テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぷち
24,169
MAKO
259
番外編89『酔っ払った執事達』後編
🍷
『あ〜♡♡あるじ様じゃないですかぁ。一緒に飲みましょ〜』
『完全に出来上がってる……。ちょ、ルカス、しがみついてないで自分で歩きなさい……。』
ズルズルとルカスを引きずって廊下を歩く。
『どこいくんですかぁ〜。』
『どこも行かない、ルカスの部屋よ。』
ガチャ。
『よいしょ……。』
ルカスをベットに寝かせる。
『わぁ〜⸜(*ˊᗜˋ*)⸝』
『全く……。』
(それにしても、ルカスが飲みすぎるなんて…。まぁ、ルカスが飲みすぎるのは今に始まったことじゃないけど…。)
『ここまで酔っ払うほど飲んだのね…。』
『んん……。あるじさまぁ…。』
『何かしら、ルカス。』
ギュッ。
私の服の裾を掴む。
『帰ってきてくれて…ありがとうございます。すぅ、すぅ……。』
『…!全く…。私は必ずここに帰ってくるわ。』
サラッとルカスの頭を撫でる。
『何があっても…私はみんなのところに帰ってくる。約束よ。ルカスはもう…独りじゃないんだから。』
🗝
『主様は今日もお美しいですね。このナック、美しい主様の傍にいることができてとても幸せです。月夜に照らされた主様は何よりも美しく――』
(うん。酔うと更にナック節が炸裂する。)
『ナック、1回水飲もう?』
『私は酔っていませんよ。』
(めっちゃ酔ってますよ…。)
『いいから、ほら。』
ナックに水を飲ませる。
『……ごくん。』
(静かになった…?)
『すぅ、すぅ…。』
『寝ちゃった…。』
私はナックの羽織をかける。
『主様……。私が…お守りします…。』
『!ナック……。ありがとう。』
ナックは私の手を握ったまま離さない。
『おやすみ。ナック。』
⭐️
『主様だぁ、おかえりなさぁい。』
ラムリは私に抱きつく。
『ラムリ、歩ける?ベットまで行くよ。』
『えへへ、はぁい。』
ナックは私に抱きついたまま歩く。
『よいしょっと。』
ラムリをベットに寝かせる。
『すやすや……。』
『寝るの早!』
(よっぽど疲れてたのかな、ラムリ。)
ラムリに毛布をかける。
『おやすみ、ラムリ。』
と、離れようとした時だった。
グイッ
『わっと。』
服の裾を掴まれる。
『…1人にしないで、ボクを…1人に…』
『ラムリ…?…泣いてる。』
(きっと、子供の時の夢を……。)
私はラムリの頭を撫でる。
『ラムリは1人じゃないよ。私がいるからね……。』
『ぐす、ぐすっ。』
『泣かないで…ラムリ…。』
✝️
『主様ぁ…俺の事、嫌いにならないでください、俺もっと強くなって頑張りますから……。』
(ハウレスは酔うと弱音を吐く…嫌いになんてなるわけないのにな。)
『ハウレス、私はハウレスのこと嫌いになんてならないよ。』
『ほんとですか…?』
『うん。』
『じゃあ俺の事どう思ってるんですか…?』
『え!』
(それは、正直に言っていい…のかな。)
『もちろん、大切だし…大好きだよ。』
『それは、男として…ですか?』
『え?』
『俺は主様に男として好きになってもらいたいんです。俺は主様のこと好きですから。』
(ダメだ、酔ったハウレスは対処に困る!)
『は、ハウレス…』
『主様……。』
(やばい、このままじゃ…。ハウレス、ごめん!)
ごちんっ!
