テラーノベル
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前回の続きです
名前とコードネームを書いておきます
青:セレス
桃:アーク
赤:フレア
?:ヴェイル
です
それでは、どうぞ
ヴェイル side
ヴェイル:「なんでッ..」
信じられなかった
僕は震える手で彼に触れようとする。
その瞬間。
「「セレス隊長に触れるな!!」」
二人が僕と彼の間に入る
アーク:「離れろ、ヴェイル!」
僕は後ろに下がった
僕が..僕がやった….
涙が落ちる。
ヴェイル:「…..ッ」
空間が歪む、
僕はその場所をテレポートして去った
テレポート先は、アジトの屋上。
夜風が強く吹いている
でも、もう何も感じない。
さっきまで握っていた刀の感触がまだ残ってる
刺した瞬間の、苦しそうな表情を思い出す
ヴェイル:「….違う」
自分に言い聞かせる。
ヴェイル:「任務です。必要なことでした」
自分の呼吸が浅くなるのを感じる
そして、目を閉じる。
浮かぶのは、戦闘服が解けた瞬間。
学生服の青ちゃん
自分の放った毒の効果で紫に侵されていく肌。
ヴェイル:「…青、ちゃん..」
僕は膝から崩れ落ちた。
そして自分の変身を解く
黄:「僕が..青ちゃんを…..」
僕の心の余裕がだんだん無くなっていく
黄:「違う…僕は…..守るために…….」
守る?
何を?
誰を?
守りたかったのは青ちゃん。
なのに。
自分の毒で。
自分の武器で。
自分の手で。
終わらせた。
黄:「…はは」
乾いた笑いが口から漏れる
思い出した瞬間、吐き気が込み上げる。
僕は喉を押さえる。
目から涙が止まらない。
黄:「…僕が隣にいていいはずないじゃないですか」
呟いた瞬間、胸が裂けるみたいに痛む。
自分で証明した。
僕は青ちゃんを傷つける存在だって。
なら、
最初から
悪でいればよかった
優しくなんてならなければよかった
好きにならなければよかった
そう決心して立ち上がる。
No side
黄の瞳が光を失っている。
ちょうどそのとき、ヴェイネル・リーパーのボス、
そして、黄の父親でもある人がやって来た
黄父:「よくやったな、ヴェイル」
その一言で、黄の中で何かが切れた
黄:「…..よく、やった?」
黄が目を大きく見開く
黄:「大切な人を、刺したんですよ」
黄の父が笑う
黄父:「それでいい。感情は不要だ」
その言葉で、黄の最後の何かが壊れる
そして黄もゆっくり笑う
黄:「….ああ、そうですね」
涙を流しながら笑う
黄:「じゃあ僕は、ちゃんと悪になります」
黄:「青ちゃんに嫌われるくらい、ちゃんと」
優しさが消える、代わり黄の中にあるのは
自己罰
その日からヴェイルは変わった。
任務は完璧。
容赦なし。
あの優しかった黄はもうない
もうあれから悪に染まってしまった
でも、心の奥底にはまだ青の隣に居たいと思ってる黄がいた
黄side
【次の日の放課後】
赤:「ねぇ黄ちゃん、俺と桃ちゃんで青ちゃんのお見舞い行くけど黄ちゃんも行く?」
黄:「すみません、今日すぐに帰らないと行けなくて…」
赤:「分かった、じゃあ青ちゃんが入院してる病院と部屋番号送っとくね」
黄:「ありがとうございます」
トコトコ
僕はアジトにある研究室に向かってる
毒の副作用が知りたかったからだ
【研究室】
黄:「ここか…」
コンコン
ガチャ
研究員:「はーい、ってヴェイル先輩⁉」
研究員:「どうされたんですか?」
黄:「あの、僕が使ってる毒の副作用を知りたいんですけど…」
研究員:「あー、ちょっと待ってください」
ガサゴソ
研究員:「どうぞ、まとめておいた紙です!」
黄:「助かります、ありがとうございます」
トコトコ
