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…。
原因はさっぱり分らない。
何故こんなことになってしまったのか。
嬉しい気持ちと悲しい気持ちが交差する。
とても複雑な気持だ。
あれは3年前だったか。
とある夏のこと…。
遠くの県から転校生がやって来た。
宮谷美琴。
真っ黒な長い髪を靡かせたクールな雰囲気を纏ったかわいい女の子だった。
あまり話はしないが、俺はそんな宮谷の性格、仕草、全てが好きだった。
いつか思いを伝えようと必死だったがあと一ヶ月でもうこの学校ももう卒業。
彼女は再び遠い大学に行ってしまうらしい。
連絡先も聞けないまま、終わってしまうのだろうか。
戸惑いながら窓の外を眺めていた。
昼過ぎの空がこんな俺を嘲笑うかなように見えた。
鋭い日差しが近くの線路を走る列車に反射して。
「おい隼人、また黄昏てるのかよ?」
同級生の川田雄二が俺の肩をポンと叩いた。
「分かったぜ。もうすぐ卒業なのに、思い人に連絡先さえ交換できずに離れてしまうのが怖いんだろ?」
「な、な訳ないだろ!!」
図星だったので、咄嗟に否定した。
「まぁ、他人にそんなこと言われたら否定するわな。でもこの時期にそういう奴が居たら大体恋に悩んでる奴なんだとさ。兄貴が言ってたぜ。」
「何で兄貴がそんなこと知ってるんだよ?」
「俺が中2の時、兄貴も今のお前みたいだったからな。」
やはり人間大体同じことを考えているのだろうか。
「第一、お前はどうなんだよ?」
「俺は特に…。良いよなぁ恋人が居るってな。」
雄二は羨ましそうな目でこちらを見ていた。
「恋人が居るだけで幸せなんだよ。」
雄二はそう言って俺を勇気づけるように
「頑張れよ。」
と言ってその場を後にした。
案外いいヤツだ。
6時限目が終わり、友達の澤村英司と共に学校を出て、最寄りの坂川駅まで歩く。
「お前最近どうしちまったんだよ?」
「いや…。」
「お前…宮谷だろ?」
「はぁ?何でだよ??」
普段は何も考えていなさそうな英司なのに。何で分かってしまったのだろうか。
「いや、いつもあいつのことばかり観察しててるダロ。」
「か、観察って言い方やめろ!!第一…。」
「ふふーん。なるほどねぇ。」
「ち、違う!!」
俺は自棄になって駅まで走った。
「おい!待てよ!!」
その時だった。
「やば。」
学校に課題を置いてきたことに気付いた。
「おい雄二、忘れ物撮りに帰るから、先帰ってくれ!!」
雄二の返事も聞かず来た道を引き返した。
門を抜け、自分の教室に上がる階段を駆け上り、角を曲がった。
!!
