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※今回ちょっと長めです。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
br視点
その日の帰り、僕はsmと見慣れた道を歩いて帰っていた。
辺りはまだ明るく、陽の光を感じる程だった。
br「…ねぇ、smさん」
sm「ん?」
br「今日の、knさんの話。どう思う?」
sm「どう思うって…」
br「ほら、怖いな〜とか、思うじゃん?」
sm「ん〜…..」
彼は下を向きながら、こう答えた。
sm「…俺は、何も思わないな」
まだ会って一週間も経ってないのに、「彼らしいな」なんて思ってしまった。
sm「まぁでも…」
彼は少し顔を上げて、こう言った。
sm「…殺し屋も、みんながみんな怖いわけじゃないと思うけどな」
br「!…」
「俺こっちだから」と言う彼に手を振って、また僕は足を進めた。
br「…僕も、そう思うよ」
誰もいない帰り道で、そう呟く。
───だって、僕は”優しい殺し屋”が居ることを知ってるから。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
nk「ねぇ!みんなで夏祭り行かない?!」
kn視点
突然のことに、みんなが呆然とする。
一昨日から夏休みに入り、今日はshkん家にみんなで遊びに来ていた。
shk「夏祭り?」
nk「そう!八月の中頃にあるんだけど、どう?」
kn「俺は行けるよ。いつでも暇だしw」
br「僕も〜」
nk「三人は?」
sm「ちょっと確認する」
shk「俺は多分行ける、バイトその日休み入れてもらえれば。」
kr「俺行けるよ」
sm「…俺も」
kn「お、みんな行けるじゃん」
br「じゃあせっかくだしさ、みんなで浴衣着てかない?」
kr「お、いいっすね〜」
shk「浴衣か…あったかな…」
kn「どっかで借りてもいいんじゃない?」
shk「そうだな」
nk「何色着てこよっかな〜!」
kr「smもちゃんと着てこいよ?」
sm「…..分かってる」
kn「wあ、何時集合にする?」
nk「ん〜…..六時半、とか?」
kr「場所はどうすんの?」
shk「あそこの神社でいいんじゃね?」
br「じゃあ六時半に、神社集合で!みんな遅れないでよ!」
kn「お前がなんだよな〜w」
nk「sm、brのこと迎えに行ってあげてw」
sm「面倒いし無理。」
kn「即答w」
そんなこんなで、俺たちは夏祭りに行くことになった。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
夏祭り当日
kn「ここだよ…ね?」
shk「おう…って、誰も来てないじゃん」
kn「俺たち一番?w」
shk「そうみたいだなw」
現在時刻は六時二十分。
集合場所に着くと、まだ誰もいなかった。
shk「ちょっと待つか」
kn「そうだね」
五分後
br「あれ、knさんたちじゃ〜ん!」
kn「あ、brにsm!」
sm「よぉ」
深めの赤の浴衣を着たbrと、黒に紫の帯の浴衣を着たsmが来た。
kn「brにしては早いじゃん」
shk「まぁ、俺たちの方が早かったけどな」
br「え?いや、僕たち五時四十分ぐらいにここ着いたから」
kn「早すぎん?!w」
sm「コイツ、俺の家押しかけてきて、そのまま連れていかれたんだよ」
sm「まだ早いってのに」
br「そんなこと言って、smさん僕が家に行った時には、もう浴衣着替えてたくせに〜」
shk「お、ツンデレか?w」
sm「…うるせ」
kn「ww」
smは少し顔を逸らしてそう言った。
kn「(素直じゃないな〜…w)」
nk「あ!いた!」
kr「おいnk走んなって」
br「やっほ〜」
shk「これで全員揃ったな」
kn「そうだね」
nk「みんな浴衣似合いすぎ!」
kn「nkも似合ってるよ」
nkは水色に、少し模様が入った浴衣。krは茶色に黒の帯を巻いた浴衣を着ていた。
ちなみに、俺は深めの青一色の浴衣、shkは緑にトンボの絵が描いてある、でも大人っぽい浴衣を着ている。
nk「ほんと?やった!!」
kr「俺は?(((」
kn「さ、早速行こっか」
kr「え、無視?kr泣いちゃうぞ()」
kn「泣いとけ()」
kr「え、ひど()」
sm「…krも、似合ってる」
kr「…だろ?まぁ俺神なんd((」
sm「ごめんやっぱ嘘」
kr「は?」
shk「おいやめろw」
彼らと話しているだけでも、とても楽しい。
nk「ねぇ早く行こうよ!」
kn「wそうだね」
それから俺たちは、色んな屋台を回って、たくさん笑って過ごした。
br「こことかいいんじゃない?」
shk「そうだな」
歩き疲れた俺たちは、神社の近くの丘に座って、花火を見ることにした。
nk「はぁー、いっぱい食べたー!」
kr「お前ほとんど甘いものしか食ってなかっただろw」
nk「わたあめなら永遠にいけた()」
shk「砂糖の塊じゃんw」
sm「nk、このお菓子いる?」
kn「それ、射的で取った景品じゃんw」
br「めっちゃsm上手かったよね〜!」
shk「もしかしてやってた?w」
sm「…やってねぇわw」
そんなやり取りをしていると、向こうの空からヒュ〜、という音が聞こえてきた。
nk「あ!花火!」
バンッ、と光より遅れて音が聞こえ、花のように開く花火が上がった。
br「きれ〜!」
shk「久しぶりに見たな…花火なんて。」
kn「去年は大雨で無かったもんね」
sm「…俺も、久しぶりに見たな」
kr「…そうだな…」
また、花火が上がる。
六色の、大きな花火が。
nk「…来年も…、来年も、見ようね」
この、六人で────。