side 青井らだお
ラディがこの街に来て、
俺とあって、
あの出来事があって…
嫌な夢をよく見る。
ラディが俺たちを殺して、
1人で楽しく、狂気的に笑っている。
最後には何か言い捨てる。
何故か言葉は俺には聞こえないが、
夢に出てくる回数が増えるごとに
その言葉が完成していく。
「___っ___。お_、____ィ___で、_____は、__だ__。」
でもところどころでなにもわからない。
ノイズが走っていて、
起きた時も頭にノイズが走ってて
なにも考えられない。
悪夢を見るせいで最近寝不足で、
みんなに心配ばっかかけてる。
最近は悪夢で寝ていない。
あの夢を見るのが怖いから…
「青セン最近元気なくないっすか?」
俺の顔を覗き込んでそう言ったのは、
同じ警察…そして特殊刑事課の1人、
つぼ浦匠という男
「最近寝れてなくてさ〜。」
俺が悪夢を見ていることは
みんなには言っていない。
「いやクマ酷いぞ」
「クマとか見えないだろ。」
だって俺鬼の面つけてるし、
見えるはずがない。
「ああ。確かに今は見えないな。でも青センが仮眠してる時こっそり取って顔見たとかしないかぎり」
こいつ見たのか!
「おぉい!お前見たのかー!」
「いいじゃないっすか!気になったんですって!」
俺何回か外したけどな…
裁判の時とか。
「なんで寝れないんすか?」
「対応課の仕事が多いから減らしてくれないかなぁ〜」
「じゃあ署長に言いましょう。俺に言われてもなにも対処できませんねそれ」
「いやお前とかキャップとかだよ増やしてるの」
そんな会話をしている。
寝不足のせいか目眩がひどい、
『らだお?本署前来れる?』
無線で呼び出しが来た
『向かいまーす』
俺は返事をして本署前へ向かう。
「なんかあったんすか?」
「なんか、怪しい人からこれもらってさ…」
「なにこれ…」
そう言って出してきたのは白い粉。
違法薬物には白い粉は存在しない。
かと言って新しい薬かもしれないからこれが
違法薬物じゃないとも言えない。
「どんな人が渡してきたの?」
「フード被ってて見えなかったかな…背丈はらだおくらいだよ。」
ラディかな、?
いやでも背丈同じくらいでフード被ってる人なんていくらでもいるよな…
「あ!そう言えばなんか仮面つけてた!涙流してるみたいな…」
ラディだわ。
なんであいつがわざわざ本署に来てこの怪しい
薬を、?
「んー、救急隊とかわかるかな…」
「それがわかんないって」
ラディに詳しく聞きたいけど…
生憎連絡先を持ってない…
持ってたとしても
話す義理なんてないだろうしな〜
「あ、俺が薬詳しい人に電話したよ!貸してそれ」
そう言ったのは黄金世代で同期の伊藤ぺいん
その白い粉を持ってどこかへ行ってしまった
「俺が飲んで確かめればいいのに…」
俺がそう呟くと、寝不足で体弱ってるのに
正体不明の薬物飲ませてもっと体弱らせたら
どうなるんだって怒られた
早くもぺいんが戻ってきて、
「見ただけじゃわかんないって言われた。白い粉だけど見たことのない薬物だって。誰かの手作りらしい。」
マジか…
毒とかかな、いや、だとしても今渡す、?
わざわざ警察署に来て?
「飲んでみるよ。」
俺がぺいんにそう言って薬をもらう
めっちゃ心配してたけど大丈夫大丈夫
ラディって結構いい子だし。
多分毒じゃないよ多分。
俺がその薬を飲むと、唐突な眠気が来た。
「なんか眠い…唐突の眠気。視界の異常はないよ、ストレスも上がってない、多分これ睡眠…薬…」
俺はそこで倒れたのか意識を失った
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