とりあえず、この幽霊たちにはお茶を出した。食べ物などは食べれるらしい。不思議だ。飯盛「君たちは、ほんっっっっっっっっとうに幽霊なんだよね?」
芽衣「だからそう言ってるじゃな〜い。ズズッ」
どうやら本当に幽霊のようだ。じゃあ、何故?
飯盛「なんで君たちは成仏していないんだい?」
その時、4人の顔が一気に強張った。
彰人「・・・そうだね。話しといた方がいいね。」
敦「お兄さんは、小学生4人誘拐殺人事件を覚えてるかな?」
飯盛「誘拐・・・?ああ、確か僕が6、7歳のころの・・」
咲良「そう。その犯人はすでに捕まってるし、その子供達は、すでに亡くなってるわ。」
飯盛「え・・あ、まさか・・」
敦「そう、僕たち4人がその誘拐に巻き込まれ、死んだ子供達なんだ。」
彰人「12年前にくらったあの痛みは今でも覚えてるよ。」
そうか・・だから・・・
飯盛「つまり、この部屋でそれは行われて、事故物件になった。」
「だから安かったのか。家賃が・・・・。」
芽衣「そうゆうことね。私たちがここに[地縛霊]として存在したから。」
「大人の人たちと話をしたかっただけなのに・・・」
飯盛「そりゃ、いきなり声とか音とか出したらびっくりするでしょ。」
敦「僕たち、心も体も小学6年生だから、まだ、・・・」
「寂しかったんだ。」
咲良「私たち、もっとふれあいたかった・・。もっと、・・もっと!」
そしたら、急に泣き出してしまった。
彰人「おい、泣くなよ・・。俺だって・・俺たちだって・・!」
なんか、みんな泣き出してしまった・・。
・・ん?ちょっと待て、これってもしかして・・・!
飯盛「ねぇ、みんな。」
全員「ヒグッ・・何?」
飯盛「もしかして、6年生の勉強は、あまり出来てない状況・・・かな?」
咲良「えっと・・そうだね。4月の事件だし・・」
飯盛「よかったら・・・僕の下で、習わない?」
全員「・・・え?」