ペラッ
黄:「えっと、副作用は…」
副作用:
意識がなくなる
呼吸困難
体に激しい痛み
1週間以内に心臓が止まる
黄:「一週間以内…」
もう隣には立たないと決めたけど、それでも青ちゃんを助けたい
助ける方法は…
助ける方法:
相手の首元の紫色の紋章に嚙みついて毒を吸う
紫色の紋章が消えたら毒は体内から完全に消えた証拠
黄:「…なるべく早い方がいいですよね」
そう言って僕は青ちゃんの入院してる病院まで走った
【病院に着いた】
僕は赤が送ってくれたメッセージを見る。
529号室にいるらしい。
黄:「行こ」
トコトコ
529号室の前に着いた
ガラッ
ドアを開ける
そこには、ベッドに横たわる青ちゃんの姿だけがあった
どうやら、二人は今いないらしい
黄:「今がチャンスだ」
シュッ
そして僕はヴェイルに変身した
これで、毒が僕には効かなくなった
青ちゃんの首元を見るとそこには大きな紫色の紋章がはっきりとついていた
ヴェイル:「ここに噛みつけばいいんですね」
僕は自分のスカーフを取って、
ガブッ
その紋章に噛みついた
ジュッ..チュッ
プハッ
見てみると、その紋章は綺麗に消えていた
その瞬間、
ガラッ
ドアが開く
ヴェイル:「…⁉」
振り向くと、
赤:「え、ヴェイル⁉」
桃:「お前、青に何をした!」
ヤバイ、逃げなきゃ
そして僕は咄嗟にテレポートして逃げた。
赤side
俺らが病室に入るとそこにはヴェイルが青ちゃんの隣に立っていた
赤:「え、ヴェイル⁉」
桃:「お前、青に何をした!」
ヴェイルは一瞬驚いた表情をして、そのままテレポートしていなくなった
ヒラッ
何かが落ちていった
赤:「何だろう?」
見てみたら、ヴェイルが首に巻いてたスカーフだった
赤:「見て、これヴェイルのスカーフ」
桃:「いい手掛かりになりそうだな、にしてもヴェイルは何で青の病室にいたんだ?」
赤:「分からないけど…」
俺はスカーフを調べた
赤:「ん?」
桃:「どうした、赤?」
赤:「いや、この文字が気になって」
スカーフの右下に小さく金色で【RxC】って書いてあった
RとC…?
いや、まさかね…
青:「ん..あれ…」
桃: 「青⁉」
赤:「え、なんで?」
さっき病院の先生は目覚めるのに1週間くらいかかるって言ってたのに…
青:「二人とも来てくれたんだ..」
桃:「体は大丈夫か?」
青:「うん、大丈夫」
青:「…そういえば、今日黄くんも一緒に来てるの?」
桃:「いや、今日は来てないけど…」
青:「そっか…」
青:「何か意識がない時に黄くんの声が聞こえて、ちょっとしてから体の痛みも消えたんだ…」
俺は目を大きく見開く、そして急いで桃ちゃんに目を向けた
桃ちゃんもこっちを見て頷いた
青side
僕が目覚めてからわずか3日ほどで退院して、今日また学校に行く!
入院してる間、黄くんは一回も来なかった、
だから今日黄くんに会えるのを楽しみししてる
ガラッ
桃:「青、おは!」
赤:「おはよー、青ちゃん体大丈夫?」
青:「全然大丈夫、先生も完治したって言ってたし」
桃:「それなら、一安心だな」
赤:「ね!」
キーンコーンカーンコーン
青:「あれ、黄くん遅刻?」
赤:「珍しいね」
先生:「はい、HRを始めます」
先生:「________!」
先生:「_____」
ガラッ
黄:「すみません、遅刻しました」
先生:「黄瀬、なぜ遅刻した?」
黄:「電車が遅れてました」
先生:「分かった、次から気を付けろ」
黄:「はい、すみませんでした」
あれ、黄くんって歩きじゃなかったっけ
そう考えてたら、黄くんと目が合った
青:「..!(ニコッ」
黄:「…」
え、無視…?
いやそんな事はない、たぶん?
とりあえずあとで、話しかけよう..
