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30
𝓈𝓊𝒾
19
たまごっちにハマったうぉんな
57
如月×copilotちゃん
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ー『光に照らされて_。』ー
ーーー黄side
◆夏祭りの灯りの中で
夏の夜。
屋台の灯りが揺れて、
人の声と笑い声が混ざっていた。
みことは綿あめを両手で抱えながら、
隣を歩くいるまを見上げた。
「いるまくん、来てくれてありがとね」
「……別に。暇だっただけだし」
「ふふ、そういうことにしとくわ!」
みことの声は柔らかくて、
いるまは少しだけ視線を逸らした。
◆花火が上がる瞬間
ドンッ。
夜空に大きな花火が咲いた。
みことは立ち止まって、
綿あめを抱えたまま空を見上げる。
「わぁ……きれいやなぁ…っ!」
いるまも空を見上げた。
花火の光がみことの横顔を照らして、
その影が胸に刺さる。
みことはふわっと笑った。
「いるまくん、花火好き?」
「別に。嫌いじゃねぇけど」
「そっか。俺はな、花火の音が好きなんよ。
胸がちょっとだけぎゅぅってなるから」
いるまは横目でみことを見る。
「……みことって、そういうとこあるよな」
「どういうとこ?」
「なんか……素直すぎる」
みことは笑った。
「まにきが素直じゃないだけやない?笑」
「うるせぇ」
でも声は柔らかかった。
◆人混みから離れた道で
花火が続く中、
二人は人混みを避けて少し外れた道へ歩いた。
屋台の灯りが遠くなって、
静かな夜風が吹く。
みことはふと立ち止まった。
「まにきっ!」
「ん?」
「今日、一緒に回れて嬉しかったよ」
いるまは少しだけ驚いた顔をした。
「……そんなことで?」
「そんなことって言わんといてよ」
みことは笑いながら言ったけど、
胸の奥は少しだけ熱かった。
花火の音が遠くで響く。
その音に紛れるように、
みことは小さく言った。
「……まにきと歩くの、好きやで。」
いるまは固まった。
「…っ…は?//」
「やって、なんか安心するし?」
いるまは視線を逸らして、
耳まで赤くなった。
「……花火の音で聞こえんかった」
「聞こえてるでしょ」
「聞こえてねぇし/」
みことはふわっと笑った。
「いるまくん、照れてる」
「照れてねぇ!」
でも声が少し震えていた。
花火の光の中で、
最後の花火が大きく夜空に咲いた。
みことはその光を見上げながら言った。
「また来年も、一緒に来たいな」
いるまは少しだけ間を置いてから、
小さく言った。
「……暇だったらな」
「まにきやったら、絶対暇やもん!」
「うるせーうるせー」
でもその声は、
どこか嬉しそうだった。
花火の光が消えて、
夜空が静かになる。
二人の影が並んで伸びて、
夏の風がそっと吹いた。
みことはその影を見ながら思った。
(……来年も、再来年も、
まにきと歩けたらいいな)
いるまは何も言わなかったけど、
みことの隣を歩く速度は、
みことと同じだった。
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コメント
3件
夏祭りの灯りと花火の光、その中での二人の空気感がすごく丁寧に描かれていて、胸がぎゅっとなりました。「まにきと歩くの、好きやで」の言い方の自然さといるまくんの照れ方の温度差が絶妙で、読みながら思わずにっこりしてしまいました。来年も再来年も、という願いがただの願いじゃなくて確かな距離感と共に響いてきます。とても素敵な10話でした、如月さん。