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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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千歳が作ってくれたおやつのお汁粉を堪能していたら、千歳に、緑さんから組紐のことについて連絡が来たと言われた。
『そんでさ、かなり大金になるから、話にお前も同席してほしいって。お前にもちゃんと頼みたいから連絡先くれって言われたんだけど、LINEの連絡先どう送るかわかんない』
「後で教えるよ、簡単だから」
俺も同席か。込み入った話なら、俺がいたほうが千歳の役に立つかもな。まだ年始を引きずってて忙しくないから、時間は空けられるし。
お汁粉を食べ終わってから、千歳にLINEでの連絡先の送り方を教えた。すぐ緑さんから連絡が来た。
「今回はどうもすみません。千歳ちゃんにお願いする組紐、大金のやり取りになるので、和泉さんもサポートとして同席してほしくて」
「同席は全然かまいません、そんなに大金なんですか?」
「千歳ちゃんの組紐、家宝級のレベルなので、それ相当の金額を支払わないとよくないんですよ」
そんなに!? 千歳の組紐、強力なんだな……。
「じゃあ、口約束じゃなくて、契約書を取り交わしたほうがいいですね」
大きな価値があって、大金が動くなら、口約束はよくない。緑さんもそう思っていたようで、すぐ返信が来た。
「用意しております。千歳ちゃんにも伝えますけど、千歳ちゃんの認印とサインの用意をしておいてもらえませんか?」
「わかりました」
「あと、和泉様にお伝えしたいことも少しありまして、当日お話できればと思います」
「承ります」
なんだろうな、千歳絡みかな?
千歳に聞くと、千歳にも緑さんからだいたい同様の内容が伝わってるそうだ。
『ワシ、午後の早くなら空けられるから、あとはお前の予定次第だって』
「俺は、明日と明後日なら大丈夫かな」
緑さんに俺の予定を伝えると、いつもの個室のある喫茶店で話をすることになった。
『結構高く買ってもらえそうだなあ、ワシの組紐』
千歳はうきうきと嬉しそうだ。
「なんか買いたい物でもあるの?」
『特に今すぐあるわけじゃないけどさ、欲しいものができたらいつでも買えるくらいの大金があるのは、それだけで嬉しくないか?』
「それは……わかる」
俺は頷いた。お金の余裕は心の余裕。
『あとはさ、地震大変そうだし、能登に募金も少ししようかなと思ってる』
「それがいいね」
話はそれでまとまって、あとは緑さんから話を聞いて契約すればそれでいいと思っていた。
当日、千歳の組紐が驚くほど大金なのと、緑さんから「峰家が和泉さまを結婚させたがっていて、すでに相手の候補もいる」と伝えられ、俺は仰天することになる。
コメント
1件
いやあ、読んでて楽しい回でした!千歳が作ったお汁粉のシーンからほっこりした気持ちで読み進めてたら、最後の緑さんからの「峰家が和泉さまを結婚させたがってる」って爆弾発言で仰天しましたよ……。静かな日常の裏で水面下で動いてる何か、って感じがしてゾクゾクしますね。千歳の組紐が家宝級ってのも納得の価値設定で、世界観に厚みが出てるのが好きです。優しい日常パートと不穏な伏線のバランスが絶妙でした!