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「「怪しい……」」
二人から、じとーっと見つめられて、「ああ、もうー!」と、私は観念したように言い放った。
「わかった、言うって! えーっと……食事を一緒にしたら、その……チーフって、普段はクールなのに、ちょっと可愛いようなところもあるんだな……なんて、思っちゃったりしたって言うか……」
リコのオムライスを見つめて、『なんだか食べるのが、かわいそうになるな』だなんて、照れながら呟いていたチーフのことが思い出されると、またドキドキとしてきて、なんとか胸の動悸を押しとどめようとして、しどろもどろになりつつ話した。
「ふぅーん。食事しただけで?」
私の必死の言い訳にも、優秀すぎる捜査官のアミは、まったく流されてはくれないみたいで……。
「う、うん。だって、チーフと二人っきりで食事したのとか、初めてだったし」
なんとか信じてもらおうとして続けた言葉で、私は逆に墓穴を掘る羽目になった……。
「初めて二人で食事をして、つまりは好きになっちゃったってことでいいの?」
エミからあまりにストレートに痛いところを突かれて、私はまたも口に残っていたビールを吹いてしまいそうにもなった。