テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
熊
340
頭に全然入ってこなくて、ただ力なくうなずくことしかできなかった。
そして俺は、JAPANにまた明日とだけ告げてコミーチャイナと共に家を出た。
JAPANはどうしても帰ってほしかったらしい。口に出しては云わなかったものの、そんな雰囲気が感じられた。
中「なぁ…」
帰り道、最初に切り出したのはコミーチャイナの方だった。
アメ「…どうした?」
これからコミーチャイナが云うことは大体見当がつく。だけど、返事をしないといけない様な気がした。返事をしないと、存在できない様な気がした。
中「何も…日本に聞けなかったアルネ…」
やっぱり。
アメ「嗚呼そうだな」
アメ「でも明日、また会えるじゃねぇか」
それは何に対しての慰めなのか自分でもよく分からない。
中「何か…全然アメカスっぽくないアルネ笑」
アメ「おめぇもだよコミーチャイナ!ていうかそのアメカスっていう呼び方いい加減辞めろ!」
中「じゃあアメカスもその呼び方辞めるアル」
アメ「無理」
中「じゃあ辞めないアル」
あぁもうコイツと居ると気が狂う…
こんなの全然俺じゃない…!俺っぽくない…!
アメ「ち………く…!」
中「……何て云ったアル?」
アメ「…中国ッ…!///」
中「…キモイ」
ふざけんな。まじでふざけんな。
〜日本視点〜
「ねぇ父さん」
「どうした」
いつだったか、父さんとそんな会話をした気がする。
「なぜ国同士は争うのです?」
答えのない質問をしたことは分かっている。だけど、父さんはどう思っているのか知りたかった。
「…確認したいんだ」
「何を?」
「自分がここに居ていいのだということを」
「なるほど」
他にもよくわからない質問を父さんにした。その度に父さんは真剣に向き合ってくれた。でも、こんなこと何で今になって思い出すのだろうか。
いつもと同じ天井を見上げながら、そう思った。
さすがに薬は飲まないことにした。二国が薬を持って行ったのもあるが、自分の意思で飲まなかった。
まぁ本当は飲みたい気持ちでいっぱいだったが。
【ピンポーン】
朝の目覚めは、インターホンが鳴ったときだった。
アメリカさんと中国さんが来たのかと思い、少し緊張する。
今思えば朝の8時に来るなんてことしないし、二国もそんな朝から来たくなかっただろう。
日「は”〜い…」
体がだるい。上手く動かせない。だけど私は扉へと向かう。
【ガチャ】
伊「にほ〜んッ!」
扉を開けると、イタリアさんが突然抱きついてきた。久しぶりに国の暖かさを感じた気がする。
独「おいイタリア辞めろ…」
その横にドイツさん。やっぱりドイツさんはしっかりしてるな、と思った。
独「すまんな日本。イタリアがどうしてもっていうから…」
日「いえいえ。こちらこそ心配かけてしまって申し訳ないです。」
この三国は、昔からの付き合いで親しい仲だ。
偶にご飯を食べに行ったり、家に遊びに行ったりする。連絡も無しに家に行けるのは、この二国だけだと思う。
独「…それより、どうだ調子は?」
ドイツさんが意を決したような顔で云った。
日「昨日アメリカさんと中国さんが来てくださって、色々してくれましたよ。」
この二国の名前を出すのもどうかと思ったが、本当のことを話した方が良いかもしれない。
伊「色々って…?」
いつもはしゃいでばかりのイタリアさんも、私のこととなれば真剣な趣だった。
日「看病…ですかね?」
“色々”が思いつかなかった私は、咄嗟に出た言葉で誤魔化した。あれは一応看病だろう。そう自分に言い聞かせた。
独「…そうか。取り敢えず、中に入っても大丈夫か?」
はい、と云って中に入れた。昨日二国が掃除をしてくれたので、違和感のない部屋だ。
アメ「なぁ。この話、この三国だけの秘密にしねぇか?」
そう云ったのはアメリカさんだった。
アメ「何かこんなこと云っても、みんな心配するだけだろうし…」
中「まあ、ちょっとはわかるアル」
アメ「だけど、!俺らはちゃんと支えるぜ!安心しろJAPAN!」
そうして昨日の出来事は、”無かったこと”になった。
でも、昨日二国が来たことくらいは云っても大丈夫だろう。そう思ったのが間違いだった。
※内容量少なくてすいません
早くみてほしくて…
コメント
3件
うわ〜ん第7話もめっちゃ良かった😭💕! イタリアくんが朝からいきなり抱きつくとか可愛すぎるし、ドイツくんの「すまんな日本」のフォローも渋くて尊い…!そしてアメリカと中国が来たことを“なかったこと”にする流れ、切なさと優しさが混ざってて心臓ぎゅってなったよ🥺 早く続きが読みたい〜!!この3人+アメリカ&中国の関係性がどうなるのか気になりすぎる⋆♡ お~いお茶さん、素敵な話ありがとうございます✨