「にゃあ!!」
誰かとぶつかり、両方廊下に倒れてしまった。
相手の持っていたプリントが周りに散乱していた。
「痛たたた…。」
相手の顔を見て驚いた。
「川端くん…。」
宮谷だった。
「ご、ごめん!!」
そう言い二人して散乱したプリントを片付けた。
俺が集めた二分の一のプリントを宮谷に渡した。
「わ、悪かった。」
「別に大丈夫だけど、廊下は走っちゃダメですよ。」
「わかった。」
そう言って宮谷は去ろうとする。
何かここで一言…。
「あの、川端くん…。ちょっと聞いてほしいことがあって…。」
「え。」
まさかの一言に度肝を抜かれた。
「ダメかな?」
「ももも、勿論構いませんよ!!」
あまりもの驚きに敬語が出てしまった。
そう言うと、宮谷は儚げな笑みを浮かべて
「校門前で待っててください。」
神様ありがとう。
俺は課題を取りに行くことも忘れ、校門に直行した。
校門の前での5分間がやけに長く感じた。
やがて彼女がいつも通りの長い黒髪を纏い、向こうから歩いてきた。
鼓動が高鳴り、それ以外は何も聞こえない。
走っているはずの電車の音も、車のエキゾーストも。
「ごめんね。こっちから言っといて。」
「全然大丈夫大丈夫。」
二人は足並みを揃えて駅に向かって歩き出した。
「で、話なんだけど…。相談があって…。」
「何だ。俺で良かったら。」
「私、なんていうか帰りたくないの。」
急に胸がドキッとした。
良からぬことを考えてしまった。
「ななな何でだよ?」
「帰る場所が無いの…。」
俯きながら目を潤わせていた。
「宮谷…?」
「もう5日も家に帰ってないのよ…。駅前のベンチで過ごしてたの。」
宮谷の家庭が複雑なのは昔川田に聞いた気がする。
宮谷自身が幼い時に、何かしらあって母と別れたらしい。
だが体に暴力を振るわれた後も無いし、性格も純粋な女の子だ。
とても父一人で育てたとは思えない。
「何でだ?」
「…。」
「ご、ごめん…。聞かない方が…。」
「全然大丈夫ですよ。」
そう言って再びこちらを見た。
「とにかく、帰りたくないんですよ…。どうしたらいいと思います…?」
何か深い理由があるんだろう。誰にも言えない辛い理由が。
「そ、そうだなぁ…。」
困った顔でこちらを見てくる。
俺はとあることを思い出した。
だが…。
そんなことを考える前に口が勝手に動いた。
「俺の家に来ないか。」
「え?!」
宮谷は顔を赤くし、目を見開いた。
「で、でも…。」
「大丈夫だよ。お前が良かったらの話だけどな。」
シレッと恐ろしいことを言ってしまった。
だが宮谷の表情は一気に明るくなった。
「ありがとうございます…!今日家に荷物取りに帰るから、明日、また校門の前で待ってて。」
「お、おう。」
その爽やかな笑顔が夕日と重なっていた。
そんな間に駅に着き、電車が既にホームに入線していた。
横に青い線の入った。8両編成の電車だ。
「急がなきゃ。」
改札を通り抜け、二人揃って2両目に乗り込んだ。
「ふぅ…。」
「明日からよろしくな…。」
まだ実感がない。
二駅過ぎてまだあまり打ち明けられていない二人にレールのきしむ音が間をくれる。
結局、彼女はじゃあ。と言って2つ先の駅で降りてしまった。
ドアが閉まると同時に俺はもう一度よく考えた。
「待てよ、ということは…。俺は…同棲するのか…?」
20秒間空白が続き、その後に俺は電車に乗っていることを忘れてしまい、思わず叫んでしまった。
「やったぞおおおおおおおおおおおおおおお!!」
あの時に周りからの目線は一生忘れられない宝物になった。
ルンルン気分で走って家に帰る。
駅から普段は10分掛かる道のりを3分で駆け、鍵でドアを開けた。
そして唖然とした。
「どうも明日から女の子が泊まりに来れるような状況じゃないよな。」
