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でも、昨日二国が来たことくらいは云っても大丈夫だろう。そう思ったのが間違いだった。
独「失礼しまーす…」
伊「わぁ~!日本の家きれ~い!」
イタリアさんははしゃいでいるが、ドイツさんは少し私の反応を気にしているみたいだ。何か隠しているんじゃないかという感じ。まぁ隠しているのだけれど。
独「それで、日本は今起きたばかりか?」
日「はい、インターホンが鳴って起きました。」
独「すまんな…朝早いのに」
ドイツさんはやっぱり私を気にしてる。いつもそうなのだが、今日は別段気にしてる。
伊「じゃあ、Ioが朝ご飯作ってもいい?」
日「良いんですか…?ありがとうございます…!」
伊「じゃあピッツァ作ろ~!」
独「ちょッおい!朝飯にピザは駄目だろ…」
呆れたような声だったが、何だか日常が戻ってきたみたいで嬉しかった。
日「じゃあ、私も手伝っていいですか?」
伊「だめなんね!日本は寝とくんね!」
日「でッでも…」
伊「でもじゃ、、ないんね…泣」
イタリアさんは急に泣き始めた。何で泣いているのかは大体わかる。
独「にゃぽんから聞いてからずっとこうなんだよ……日本のことを聞いたらすぐ泣いちまう。」
ドイツさんは、日本は悪くないぞと言い聞かせるように云った。
〜ドイツ視点〜
イタリアが泣くのは珍しいことだったが、この数日では珍しくなくなった。
日本はどうしてるんだろうとか、日本の所に行きたいとかばっかり云っていたイタリアは、やっぱり日本の家でも泣く。別に泣くのは悪いことではない。泣いた方が感情を外に出せて良いと思う。
もちろん俺も日本に会いたかった。
しかし、今日本に会いに行っても迷惑なだけじゃないのかと察し、口には出さなかった。口に出すと、もう日本には当分会えないような、そんな気がする。
日「そう…ですよね」
そう云った日本は、イタリアを抱きしめた。
伊「…えッ?」
イタリアは少し戸惑いの表情を浮かべたが、嬉しそうに抱き返した。
伊「ごめん…ごめんッ、」
「今までッごめん…!」
俺はそんな様子を目にしていたが、何も云わなかった。いや、何も云えなかった。
日「いえいえ。大丈夫ですよ。
じゃあ、イタリアさんのピザ、楽しみにしてますね。私、寝てきます。」
静かで柔らかく、思わず蕩けてしまいそうな声だった。日本はこれだからみんなに好かれるんだな。少し尊敬の念を抱いた。
伊「うんッ!待っててなんね!」
涙を拭ったイタリアは、早々とピザ作りに取り掛かった。
伊「何ぼーっとしてるんね!ドイツも手伝うんね!」
独「ッ!あぁ。そうだな。」
「…それで、材料は?」
伊「、、あ」
独「おい…怒」
伊「今すぐ買いに行くんねー!」
【ガチャ】
独「おい待てッ!」
〜日本視点〜
ガチャ、という音が二国の声と共に聞こえた。
二国が買い出しに出たのだと慎重に確認して、私は一階へと降りた。
こんなことをして良いのだろうか。二国にバレたらどうなるのだろうか。そんな思いが私の行動を止めたが、体はそんなこと聞かない。
棚の奥、私が隠していた瓶を見つけると、体が興奮に近い状態となった。瓶の蓋を開けて、鎮痛剤をとった。
前20錠飲んだときは効果が凄かったが、もう苦しみの限界がきていた。それは少し怖いと思ったので、15錠手にのせた。5錠の変化なんてそんなに無いと思うが。
コップを出すと飲んだことがバレてしまうと思って、仕方なく水道の蛇口から飲むことにした。
錠剤が、私の喉を通っていく。これからの快楽へと期待を寄せながら。これからの苦痛に少しばかり緊張しながら。
そうして15錠飲み終えた私は、バレないように再び部屋へと戻った。
体が浮遊感に包まれる。楽しくて、ここが地獄じゃないみたいで、嬉しい。
━━━━地獄。
「ねぇ父さん」
「どうした」
またあの時の記憶が蘇る。鮮明に。
「地獄とは、何処にあるのでしょうか」
「…自分の心の中だ」
「心の中?」
「自分がそこを地獄だと決めれば、そこは地獄になる。反対に、そこが天国だと決めれば、そこは天国になる。」
「なるほど」
嗚呼父さん。戻ってきてください。お願いです。ここは地獄なのです。私から行こうとしても止められるのです。だから、戻ってきてください。お願いです。
日「あ”ぁ”ぁ”ッ…!?」
そんなことをふわふわとした頭の中で考えていると、お待ちかねの吐き気がやってきた。
独特の息苦しさと、気持ちのよい浮遊感が混ざって、更に私の脳を刺激してくる。
日「お”ぇ”ッ…!ぉ”ぇ”ぇ” ッ…!泣」
口の中から出た錠剤は、涙でぼんやりとして上手く見えなかった。
このまま意識を失ってしまうのか。そんなことを思った瞬間、
伊「…えッ…」
イタリアさんが来た。何で。何でまたバレてしまうんだ。
日「イ”タ”リ”ァ”、、さ”ぁ”ッ…!」
伊「ドイツッ…ドイツ早く来てッ…!」
イタリアさんの声が震えている。この状態は危険だと感じたのだろう。
独「これはッ…!?…どういう、、こと、、なんだ…!」
普段は動揺しないドイツさんも、珍しく驚いていた。私はよっぽどの状況なのであろうか。
ドイツさんは私をベッドへと寝かすと、私が出したものを見つめた。こんな姿を見られるのは、悲しく、切なく、情けなさでいっぱいだった。
独「…錠剤…だな」
「それも、大量の…」
伊「どういうことなんねッ!何で、、何で、、!」
意識が朦朧としていたが、嗚呼、やってしまったな、というのだけはわかった。
熊
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コメント
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みぅです🥀読ませてもらいました。 イタリアが泣いて、日本を抱きしめる場面、すごく切なくて胸がぎゅっとなりました。それと同時に、日本がこっそり薬を飲むシーンは…胃がキリッとするような痛さがあって。ふわふわした感覚と吐き気が混ざる描写が生々しくて、読んでて苦しくなりました。 二国が戻ってきて、バレてしまったラスト。どうなってしまうんだろう…次が気になりすぎます。