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僕らの関係

11 - 第9話

♥

123

2023年08月21日

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ホソク

🦄「ん…」

目を覚ますとまだ真っ暗な部屋に

窓からは星空が見えた

どうやら夜中に起きてしまったらしい

普段はこんな事はないのに

寝返りを打って数分経ったが

眠る事ができない

水を口に含んで

ふと、旅館に中庭があると言っていた事を思い出し

僕は静かに部屋を出た


中庭は、心地よい風が吹いていて

月が綺麗に輝いていた

しばらく月に見とれていた


カサッという音が鳴って

後ろを振り返ると

社長が浴衣姿で立っていた

驚いて叫びそうになったが、なんとか押さえた

🐨「お前も起きていたのか…」

そう言って、庭にある長椅子に座る

🦄「なんか起きてしまって…すみません、部屋に戻ります」

そう吐き捨てて部屋に戻ろうとしたが

🐨「別にいい、眠れないなら居れば良い」

と言われ

静かに別の長椅子に座った

しばらく沈黙が続いていた


社長が眠くなってきたのか、ウトウトしだした

体が傾いて

頭を椅子にぶつけそうになったため

慌てて移動し、社長の頭の下に膝を置いた


🐨「スースー」

静かな寝息を立て、眠る社長

高校生の時は

電車に乗って2人して眠ってしまい

駅を過ぎてしまった事があった

社長は、少年のような顔をしている

普段の少し冷たい表情からは考えられない

ああ、ナムジュナなんだなと実感した

どれくらいの重荷がナムジュナの肩に乗っているんだろう…


数分すると

社長が瞼を開いた

🐨「悪い…」

そう言って起き上がる社長

🦄「大丈夫です…」

届いたのか届いていないのかは分からないが、小さな声で答えた

🐨「また、明日な」

そう言って旅館の中に入って行った

僕は小さな声で

🦄「おやすみなさい」

と言った












月光に照らされて眠っている社長を見て




消えてしまいそうで不安になった…











このまま目を開けずに


永遠に眠ってしまうのではないか…










いつの間にか、消えてしまっていたら?…














ナムジュナを失いたくない…












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