テラーノベル
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「ちょ、も……いいって。何回すんだよ。いいかげん、鍋……」
身体を引こうとする有夏の腕と肩を、両腕を使って拘束して唇をついばみ、舌先で遊ぶように下唇を舐めて吸い付き、舌を挿れる。
同じ行為を繰り返すたびに有夏の抵抗は弱くなっていった。
「今日の晩御飯の分も……先に。それからおやつの分も……」
「おやつぅ?」
上体に体重をかけると、彼の身体は呆気ないくらい簡単に床に倒れた。
「なんっ……回すんだよ。1日何食だよ! ちょっ、幾ヶ瀬……」
しつこいと頭を叩かれても、幾ヶ瀬の動きは止まらない。
肩をつかんでいた手がズルズルと胸元へ移動して、Tシャツの布越しに胸の突起を探り当てた。
「有夏……」
指先でつつき、それから指の腹で右へ左へ弄う。
親指と人差し指で挟むとクニクニと動かす。
「んあっ、あっ……幾ヶ瀬」
仕上げとばかりキュッとつねると、有夏の口から嬌声に近い悲鳴があがった。
「直に触ってほしい? 有夏……」
耳元で囁かれ、有夏の全身がビクリと震える。
「腹、減って、ん……だけどっ!」
「んー? すぐ終わるって」
「んだよ、それっ……!」
布越しに乳首をいじっていた指が有夏の腹へ這い進む。
Tシャツの裾に手を差し込むと、有夏の唇から観念したような吐息が漏れた。
シャツ越しにも分かるくらいプックリ大きく膨れた乳首に指が直接触れると、有夏の全身に込められていた力が抜けていく。
「有夏は乳首、弱いね」
「違うよッ! そ、いうこと言うなっ……!」
「違くないでしょ。コレ、舐めてほしい?」
焦らすようにシャツをめくり、幾ヶ瀬はつまんでいた指を放した。
薄桃色のソレに、今度は至近距離で息を吹きかける。
「いっ、く……せっ」
「なに? 有夏、もうイクの?」
涙目で愛撫に耐えているというのに、幾ヶ瀬のからかうような言葉。
悪態らしき言葉をボソッと呟いて、有夏はプイとそっぽを向いた。
唇を噛み締める様が可愛くて、幾ヶ瀬は有夏の乳首に唇を寄せる。
舌を使って乳輪をなぞり、同時に有夏の短パンに手をかけた。
「有夏、もう大きくなってるよ? ズボンの上からも分かる……」
部屋着として楽な格好を好む有夏の短パンには、当然ながらベルトなんて付いていない。緩めのゴムは幾ヶ瀬にとっても実に脱がせやすいわけで。
彼が何か言うより先に、一瞬の動作で下着ごと短パンをずり下ろすと、既に半勃ちのそれが露わになる。
有夏のソレを凝視しながらも、まだ触れることはせず。
幾ヶ瀬は一旦覆いかぶさっていた身体を起こした。
「俺も脱ぐね」
相手のTシャツを胸までまくりあげ、下半身を丸出しにさせたものだからと、幾ヶ瀬も自身のシャツのボタンを外しかける。
その手を有夏がつかんだ。
「んなの、いい。それより早く……」
「有夏……」
幾ヶ瀬は苦笑する。
「早く、何?」
苛立ったように有夏が息を吐いた。
「……知ってるくせに」
言ってくれなきゃ分かんないなぁ、と幾ヶ瀬の口調は今度は意地の悪いものとなる。
「触ってほしいの? それとも舐めてほしい?」
「……幾ヶ瀬ぇ?」
「どっち? 触るか舐めるか……有夏が決めて」
「さ、わる……」
か細い声。
「どこを触るの? 乳首? それともこっち?」
「うあっ、あぁ……んっ」
有夏の腰が跳ねた。
咄嗟に片手で己の口を押さえるが、漏れる喘ぎは隠せない。
「ココなんだ。有夏、気持ちよさそう……」
幾ヶ瀬の左手の中指。
その先が有夏の入口を弄う。
指を動かすたびに有夏の唇からは熱い息が漏れる。
じわじわと指先は有夏の内部に侵入し、中指の爪が見えなくなるくらいの処で、一旦引き返す。
「いっ……く、せっ、ヤぁだっ!」
「ん? 何が嫌なの?」
同じ箇所を何度も出入れするたびに、有夏は腰をくねらせた。
目元が赤く染まり、途切れ途切れの喘ぎ声は徐々に高くなっていく。
「う……ん、んっ……!」
有夏の前から先走りが迸り、ドロリとした液体が股を伝って下りてくる。
「有夏、感じすぎ。そんなに俺に触ってほしかったの?」
「ちがうしっ!」
「違わないでしょ」
垂れてきた白濁液に指を絡めて、滑りを良くした幾ヶ瀬の手の動きは少しずつ速さを増していった。
「や、あっ……んあっ」
徐々に奥深く挿ってくる指から逃げるように腰を引くのを、まるで捕まえるように幾ヶ瀬の右手が有夏の左手に絡まる。
「有夏、指……何本挿ってるか、分かる?」
「やめっ……そっゆうの……ヤだっ、んっ」
有夏、かわいい──見下ろす幾ヶ瀬が頬を歪める。
「ほら、何本? そんなに感じてるんだから分かるでしょ? 当てるまでこのままだよ? 有夏の欲しいの、挿れてあげられないよ?」
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