変なことになってて、〇〇〇〇〇まで来てくれない?」
「ッ、急に眠気が…」
「っ、あ、と、ッ絶対、匂い、吸わない、…」
「リュカッ?!リュカッ」
電話越しでそう言っているのが何となくわかった。
「ん、甲斐田、くん?」
「リュカッ、良かった、」
「あの2人はッ?!」
「大丈夫、長尾と弦月に任せたよ、今隣の部屋にいるよ」
「ありがと、」
「リュカさん、大丈夫ですか、?」
「私は大丈夫だ2人は?」
「眠気はもうないか?」
モブ女「はい、」
モブ男「大丈夫です、」
「よし、では話を始めよう」
「2人はなぜあぁなったかわかる?」
「いえ、分かりません」
「2人でちょうどばったり会ってそれで、いつの間にか倒れてて」
「2人のポッケには何が入っているようだけど」
「えぇっと、これですか?」
「…香水、か、」
「なるほど、わかったありがとう」
「何がわかったの?」
「2人はこれ誰から貰ったとかある?」
「貰った訳じゃないんだけど今ボーダー内で流行ってて」
「…なるほど、2人ともよく聞いてくれ、」
「はい」
「もうこれを使わない方がいい、そしてもうすぐこの香水は禁止されるだろう」
「内容は後話す。」
「2人はできるだけこの香水を使わないように友達や周りの人に言ってくれないか?」
「は、はい!わかりました」
「何がどうなって、??」
2人は部署から出ていく。
「俺達には話してくれないんですか?」
「んーそうだなぁ、まぁすぐに話も出るしいいよ」
「わーい」
「あの香水、男女で違う匂いがするんだ。」
「2人の匂いを嗅いでどう思った?」
「いい匂いだなーって」
「…僕は結構強いと思ったよ、甘くて嫌な匂いだった。 」
「え?」
「私もそう思う、私や甲斐田くんみたいに香水が苦手な人なら多分甘すぎる匂いだってなるんだ」
「でもこれ嗅いでみて」
「1人の方の香水、」
「スンスンッ、匂いが薄い?」
「そう、1人だけだと匂いが薄いの。2人の香水が合わさるととても強い匂いになる。」
「これってまるで何かを隠そうとしてるように思えない?」
「ッ?!、リュカさんが眠気はないって聞いたのって」
「そう、ふたつの香水が合わさると睡眠薬になる」
「で、でも俺たちは眠くはならなかった」
「それは多分合わさった瞬間にだけ効果を発揮するからだと思う、そこにちょうど私がいたから私も眠くなったと予想できる」
「今日はありがと、」
「長尾くん、ちょっと」
「はい?」
「ねぇ女装とか興味無い?」
「?!」
「全然、ある」
「あるんだ笑笑」
「長尾くんに潜入調査を頼みたいの」
「それは俺が男だから新人として入ればバレない的な?」
「さすが長尾くん話が早い笑」
「それはいいけど、男はどーすんの?」
「大丈夫、男は任せて」
「リュカさんがやるの?!」
「私こう見えて変装は得意なのよ」
「わ、長尾くんすごいね、」
「可愛いってこと?」
「凄いやる気が違うわ笑」
「そういうリュカさんはまだ変装しないんですね」
「私はまだいいかなって笑」
「じゃ、犯人を見つけだすぞー!」
「おー!」
「最近この姿になる方が多い気がするな、笑」
結局犯人は見つからなかった。
香水と謎だけが残るばかりで何も感じることは出来なかった。
私は報告書を書き上層部に提出する。
その数日後、香水が禁止になるのは言うまでもない。
葛葉の変装をしていたやつが誰なのか、
何を目的として人をさらうのか、
なぜ私の名を知っていたのか
一刻と時間は過ぎていく。
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