この世界で君と生きれたら。

💚ｻｲﾄﾞ

🩷『蓮のこと好き？』

💚『え…｡』

🩷『恋する乙女の顔してるよ〜？佐久間さんにはわかっちゃうんだな〜｡笑』

💚『え､あ…僕､男で…』

🩷『知ってるよ？だいじょーぶ｡蓮はそんな偏見持ってるやつじゃないから。』

🩷『頑張ってね〜！』

やっぱり､周りから見たらバレバレだった？

いつもの病室､いつものベッドに横になって考える｡

💚「はぁ…｡｣

必死に隠してたはずなのに。

この気持ちなんて忘れようとしてたのに。

佐久間さんにそうやって言われたら改めて自覚しちゃって｡

僕はどうしようもなく蓮くんのことが好きなんだって｡

もう､溢れちゃいそうで｡

1日経っても頭の中はそのことでいっぱいで。

💚「ダメ…なのにっ…」

今､好きって蓮くんに伝えても僕はどうせ死んでしまう｡

蓮くんを縛ってしまうだけだから。

辛い思いをさせてしまうだけだから｡

💚「…ｸﾞｽｯ」

もっと健康な体に生まれてたら。

病気なんてなかったら。

ちょっと外出したくらいで寝込んでしまうようなこんな体が大嫌いだ。

この気持ちなんてきっぱり忘れて､いっそこのまま消えてしまいたい｡

🖤ｻｲﾄﾞ

💙「なあ､お前彼女できたってマジ？」

🖤「は…？それどこ情報だよ｡｣

こいつは何を言ってるんだろうか。

彼女を作った覚えは1ミリもない｡

💙「お前が文化祭の時､めっちゃ可愛い子連れてたって女子が騒いでんだけど｡｣

まさか…｡

🖤「…その子､彼女じゃないよ？ていうか､女の子じゃないし｡｣

確かに亮平くんは可愛らしい見た目してますけど。

💙「はぁ？それどういうことだよ。」

🖤「だから､普通に…友達｡｣

うん､友達｡友達…。

💙「…女子に間違えられるとかどんだけ可愛いんだよ、そいつ｡｣

🖤「まぁ､可愛い…」

💙「会わせてくれない？」

🖤「は…？」

いや､なんでそうなるの？

🖤「聞いてみないといけないし…」

💙「いくらでも待つから｡｣

なんで翔太はこんなに必死なんだろう。

疑問に思ったけど、一応亮平くんに連絡してみることにした｡