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〈凸もり視点〉
「…凸さん」
振り返ると、うたちゃんが真剣な顔をして俺の制服の袖を引っ張っていた。
「話したいことがあるんだけど。」
うたちゃんに連れられた先は、校舎裏だった。
「えっとうたちゃん、話って言うのは?」
「…凸さん、未来見る能力持ってるんでしょ?」
「…はあ!?」
いやバレてる…!?なんで!?おどろくちゃんから聞いた訳でもないだろうし…
「…言うわけないよね。じゃあ、僕の能力のこと教えるよ。」
え…?
「僕の能力は千里眼…半径1km以内なら、目をつぶるだけで見ることが出来るし、声も聞こえる。」
…なんか、すげえ…
「おどろくちゃんが騒いでたからさ、気になって千里眼で聞いちゃってたんだよね。」
「あ、なるほど…」
「黒パーカーのやつも、僕たちの方で捕まえておいたから。」
「…ん?僕”たち”?」
「あ」
やっべという顔をするうたちゃん。
確かに…身体能力皆無のうたちゃんが、黒パーカーの男を捕まえるなんて、出来ないよな…
「べるちゃんとあふぇさんとか?」
「違う。」
あれ、いっつもあの三人組だから、てっきりそうかと
「…協力者が、いるんだけど。あんま人と話すの得意じゃないし、目立ちたくないみたいだから…」
…そこはあまり模索しないほうがいいな。
「…分かった。うたちゃんお願い、俺に協力してほしい。」