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番外編89『酔っ払った執事達』前編
ある日、デビルズパレスに帰ってくると――
『あるじさまぁ♡♡おかえりなさぁい♡♡』
『べ、ベリアン…?ワイン…。酔ってるのね…。』
『みんなして酔ってるよ…もぅ、みんなお酒飲み過ぎだよ。』
『あるじさまが帰ってこないからだろ…。』
『ボスキが珍しく酔ってるな…。』
『あるじさまぁ〜どこですか〜?』
『ルカスは酔ってるのか通常なのか分からない…。ここにいるわよ、ほら。』
『あ〜あるじさまだぁ♡♡』
『ぐす、ぐすっ。主様が帰ってきません…もう1週間も会ってません……。』
※主は1週間帰らないことはありません。
1日ちゃんと帰パレしてます。
みんな酔っていて平常な判断が出来ていません。
『お姉ちゃん、どうする……?』
『とりあえず……介抱しましょう。』
ここからは執事1人ずつ主様と寄った執事の小話になります。では、行ってみよう。
💮
『主様…。』
『ハナマル、大丈夫?』
ハナマルをベットに寝かせる。
『ん〜……。』
(ハナマルお酒強いのに酔ってるの珍しいわね…。とにかく水を……。)
グイッ。
『っ!』
手を引かれてベットに引き込まれる。
『ちょ、ハナマル…。』
『やっと、二人きりだな。』
『え?』
『俺が本気で酔ってると思った?』
『はぁ、嫌な予感はしてたけどやっぱり嘘なのね…もう。心配して損したわ。』
『そんな悲しいこと言うなよ〜。確かにお酒は飲んでるんだし、少しくらい…』
『…はぁ。』
私はハナマルの頭を撫でる。
『!』
『よしよし……これで満足かしら。』
『なんだかんだ言って優しいよな…主様って。』
『いいから水飲んで早く寝なさい。』
☂️
『すみません…飲みすぎました…。』
(ユーハンはかろうじてまだ理性はあるのね。良かった。)
『水飲めるかしら。はい。』
『ありがとうございます…。』
『珍しいわね、ユーハンが飲みすぎるなんて。』
『制御してたつもりですが…主様に…会いたくて。』
『え?』
『1日ちゃんと帰ってきてくださるのは嬉しいんですが、早く会いたいという気持ちが強くなって……。』
(ユーハンは酔うと素直になるのね…いつもとは違う……。)
『私のこと…甘やかしてくれませんか?』
ユーハンはとろんとした目で私を見つめる。
『っ……。』
『だめですか…?』
『……ダメじゃない。』
私はユーハンを抱き締める。
『ふふ、主様…ありがとうございます…。』
(調子狂うわ…いつものユーハンじゃないから…。)
🧸
『えへへぇ、あるじさまだぁ〜。』
(完全に出来上がってる。)
『お腹すきましたァ、いちごタルト…』
『はいはい、とりあえずほら、歩いて…。』
『はぁい〜。』
テディは私にしがみつく。
『重いってばテディ……。』
『すぅ、すぅ……。』
『え、寝た?』
『あるじ、さま…。』
『テディ…。』
(疲れてたのかな。少しくらい…いっか。)
私はテディを膝枕してその場に座り込む。
『ふふ、あるじさま…。』
『…いつもお疲れ様。テディ。いつもありがとう。』
テディの頭を優しく撫でる。
(テディはお酒弱いのに今日は飲み過ぎちゃったのかな。まぁ、テディらしいけど。)
『あるじさま……俺が、俺が守りますから…。』
『!テディ……。ふふ。ありがとう。テディ。』
私はそっと呟いた。
🐾
『主様だ…ふふ、おかえり。』
『ベレン、立てる?』
『うん…主様にエスコートされるなんて…変な感じ…。』
『もう、ほら、手、掴んでて。』
ベレンは私の手を握る。
『部屋まで送るから。』
『ふふ、ありがとう…。』
ベレンをベットに寝かせ私は水を用意しようとする。
『……いかないで。』
ベレンは私の手を引いた。私はベレンの上に覆い被さる。
『べ、ベレン、近い…』
『照れてる顔も可愛いよ……主様。』
『っ、ベレン……。』
顔が近付きキスされそうになってしまう。
『っ、待――。』
ドサッ。
『え?』
『すぅ、すぅ……』
力尽きたのかベレンはすやすや眠ってしまった。
『…た、助かった…。』
(酔ったベレンはたちが悪いな…。)
🤍
『あの、シロ、そろそろ……』
『大人しくしていろ…我の傍を離れるな。』
シロを部屋まで送ったらそのまま捕まってしまい、ベットに座った私を後ろから抱きしめた。
『お前は…我のなのだから…ずっと我にこうされていろ……。』
(シロは酔うと甘えんぼになるのね……。)
『シロ、私はどこにも行かないわ。ずっと、シロの傍にいる。』