長く使っていない掃除機を物置の奥から引っ張り出す。
その辺に散らかっている雑貨をまとめて机の中にぶち込み、入らないものは掃除機と同じ物置にぶちこんだ。
20分程掃除機を掛けまくり、ようやくまともな部屋になった。
「完璧!」
俺はさっさと課題を終わらせ、スマホで同棲の注意点をひたすら調べまくった。
ありきたりなことばかり書いているが1つ見逃せないものがあった。
怪しげなサイトに『亡霊と同棲しました。』
と書かれていた。
パッと見、アホみたいな作り話だが、何故か引き込まれていった。
当該者は、ある日、好きな娘から告白され、同棲を始めたのだという。
だがその1年後彼女が急に消えた。
『ごめん。』
と書かれた紙を残して。
その人は丸一日彼女を探したそうだ。
だが、見つからず、見つかったのは彼女が半年前に死んでいたという事実だ。
作り話か、本人が彼女の死を受け止めきれず、精神的な異常になってしまったのかのどちらかしか考えられない。
「へぇ。」
そんなことを調べているうちに夜9時半だ。
明日に備えて寝ようと風呂を終え、歯を磨き、寝床についた。
ワクワクしながら明日を待った。
翌日…。
朝6時。
朝食なんぞ食わずに、いつも通りドアをこじ開け、学校に向かってダッシュした。
早く宮谷に会いたい。
角を曲がり赤信号を駆け抜け、満員電車に乗り込んだ。
どこに乗っても変わらないのに、先頭車両に乗り、まだかまだかと駅を待つ。
ブレーキが掛かり、ドアが開くと一目散に走った。
昨日の帰り道を逆行する。
門をくぐり、いつもの教室に入った。
だが、普段と違う教室に唖然とした。
誰も喋っておらず、みんなは悲しげに俯いていた。
何があったのかと周りを見渡しすと、机に花が手向けられてあった。
宮谷の机だった。
「え…。」
状況が理解出来ずに、立ち尽くしていると、先に来た雄二が小声で話しかけに来た。
「昨日の帰り道、トラックにはねられたらしいんだ。」
「な、何を言ってんだよ…。な訳…。」
「現実を受け止められないのは分かる…。だがこればっかりは事実だ。」
俺はその場にひざまづいた。
「う、うそだろ…。ゆ、夢だ夢だああああああ。そんなはずは無い。無いに決まってる!」
「だけどよ…。」
気づけば俺はうずくまって泣いていた。
6限目が終わり、家路についた。
今日一日、何も耳に入って来なかった。
涙が止まらない。
1時限目の最初に担任から報告が入った。
どうやら雄二の言っていたことは本当らしい。
だが、トラックにひかれたというのは嘘だと思う。
妙に不自然で、それに何か引っ掛かる。
俺は来るはずもない宮谷を校門で待ち続けた。
意味もないのに。
何で。
何で…。
再び涙がこみ上げてくる。
日が暮れた。
荷物を持ち、終電の時間が迫っていることに気付いた。
「川端くん…。」
宮谷の声が聞こえた気がして後ろを振り返った。
居るはずもないのに…。
そこには、一人のセーラー服を身にまとった黒い髪の女の子が居た。
「待たせちゃってごめん…。」
宮谷だった。
どこからどうみても宮谷だった。
「み、宮谷…?お前…?」
「ごめん…。私…、死んじゃった…。」
その時、あのブログ記事のことを思い出した。
「わ、悪いな宮谷、俺がおかしいんだ…。」
居るはずのない宮谷が居る。
死んだはずの宮谷が。
「急にごめん…。信じられないと思うけど。本当に私だよ。もうニンゲンじゃ無いけどね…。」
「え?」
「ボウレイ…。って言うのかな?」
「亡霊?」
俺には亡霊が見えるのか。
「でね、その…。私、昨日、家に帰ったんだけど…、荷物をまとめて家を出ようとしたんだけど、その時に誰かに殴られちゃったのまでは覚えてるけど…。」
「なるほどな。」
「それで…亡霊は流石にダメだよね…?」
いつもと全く同じ宮谷だ。
