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雲一つない晴天。直射日光が眩しいくらいのいい天気なのでベッドシーツや枕カバーを洗って干したり、二人で掃除をある程度終わらせてからスーパーに買い物に向かう。勿論エコバッグを持って。
カートを押しながら美桜と並んでスーパーを歩く。たまに設置されている鏡に俺たちの姿が映ると新婚って感じがして嬉しくなる。来週は待ちに待っ十八日の大安。早く入籍して、俺の妻ですって言いふらしたい。
今日もたんまりと食材を買い込んだ。冷蔵庫に食材をしまい早速料理に取り掛かる。「手伝うよっ!」と言う美桜の肩を持ちストンとソファーに座らせる。
「今日は俺が美桜を甘やかしたい日だから、美桜は好きな漫画読んで待ってて」
「甘やかしたいって……私普段からかなり甘やかされてると思います……」
「俺がそうしたいからいいの。言う事聞かないとエロい事するよ?」
「なっ……ま、漫画持って来ます!!!」
ちょこちょこと逃げるように自室に漫画を取りに行った。つい笑みが溢れる。すぐに顔を真っ赤にする美桜が可愛すぎるのがいけないよな?
手毬寿司、唐揚げ、フライドポテト、ササミと胡瓜の梅和え、サーモンとアボカドのマリネを作り終えお昼ご飯にする。どれも美桜の大好物らしい。口に合うといいけれど……
「わぁっ、どれも凄い美味しそう〜! やっぱり隆ちゃんは天才だね」
パシャパシャとスマホで写真を撮りながら美桜が褒めてくれる。この屈託のない笑顔が見れるから作り甲斐もあるってもんだ。
冷やしておいたスパークリングワインをワイングラスに注ぎカチンとグラスを合わせて乾杯する。程よい炭酸と爽やかな甘さで口当たりも良く飲みやすい。なんだかんだ今日は美桜と初めてお酒を嗜む。初めて美桜と飲むお酒は少しでも良いものをと思い買って冷やしておいて正解だった。酔った美桜がどうなるのかもちょっと気になる。
「んんっ、このスパークリングワインすっごい美味しい」
美桜の口にも合ったみたいで美味しいとなかなかのハイペースで飲み終えた。
「あ〜本当に全部美味しかった! これ絶対太っちゃう奴だよね」
ヘラッと頬を少し赤く染め力ない笑顔にお酒のせいか潤んだ瞳。その表情だけで俺の理性をグサっと撃ち抜いてしまうのだから、もう今夜は覚悟しておいて欲しいと思う。
もちろん俺が後片付けもやり、二人並んでソファーにだらりと座り込む。こんな休日も最高だ。テレビのバラエティー番組を見ている俺にコテンと頭から寄りかかり隣でどエロいTL漫画を読んでる美桜。もうエロいシーンを見られることに抵抗が無くなったのだろうか。ついこの間は恥ずかしそうに隠したのに……それとも少し酔ってるのか? 男が凄い勢いで腰打っているシーンをまじまじと見ている。
「美桜はこうやってされるの好きなの?」
わざと耳元で吐息が当たるように囁きかける。
「っふぇ!? なっ、そ、そんな事ないよ!」
「ふーん」
これは完全に黒だな。後ろからバックでやってるシーン。確かに俺たちまだバックでやってなかったな……。まだ身体に負担がかかって痛いかな、と思っていたけど、今日はバックを試してみよう。つい想像してしまい笑みがこぼれた。