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ジリリリリリリ
目覚まし時計の音。
「もう朝か…」
私は二階の自室から一階へ下がる。
「凜花おねーちゃん!おっはよー!」
リビングに入るやいなや、優花が抱きついてくる。
「…」
私はいつも無視する。心底この妹が嫌いだから。
「お姉ちゃん…」
悲しそうになる妹に見向きもせず、私は朝ご飯を食べる。
サンドイッチに目玉焼き。妹が好むものばかり。母さんは私なんて眼中にないようだ。
「…」
無言で家を出る。
いってきますも最初は言ってたけど母さんも父さんも行ってらっしゃいなんて言わなかったから。
―――いつもと同じサイクル。
このあと起こる出来事を知らない私はそう思っていた。