亡霊になった実感がわかない。
「か、構わないぜ…。」
両手でカバンを前に持った彼女は、俺に寄り添うように。
「そしたら…。一緒に帰ろっか。」
そう言う宮谷に見惚れてしまい、言葉が出ず固まってしまった。
「どうしたの?やっぱりダメかな…?」
「いやいや、大丈夫だよ。」
そう言うと彼女は再び笑顔を見せた。
「じゃあ、よろしくお願いいたします。」
そして昨日のようにまた二人で歩き始めた。
「あ、あのさ…。宮谷っていうの、やめてほしいの。家族のことはもう忘れたくて。」
照れくさそうに、どこか悲しそうにそう言った。
「そ、それじゃあ…。こ、コトミさん…?」
「琴美でいいよ。」
「分かったよ…コトミ?」
そう言うと、琴美はおかしそうに笑った。何か月ぶりにか見た琴美の笑顔に俺の心も明るくなった。
駅前に着いたところで接近メロディが鳴った。
「急ごう!」
2人で走りなんとか先頭車両に乗ることが出来た。
「危なかったね…。」
「亡霊はタダで電車に乗れるのか?」
「ううん……?」
そんなことを言っている俺を周りの人が凝視してくる。
「そうそう、私は多分貴方以外に見えてないっぽいから気を付けてね。」
「な、何で俺だけ?」
「隼人くんとの約束を果たしたかったからだろうね。」
「そ、そしたら成仏しちまうのか?」
「そう簡単に成仏出来たら楽ですよ。」
苦笑いしながら彼女は言った。
「なるほどなぁ。」
そのまま時は過ぎ、緑色に光る国鉄製の通勤車両の中で2人して揺られていた。
『次は西元町、西元町です。』
「さ、行こっか。」
「うん!」
ブレーキ音が響き渡り、ドアが開いた。
改札を出て、特に何も無いロータリーを横切り、真っ直ぐ歩けば俺の家だ。
「道、覚えておけよ。1人で帰ることもあるだろうしな。」
「はい。」
慣れない女の子と2人きりの帰り道。
ひたすら真っ直ぐ歩き、1キロ程。
二階建の比較的新しいアパートの二階の3号室だ。
「足元気を付けろよ。」
二階に上がり、自分の部屋の鍵を開けた。
「おじゃまします。」
彼女が俺に続いて入ってきた。
「意外と綺麗なんですね。」
「意外ってなんだよ。」
彼女はしばらく部屋の真ん中にポツンと立って周りを見渡した。
「私も自分の部屋が欲しかったな。」
そんなことを呟くと、美琴はこちらにやって来た。
「あ、あのさ、私、3日間お風呂入ってなくて…使わしてくれません?」
琴美は恥ずかしそうに言った。
「全然大丈夫大丈夫…。使ってくれて。あ、タオルとか用意しようか?」
「大丈夫だよ。ここに全部入れてきた。」
琴美はいつもより少し膨らんだカバンを指さした。
「OK。あそこの扉だ。」
「ありがと。」
琴美が居なくなり、1人になった。
1人ベッドに腰掛け、色々なことを考えた。
「…。」
これからどうなるのだろうか。
流石に夢だよな。精巧な。
「寝たら終わるかな。」
俺は普段と変わらない、ベッドに倒れた。
ーあれから何時間経っただろうか。
まだ外は暗そうだ。
目を開けると、そこには琴美が居た。
「隼人くん?」
目を疑い。思わず叫んでしまった。
「そ、そうか…。」
「ど、どうしたの?」
「いやぁ…。」
「お風呂あがったよ。シャンプー勝手に使っちゃったけどごめんね。」
そうか夢じゃないのか。
琴美から俺と同じ香りがした。
「わ、悪いな。変なシャンプーしか無くて…。」
「大丈夫だよ。ありがと!」
「どういたしまして。」
そして俺は風呂に向かった。
シャワーを浴び、湯船に浸かり、上を向いた。
「マジかよ。」
風呂を上がるとそこには勝手にテレビを楽しんでいる美琴の姿があった。
こちらに気付くと、テレビ消した。
「にゃあ!」
「別に構わないけど。あと、昨日も言ってたけど、『にゃ』って何だ?」