【授業が終わった】
授業が終わった後、僕は黄くんの元に行った
青:「黄くん!」
黄:「…」
やっぱり無視されてる、
青:「ねぇ、黄く_」
黄:「うるさいです、何か用ですか?」
黄くんがこっちを見る
その目はいつもの優しい目じゃない、
瞳の中の光は完全に消えて、闇に染まっているように見えた
青:「え、いや…」
黄:「用が無いなら話しかけてこないでください」
冷たい声、そしてナイフのような言葉で僕は胸が痛む
黄:「僕はあなたと必要以上接する気はないので」
そう言って君は教室を出て行った
青:「…なんで」
僕は絶望と悲しみで立ち尽くす事しか出来なかった
黄side
スタスタ
廊下を早足で通る
なるべく教室から離れた人気のない所まで来て、後ろから追ってきてないか確認する
そして一息ついた、
あの後、父…ボスからの命令で一ヶ月後にセレスを殺すという任務を与えられた
その方がルミナ・ガーディアンのボスを潰すのがラクになるらしい
黄:「それにしても、スカーフどこ行ったんだろう」
病院に行って以来僕はスカーフを失くしてしまった、
スカーフがなかったらセレスに自分が黄だとばれてしまう
いや、もうバレても別にいいのか
そんな事を考えてたら突然後ろから、
「….黄ちゃん」
自分の名前を呼んでる声が聞こえた
黄:「…赤」
赤は少し怒ったような目で、こちらを見ている
赤:「何してるの?」
いつもの明るい声で聞く赤、でも目が明らかに笑ってなかった
黄:「何の事ですか」
赤は少し睨んでから続けた
赤:「青ちゃん凄く傷ついてたよ」
黄:「そうですか」
赤:「何も思わないの?」
黄:「…僕にはもう関係ないので」
赤:「はぁ、それ本気で言ってる⁉」
赤は信じられないという顔で僕を見る
赤:「だって自分の恋人だよ、関係ない訳ない!!!」
黄:「いえ、僕は自分で証明したんですよ、隣に居てはいけない存在だって事を」
黄:「だから、もう関係ないんです」
赤:「…それは、黄ちゃんがヴェイルだから?」
想定外の言葉が返って来て驚く
でも顔には出さずにすぐ返事をする
黄:「何を言ってるんですか」
赤:「認めないの?」
黄:「証拠がないので」
赤:「ふーん、じゃあこれは?」
と言って赤が見せてきた物は…
黄:「…⁉」
赤:「見覚えあるでしょ、このスカーフ」
あの失くしたはずのスカーフだった
赤:「このスカーフ病室に落ちてたんだ、その時にちょっと調べたんだけど、ここについてるRとCの文字…」
赤:「これさ、黄ちゃんと青ちゃんの名前の頭文字だよね」
黄:「…気のせいですよ」
赤:「まだ認めないか…」
少し考える素振りを見せた後、赤が問いかけた
赤:「隣に居てはいけないって思うのは自分の手で青ちゃんを傷つけたから?」
黄:「…ッ」
何も言い返せなかった
少しの沈黙の後、赤が口を開いた
赤:「うん、それで充分」
赤:「時間取ってごめんね」
そう言って赤は背を向けて歩いて行った
赤side
俺は黄ちゃんと話した後、屋上へ行った
屋上には、誰もいなかった
フェンスに寄りかかって、あのスカーフを見つめる
しわが無く、相当大切にしてたんだろう
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った、でも教室には戻らない
今戻ったら気持ちを抑えられなくなると思うから
ガチャ
屋上のドアが開いた
桃:「見つけた」
そのまま桃ちゃんは俺の所まで来た
赤:「先生に連れて来いって言われた?」
桃:「まぁそんな感じw」
桃:「それで、何があった?」
赤:「え、何でそう思うの?」
桃:「赤の顔に書いてある」
流石桃ちゃん、勘が鋭い…
赤:「…黄ちゃんはヴェイルで、自分を罰してる」
桃:「やっぱりか…」
赤:「気づいてたの?」
桃:「何となく、違和感はあった」
桃:「身長、声の高さ、スカーフから出せたDNAとかが完全一致してたからな」
赤:「流石だね」
赤:「ねぇ…黄ちゃんってさ、まだ青ちゃんの事好きだよね?」
桃:「当たり前だろ」
桃:「だからこそ黄は自分は青の傍に居てはいけないと思ってる」
赤:「..複雑だね」
桃:「だな..」
そう言って桃ちゃんは空を見上げる
その目は戦場を見るかのような目
きっと、近いうちに大きな衝突があるだろう
その時、俺らは黄ちゃんを止められるのか
それとも、本当に敵同士になるのか…
No side
一か月後の夜、10時。
決して隣に立ってはいけない二つの存在
二人の今後の人生を大きく変える日が、遂に訪れた
今日で全てが決まる
闇か、光か――。
勝つのは、一体どちらだ。
To be continued…
コメント
3件
黄ちゃん 、、、 悲しすぎますよ、青ちゃんがかわいそすぎますよ、、、ハピエンを願ってる、、😭😭