ハウレスに頭突きをする。
『うっ!』
ドサッ。
ハウレスはテーブルに突っ伏し眠った。
『……ごめんね、ハウレス。』
(心臓に悪い…。)
🦋
『ふふ、主様だ…。』
『ちょ、フェネス、って、力強…。』
フェネスは椅子に座り私を膝の上に乗せて離れない。
『ふふ、暖かい…。主様……。』
『フェネスは甘えん坊になるのね…』
(でも、ちょっと可愛いかも。)
『主様、ずっとここにいてください。俺の、俺の傍に……。』
『フェネス…。』
『私はどこにもいかないわ。』
『ほんとですか?』
『えぇ。』
『えへへ…主様、大好きです…。』
フェネスはそのまま眠ってしまう。
『…寝ちゃったわね。寝てるのに力強いわね…。』
(……まぁ、たまにはいっか。)
私は抱き締められたまま眠った。
翌朝、フェネスは何故主様が膝の上で寝てるのか覚えていなくて、土下座された。
🦾
『あの、ボスキ…。』
『じっとしてろよ…。』
『う、うん…。』
ボスキは私を後ろから抱き締める。
(動けない…。)
『飲みすぎちゃったの?ボスキ。』
『ん?あぁ…少しだけな。だけど、こうしてると…落ち着く。』
『私は動けなくて困るけど…。』
『俺にこうされるのは嫌か?』
(そんな顔で見つめられるの困る…。)
『嫌な訳…。』
『ふっ、それならいいよな。』
『ボスキ本当に酔ってる?』
『さぁ、どっちだと思う?』
『もう…。お水持ってくるから飲んで。』
『そんなの要らねぇよ。主様といるだけで酔い覚ましになる。』
『えぇ……。』
🌹
『アモン、立てる?ベット行くわよ。』
『主様から誘ってくるなんて積極的っすね…。』
(ダメだ、いつものアモンじゃないわね。)
私はアモンを引っ張り部屋へ連れていく。
ボフッ。
ベットにアモンを寝かせる。
『うぅ…。』
『大丈夫?お水飲む?』
『大丈夫っす…それより…。』
グイッ
『っ!』
アモンに手を引かれ、ベットの中に引き込まれる。
『主様と寝たいっす…』
『ちょっと、アモン、何して…』
『照れてるんすか…?』
『アモン、酔ってないでしょ。』
『……やっぱりバレたっすか。』
『分かりやすいわね…。』
『残念っす…酔ったフリすれば主様と寝れるかと思ったのに。』
『……。』
私はベットに戻る。
『え?』
『今夜だけよ。』
『っー!俺の負けっす…(/// ^///)』
『え?何が?』
🫖
『あるじさまぁ♡♡』
ベリアンは私にほっぺを擦り寄せる。
『わかった、わかったから、ベリアン、落ち着きなさい……。』
抱きついてこようとするベリアンの頭を撫でながら宥める。
『あ、主様に拒まれました…』
ベリアンは泣きそうな顔になる。
『(´⌒`。)グスン』
(なんだろう。悪いことをしてないのに罪悪感すごいわ。)
『え、えっと…泣かないで、ベリアン…。』
なでなで…。
『えへへ…主様……大好きです…』
(いつものベリアンが見たらどう思うのかしら…。)
『ベリアン、もう水飲んで寝なさい。ね?』
『主様がそう仰るなら喜んで♡♡』
ベリアンはふわふわと歩きながら部屋へ向かう。
『おやすみなさぁい…♡♡主様……。』
『おやすみ、ベリアン。』
ベリアンの頭を撫でる。
(…普段のベリアンとは全然違うけど…。
可愛いかも。)
🍳
『あるじさまぁ…。』
『ロノ、おっとと。大丈夫?』
ロノを支えながら部屋に向かう。
『あるじさまあったけぇ…ずっとこうしてたい…。』
『ロノも飲みすぎよ…ほら、頑張って歩いて。』
『んー……。』
ロノをベットに寝かせる。
『あたまいてぇ…』
『全く……はい、ロノ、お水。』
『ありがとうございます……。』
(少しは落ち着いたかしら。)
『ありがとうございます……あるじさま…。 』
ドサッ。
『くーっ。くーっ。』
『…寝るの早いわね。』
(よっぽど疲れてたのかしら。ロノも仕込みだったり早起きで疲れてるのよね…。)
私はロノをそっと抱き締める。
『……いつもありがとう。ロノ。』
⚔️
『主様、近くに酔ってくれないか。』
『バスティン、ほら、お水飲んで。』
『今は主様が欲しい。』
(いつもの倍積極的だな…。)
『ほら、部屋行ってもう寝て。』
『まだ眠くない。』
『……バスティン。』
『む。』
むにぃっとバスティンの頬をつねる。
『寝なさい。主命令。』
『む…それなら仕方ないな…』
(こういうとこはちゃんと素直なのね。)
バスティンを部屋まで送り、ベットに寝かせる。
『おやすみ、バスティン。』
『あぁ。主様……。』
『ん?』
『隣に来てくれないか。今日は一緒に寝たい。…ダメか?』
『( ´^`° )ウッ』
(そのオネダリの顔に弱いんだよな…。)
『…今日だけだよ。』
『ふっ。あぁ。』
(ドキドキして眠れない…。)
結論、酔った執事はみんな可愛い♡♡
コメント
1件
わあ、酔っ払った執事達、全員分しっかり描かれてて贅沢な番外編だった…!それぞれ素の性格が酔いで増幅されてて、特にラムリの「1人にしないで」とハウレスの真剣な告白シーンはグッときた。頭突きで強制終了させる主様の判断力に笑ったけどね。こういう日常の緩い空気、ほっこりするなぁ。