「え?そ、そのぉ..きゃあっていう時、何か言ってしまうんです。確か幼稚園の頃からですね。恥ずかしいです…。」
あまりの可愛さに俺は爆発しそうになった。
「ダメでしたか?」
「いやいや…。それより、腹減ってんじゃねぇのか?」
「亡霊がいちいちご飯食べてたらきりがないですよ。」
「ということは何も食わないのか?」
「お腹は満たされないですけど…、死にはしませんよ。」
流石亡霊だ。そういえば幽霊が飯を食ってるのは見たことがないな。
「何かつくりましょうか?」
「良いのか?」
「はい!何か希望とかありますか?」
「あるものでお願いします。」
「はーい!」
急に明るくなった。どうやら料理を作るのが好きのようで、調理実習で琴美と同じグループだった時に、誰より楽しそうだったことを覚えている。
琴美が自分のカバンを漁ると、中からエプロンを出してきて、身に付けた。
そして、ヘアゴムを口に咥え、髪を後ろでくくった。
目の前でこんなことされたら流石に直視できない。
フライパンに油を流し、何かし始めた。
テレビを点けて気をそらしていると、急に電話が鳴った。
幼馴染みの杉並アカネからだった。
「もしもし?」
「もしもし…。」
腹立つほどテンションが高い奴なのだが今日はとても落ち込んでいる。
「なんか寂しくなっちゃって…。」
「琴美…。い、いや宮谷のことか?」
「そうなの…。今日、そっち行ってもいい?」
「えーと…。今日はちょっとぉ…。」
「そんなぁ…。」
そしてアカネは電話の向こうで泣き始めてしまった。
「コトミちゃん…。うう…。」
今琴美が俺の夕食を作ってるとか信じるわけがないな。
「分かった分かった。来いよ。」
そう言って俺は電話を切った。
その瞬間ドアを叩く音がした。
「ハヤト君!開ーけーて!」
実は茜は俺と同じアパートの2つ隣に住んでいる。
だから偶にゲームの対戦に付き合わされたり付き合わしたりしている。
てっきり周りからは俺達が付き合ってるとかいう変な噂が流れているが、俺にとっては女の子風のボーイフレンドみたいなものだ。
何故か恋愛感情は全く沸かない。
だけど親友だ。
ドアを上げると寝間着のアカネが入ってきた。
ツヤツヤの茶色っぽいい髪はまだ濡れている。
「相変わらず汚い部屋ね。」
「悪いか。これでも掃除したんだぞ。」
そう言うと急にアカネは言葉を失った。
「どうした?」
呆然と立ち尽くし、挙句の果て腰を抜かしてしまい、ドアに頭を強く打った。
「え、えええ…え、こ、こ、琴美ちゃんが居る。」
「は。」
後ろを向くとエプロン姿の琴美が居た。
「お、おい?俺以外には見えないんじゃ?」
すると琴美は気まずそうに。
「えぇと…。うぅん…。」
そしてアカネの方を向くと、アカネは既に失神していた。
意識のないアカネを抱いて、ソファに寝かした。
「こt…mゃん…。」
アカネが何か一人でボソボソ喋っている。
「琴美、どうする?」
「そ、そうですね…。と、とりあえず、上手くオムライス作れたので食べてくれませんか?」
そう言い、キッチンから美味しそうなオムライスが運ばれて来た。
「お。美味そうだなぁ。」
流石料理が好きなだけあって、今まで見た中で一番の見栄えだ。
「どーぞ!」
「いただきまーす!」
美味しい。どこかで感じたことのある味だった。
「おいしいよ。」
「良かった。」
「でこの子どうするんです?」
そんな噂をすればアカネはゆっくり起き上がった。
「むぅ…こ、ことみちゃん?」
「話せば長くなるんだが。」
そんなこんなでアカネに理解してもらった。
アカネが単純な奴で良かった。
「琴美ちゃん!改めてよろしくね!!」
アカネは素直に喜んでいたが、俺にはまだモヤモヤが残っている。
これからどんな生活になるのか見当もつかない。
そして琴美がどうなるのか、そして…