『……!ふっ。当たり前だ…我から離れることなんて許さぬ…。』
ギュッ。
私を抱きしめる力が強くなる。
『ふふっ。酔ってない時でもそうやって素直ならいいのに。』
『ん、何か言ったか……?』
『ううん。なんでもないわ。』
シロの頭を撫でる。
(本当に…甘えん坊なんだら。)
🐦⬛
『ご主人サマ、俺が酔ってると思って部屋で連れてきてくれたんだね。ありがとう。』
『…心配したのに。』
『俺はお酒強いからさ、酔っ払うことはほとんどないからね。』
『じゃあなんで酔ったふりなんて…』
『ふふ、だってそうしたら優しくしてくれるから。』
クロウザーは私を抱き寄せる。
グイッ
『っ!』
『こうして2人きりになれたし…みんなには言えないようなこと、する?』
『っ……。』
『ふふ、顔が赤いよ、ご主人サマ。』
『く、クロウザー…は、離しなさい…』
『離しちゃっていいの?続きしなくていい?』
『な、何を言って……』
『物欲しそうな顔してるから。』
『そ、そんな顔してな…』
『ふふ、素直じゃないね。まぁそんなとこも可愛いけど。』
『っ……!』
『可愛いね、ご主人サマ。』
(翻弄されてる……っ。)
🕯
『主様……。』
『!ミヤジ?』
ミヤジをベットに寝かせる。
『すぅ、すぅ…。』
『寝言かしら。ふふ。ミヤジにしては珍しいわね。ミヤジは飲む量を制御できるはずだけど…疲れてたのかしら。』
サラッ。
ミヤジの頭を撫でる。
『ん…。』
『いつもありがとう。ミヤジ。今はゆっくり休んで。』
『主様の手、冷たくて、気持ちいいね…』
『わっ。ミヤジ、起きてたの?』
『そのまま…おでこを触ってて欲しい…』
『わ、分かったわ。』
(ミヤジが甘えてる…可愛いかも…。)
『ふふ、こんなこと頼むなんて執事らしくないけど…主様。』
『ん?』
『一緒に…ベットで寝てくれないかい?』
(あぁ、いつものミヤジじゃないわ。酔ってるものね。)
『え、と、それは……。』
グイッ。
『っ!』
ベットに引き込まれ、後ろからミヤジに抱きしめられる。
(う、動けない…。)
『み、ミヤジ…』
『主様…好きだよ…』
『っ……。』
(心臓持たない……。)
❤️🩹
『どこ行くんですか?』
『ら、ラト、起きて…』
『まだ頭がふわふわしてます…』
ベットに寝かせたラトが目を開けて私の腕を掴む。
『それなら寝てなきゃダメだよ、ほら、お水。』
『…飲ませて下さい。』
『え?』
『だめ、ですか?』
(そんな潤んだ顔で見つめないで…。)
私はグラスを傾け、ラトに水を飲ませる。
『ふふ、冷たくて美味しいですね…。』
ラトは私の手を引く。
グイッ
『ねぇ、主様。このまま一緒に寝ましょう?』
『そ、それはさすがに…』
ドサッ。
(有無を言わさず……。)
ラトに抱き締められラトは目を瞑る。
『ふふ、主様がよく眠れるように…子守唄を歌って差し上げます。』
(この状況で寝れるわけない……。)
🪡
『ぐすっ。ぐすっ。』
『ふ、フルーレ、どうして泣いて……』
『だって、あるじさまが帰ってきてくれないから…。』
(泣き上戸だ……。)
『わ、私はここにいるよ。ほら。』
フルーレは頬を膨らませて私を抱き締めた。
『もう、離しませんよ…ずっと、俺の傍にいて下さい…。』
(ちょっと可愛いかも…。)
『ほら、横になって。フルーレ。』
『嫌です、俺が寝たらどっか行くんでしょ?』
『フルーレ……。』
私はフルーレの頬を撫でる。
『私はどこにも行かないよ。フルーレの傍にいるから。』
『あるじさま……。』
フルーレはへにゃっと笑いベットに倒れ込む。
『じゃあ、俺が眠るまで…手を繋いでてください…』
『もちろん、いいよ。』
フルーレの手を握り、頭を撫でる。
『えへへ、あるじさま……。』
(ふふ、可愛い。なんて、言ったらフルーレ怒るよね…ふふ。)
次回、後編へ続く!
コメント
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あ〜〜〜読んだ読んだ!!😭💕💕 酔っ払った執事達、かわいすぎん??それぞれ素直になったり甘えん坊になったり、普段とのギャップがやばい…!!特にハナマルの「本気で酔ってると思った?」からの展開に「ええ〜〜!!」って叫んだし、シロの甘えんぼ炸裂具合も尊すぎて倒れるかと思った…!!🥺💖 でも1番ドキッとしたのはクロウザーの「続きしなくていい?」発言…!!あれ反則でしょ!!!主様の翻弄されてる感じも含めて最高だった…!!😇💕 後編も楽しみにしてるよ〜〜!!🌸✨