こんばんは、作者です!
昨日ちょっとトラブルがあってワタワタしてたんですけどなんとか落ち着きましたねぇ。
そういえば前回のお話の題名の意味分かった方居ますかね?
特段深い意味も無いんですけども
解読できた方入れば報告くださると嬉しいです。
今回ちょい久々にsypemです。
syp君人外化してるので苦手な方はご注意を!
では、どうぞ……
sypem【夜のお客様】
にゃあん
窓の外から可愛らしい声が聞こえ、近くに拠れば真っ暗な空に紫色の瞳だけが浮かんでいた。
「こんばんは。いらっしゃい、ショッピくん」
窓を開けると、長くしなやかな尻尾をピンと立てながら部屋に入って来る。
「にゃあ」
「んふふ…」
手を伸ばせば気持ち良さそうに頭を擦り付け、ゴロゴロと喉を鳴らした。
「エミさん」
「んっ……」
ぽふんっ、と音がして咄嗟に目を閉じた。
すると唇に温かいものが触れ、ざらついた舌が甘える様にペロリとひと舐めして離れて行く。
反射的に閉じていた目を開ければ、端正で整った童顔と、それを引き立てるアメジストの瞳が輝いていた。
それだけなら普通なのだが
少しクセのある栗色の猫っ毛から、真っ黒な三角の耳が覗き、ピコピコと動いている。
そして視界の端で長い尻尾がゆらゆらと揺れていた。
「今日は人型やないんやね」
「今夜は満月っすから」
ほら、と促され窓の外を見れば、大きな満月が雲の隙間から顔を覗かせていた。
「だからね、エミさん」
ずいっ…と綺麗な顔が近ずいて、長い尻尾が脚に巻き付いて
「ワイ、今日は甘えたなんすよ」
彼の細い指が手を絡めとった。
「付き合ってくれますよね?エミさん」
甘い声に脳がふらつく
「…う、ん……ええよ」
さっきよりもずっと深くて、甘いキスが降る
ああ…食べられるなぁ……と、ぼんやり思うも、抵抗しようだなんて考えは微塵も浮かばない限り、自分はもう彼に惚れ込んでいるのだろう。
きっと、今夜も彼を甘やかしてしまう。
夜は甘く、長くなって行く
はい、いかがでしたでしょうか。
甘々な感じの小説あんま書かないんでちょっと新鮮でしたねぇ……emさん視点から書くのも珍しい方ですかね?
それでは、また次の作品で……
コメント
1件
にゃーん😻 めっちゃエモい表現の中に、syp君とemさんの色香が弾け飛んで月明かりに照らされているようなお話でした(´∀`*) こういうお話も大好きです♡ありがとうございました!!