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VTA nmmn
鬼伏千隼(🦋 ⏳)×九埜織人
伏字なし
地雷の方は回れ右
はじまり
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🦋 ⏳side
これは2月の夜の話。
窓を開け、冷たい夜風を感じていた。
ザァという音が心地よく、数分ぼーっとしていた。
すると窓の隙間から、1つ、桜の花びらが舞い込んできた。
「…桜!今時期ですもんね〜♪」
「桜を見ているとなんだか懐かしい気がしてきますね」
「なんだったっけ?…
なんだか遠い昔の記憶が…」
桜を手のひらにのせ、じっくりと考えたが答えは浮かばなかった。
「まぁ時魔道士たるもの、
色んな時空を転々としているので忘れたものは仕方ないですね♪」
また数ヶ月後
「そういえば、今冬なので冬の大三角が見れるかもしれませんね!」
「ベランダへ出てみましょう♪」
そう言い立ち上がり、
部屋のドアを開けベランダへと移動する。
空を見てみると、
真っ暗な夜空の中、
小さな粒がそこら中でキラキラと輝いていた。
「わぁ〜!綺麗ですね、
あれが冬の大三角なのかな?」
「たしか…
おおいぬ座に、こいぬ座、
それと…オリエン座!」
「あれ?オリオン?」
その瞬間脳裏に、忘れていた筈の記憶が蘇ってきた。
「そうだった!オリオン!!
オリオンだ!」
「なんで忘れていたんだろう」
オリオンこと、 九埜織人のことを
「あれ、でも肝心のオリオンは何処へ…?」
そうだ、何故忘れていたのだろうか。
オリオンのことを。
何故今の環境に疑問を持っていなかったのか。
私は確か、ミラン・ケストレルと名乗る前の名は鬼伏千隼だった。
オリオンとはよく話していて、
長い時間も共に過ごしてきた。
だけどある日を境に、
私の知らない私を知っているかのような発言をし、私の目の前から消えていなくなったんだった。
私はその後ずっと何もせずに過ごしていたような気がする。
だけど、気づいたら時魔道士になっており、時を転々としていた。
「そうだった、オリオン…」
どんどんオリオンといた頃の記憶が濃くなり、オリオンが恋しくなる。
そこから私は必死に試行錯誤をし、何としてでもオリオンと会おうと時魔道士の力をたくさん使った。
そして時空を転々としていく内に、ついにその時は来た。
「あの制服は…」
そう、何度目か分からない。
次々と時空を転々としている時、
今回指定した時間は
20××年×月×日。
まずは軽く探索しようと思い書店に入った。
するとそこには、並んだ純文学の数々を興味深そうに眺めているVTAの制服を着た九埜織人の姿があった。
「オリオン…?」
思わず口に出してしまったその声は、彼に届いていたようだった。
「え?千隼じゃん、どーしたの?」
声だけで判断したのか私を千隼だと思い、彼は本に向いていた視線をこちらに向ける。
すると気怠げに空いていた彼の目が、びっくりしたのかのようにまん丸になる。
まぁ知り合いかと思ったら別人だったんだから驚くのも仕方ないよね。
「え!?どなたですか、、?」
だけど私は、それよりも先に再開の喜びでオリオンに抱きついてしまった。
「オーリオーン!!」
「うわっ?!えっ?!」
「嗚呼、逢いたかったよ愛しのオリオン♪」
「ちょ、通報しますよ…?」
「わー!!やめてやめて!
私は決して怪しい者では…!
ただ九埜ちゃんに言いたいあって…」
「ちょっと、ここでは静かにして下さい。」
店員さんに注意されてしまった。
「…なんか話したいこともあるみたいだし、カフェとかでなら話聞きましょうか?」
「…ありがとう!オリオン!」
「で、どういう話ですか?
関係ないかもですけど、貴方すごい俺の知り合いに声が似てて、
そこも何かあったりしますか?」
「あぁ、そうなんだ。
実はね…」
私はそこで、
鬼伏千隼と私は同一人物である事、今は時魔道士となって時を転々としている事を九埜織人に伝えた。
これを全て伝えた彼の第一声は
「えぇ?非現実的すぎない?」
だった。
「だけど信じてくれた?」
「…まぁ、あいつならほんとにしそうだし、」
「にしても大分見た目変わったな、なんてったっけ、名前」
「ミラン・ケストレルだよ♪」
「一気に日本人名じゃなくなるじゃん。」
「じゃあミランって呼んでもいい?中は千隼なんでしょ?」
「中…まぁそうだね」
「なんで俺に会いに来たの?」
「それは説明すると長くなるかも、でも親友に会いに来るのに理由なんてもの要ると思うかい?」
「そうやって話逸らしてさ、
まぁ千隼らしいけど…」
「そうかなぁ?あ、それと連絡先交換してもいいかな?
君を見つけるのにすごーい疲れたからもう探すのはごめんなんだ」
「あぁ、いいよ」
オリオンはそう言いポケットとからスマホを取りだした。
私もポケットからライバースマホを取り出した。
するとそこには圏外、の文字が浮かんでいて使うことが出来なかった。
きっと時空が違うからだ。
「あ、ごめん…スマホ使えないや」
「は?!壊れてんの…?
まあいいや、じゃあ俺の連絡先教えとくから、好きなタイミングで連絡して。」
「ありがとうオリオン♪」
私はそう言いオリオンに抱きつく
「大袈裟な…そんなしなくて大丈夫だから!」
オリオンにそう言われ私はひっぺがされてしまった。
「今日はほんとありがとねオリオン♪会えてよかったよ♪」
「ん、じゃあまたな」
「バイバイ〜♪」
徐々にオリオンの姿が遠くへと小さくなっていく。
私はそれを見届けてから、
取り敢えずでそこら辺のホテルをとることにした。
明日もオリオンに会えるといいな…
読みたい人だけ
ほんとうにミラン・ケストレルこと鬼伏千隼の解釈がむっっずかしい。
オリオンとの結びつけは大分めちゃくちゃな所とかあんまり気に入らないとこもありますけど全然アイデアが思いつきませんでした。
多分少しずつ1話のリメイクしながら2話書きます。
でもかけて良かったです。
ここまで見てくれた方はありがとうございました。
時期感覚バグりすぎてて修正しなおしました。
また次話で会いましょう👋
更新 2025-05-09