僕は君を愛してる〜伝えられなかったこの想い〜season1

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

隼也：は〜い

隼也：ｶﾞﾁｬ

亜嵐：よっ！

隼也の家に亜嵐がやって来た

隼也：お〜！亜嵐か

亜嵐：来たぞ〜

隼也：入って入って

亜嵐：お邪魔しま〜す

隼也：その感じだと…結婚式終わった？

亜嵐：ああ、終わったぞ

隼也：どうだった？

亜嵐：新郎の関係者の方は盛り上がりが凄かったわ

隼也：田中の事か。あっちゃんの方は？

亜嵐：俺と彩はずっと気まずかったわ…

亜嵐：事情知ってるから

隼也：そうか〜…

亜嵐：あと、あっちゃん…お前が来なかった事聞いた時残念そうだったぞ…

隼也：え？何で？

亜嵐：それがさ…

それは、披露宴での事

敦子：ねぇ、亜嵐くん…

亜嵐：ん？何？

敦子：隼ちゃんは元気してる…？

亜嵐：まあ、元気っちゃ元気だけど…

敦子：けど…？

亜嵐：さっきも話したけど結婚するって聞いた時からアイツの表情暗かったんだよ…

敦子：そうなんだ…

亜嵐：何で？

敦子：いや…今日隼ちゃん来てくれたら結婚式終了させるつもりだったから…

亜嵐：え…？

敦子はとんでもない事を話しだした

亜嵐：ど、どういう事…？

敦子：私…ずっと隼ちゃんが好きだったの

亜嵐：それは知ってたけど…

敦子：もし今日、隼ちゃんが来てくれたら花嫁泥棒される覚悟でいたの…。隼ちゃんに奪って もらって逃げる覚悟でいたから…

亜嵐：そうだったの…？

敦子：彩にもこの事は話してるんだけどね

敦子：でも…無理そうだね…

亜嵐：あっちゃん…

隼也：あっちゃん…そんな事言ってたの？

亜嵐：あぁ、これは事実だ

亜嵐：だから多分、あっちゃんはお前を結婚式に招待したんだと思う

隼也：…

亜嵐：お前からしたら厳しいとは思うけどさ、もう１回ちゃんと２人で話してくれ

隼也：無理だって…あんな別れ方で俺らの関係終わったし…

亜嵐：それは今じゃなくて良い、あっちゃんも絶対お前の顔見たらきっと嬉しがるから

隼也：ん〜…

なかなか踏み切れない隼也だった